春の女神、ひらひら ギフチョウ、岡山・鏡野で羽化
スミレの花に止まるギフチョウ
「春の女神」の愛称を持つギフチョウが、岡山県鏡野町で羽化し、ひらひらと優美に舞っている。
日本の固有種でアゲハチョウ科の一種。羽を広げた大きさは約5センチ。黄と黒のしま模様に鮮
やかな赤や青、だいだい色の斑点がある。環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)II類に指定され、県内では同町や真庭市など一部にしか生息していないという。桜の咲く時季だけに見られる。
チョウ研究家や町職員らでつくる保護団体「奥津のギフチョウを育(はぐく)む会」(18人)によると、同町井坂の同町奥津振興センター前の観察ケージ(約30平方メートル)内で3月31日、最初の1羽を確認。その後、次々とサナギから羽化し、8日には6羽が飛び回ったり、スミレの周りで羽を休めたりしていた。近くの保護区(約1000平方メートル)でも確認された。
会員の谷口強志・同センター長は「暖冬で昨年より2週間早い。20日ごろまで楽しめそう」と話している。
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