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2019年07月09日

神戸・三宮駅前の10車線道路を、あえて6車線に規制する社会実験!


神戸・三宮駅前の10車線道路を、あえて6車線に規制する社会実験をしています
将来的には車線をさらに減らし、人と公共交通優先の空間にしていくそうです
神戸市が2019年7月1日(月)から1か月間
三宮駅前の幹線道路で車線規制を実施しています
1日3万5000台が通行する幹線道路を規制
工事規制ではなく、意図的に車線数を減らす社会実験
三宮交差点、左右に交わる中央幹線のうち、ここから約400m東までの区間で車線規制
対象となるのは神戸市街を東西に貫く通称中央幹線の一部
三宮交差点から中央区役所前交差点までの約400m
10車線が6車線に規制
歩道側の車線や右折車線が一部閉鎖
既存の直進車線の一部が左折専用や右折専用に
信号はすべて矢印信号となり、右左折のタイミングも変わります

中央幹線は1日あたり3万5000台もの交通量
なぜ車線を減らす実験を行うのか?
神戸市では三宮交差点を中心に
南北に交わる税関線(フラワーロード)
東西に交わる中央幹線の一部を
人と公共交通優先の空間三宮クロススクエアにすることを目指し、その一環として行う
今回の実験は、車線減少にともなう自動車交通への影響を検証するため
2025年ごろには中央幹線を10車線から6車線
2030年ごろには3車線
段階的に車線を減らし、歩道空間を拡大する予定

公共交通以外のクルマを排除するということか?
周辺商店などへの荷物配送など、用事のある車両は最低限通行できるようにします
現状では駅前に用がないクルマも多く通過していて、この通過交通を違う路線に迂回させ、駅前の交通量を減らしていくことが目的
今後は、別路線へ交通を流す工夫も必要です



三宮の将来像!
点在する6駅をひとつの駅に!
三宮周辺に乗り入れている鉄道6路線
(JR、阪急、阪神、ポートライナー、神戸市営地下鉄西神・山手線、同海岸線)
それぞれの駅を、ひとつの大きな駅と捉えた空間
乗り換えの動線が複雑な6つの駅を
相互に地上レベルで乗り換えられるようにする
中央区役所付近に新たなバスターミナルを整備
点在しているバス停もそこへ集約する予定

2019年6月現在の三宮交差点付近では、鉄道やバスを乗り継ぐ人の動線が複雑に絡み合い
バス停も路上にあるため、バスが交通を阻害している
歩道空間の拡大とバスターミナルの整備によって、これを整理
駅前の交通を集約し、公共交通の利便性を高めつつ混雑の解消につなげるのは、高齢化社会を見据えたこれからの流れ

国土交通省道路局によると、このような動きは全国にあり
2016年に同省主導で整備した新宿駅南口の交通ターミナル、バスタ新宿は代表的な事例
新宿駅周辺に点在していた19ものバス停を1か所に集約したもの
三宮の新たなバスターミナル整備も、国土交通省が関与
神戸では、海側で延伸事業が進められている阪神高速湾岸線などが、中央幹線の迂回路に
大きな駅付近に用のない交通に、なるべく街の外側を通ってもらい、都心部の交通量を減らし、交通事故など社会課題を解決していきたい
神戸市では今回の実験を通じ、中央幹線を6車線にしても影響が小さいと確認され次第、
速やかに歩道空間の拡大事業に着手したい
最終的に車線数をどこまで減らすかは、改めて検証する
三宮交差点を南北に交わる税関線の車線減少についても検討する






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