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私も以前、仕事で京都議定書やパリ協定で取り扱われる環境経済学のロジックを用いた「排出権取引」に関してレポートをまとめたりしていたことがあります。単に気候変動といっても、人々の生活が関わるグローバルな課題ですから、科学面から見た気候変動だけでなく、哲学的な人間と自然の関係(近代化には人間が自然の脅威を克服するという基盤がありました)、社会的公正さ(貧困層が最も気候変動による打撃を受けるため)、排出権取引における法制度、金融機関、株式市場や先物市場の役割など、英語その日本語訳双方でカバーしなければならない資料がたくさんありました。その時覚えた専門的な内容はあまりに難解だったため、仕事を終えた瞬間に全て忘れてしまったように思います。
日本にいると何だが専門家だけが議論している遠い世界のように感じてしまうかもしれません。しかし、発展途上国やEUとビジネスをするときは、製品・サービスの環境への負荷という問題を考慮せざるを得ません。日本でも温暖化の為、近年は以前は必要のなかった感染症対策などもしなければならなくなりました。このような気づきがビジネスに繋がるパターンも考えられます。今回の議論は今後いろんな場面で生きてくることでしょう。
タグ: 環境問題
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