世界中、金で苦労している昨今、黒字は嬉しい響きだ！
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県駐車場、２８００万円黒字
2011年10月17日
駐車スペースに余裕がある平日の県総合グラウンド駐車場＝岡山市北区いずみ町
■有料化から１年、目標超す／利用者は賛否の声
財政難の県が駐車場を有料化して１年。歳入確保を目指す苦肉の策だが、目標を上回る２８００万円の黒字となった。利用者からは「止めっぱなしが減った」と評価する声がある一方、「使いづらくなった」という不満も上がっている。
県は昨年９月、県庁、県立図書館、県総合グラウンドの駐車場を有料にした。料金は１時間１００円。最初の１時間は無料だ。
県財政課によると、今年８月末までの１年間で収入は６８００万円に上り、精算機の設置などにかかる管理費４千万円を差し引いても２８００万円の黒字となった。当初の目標額を９００万円上回ったという。
図書館は１時間以内の利用者が多く、予想より収入が低かった。総合グラウンドは今春、１００台分以上の新たなスペースが加わり、「大幅な増収となった」と担当者。入庫待ちによる渋滞や、周辺での買い物といった目的外利用が減るなど、思わぬメリットも生まれたという。
以前は混み合っていた総合グラウンドの駐車場。駐車場で一息入れることが多いという岡山市の男性会社員（４４）は「止めっぱなしの車が減り、止めやすくなった。前は目的外の利用者が多かったんですかね」。
一方、頻繁に利用する人からは不満も。総合グラウンドの弓道場に週３回通う岡山市北区の女性（６７）は、１時間たつ前に車を出し、近くでＵターンしてまた駐車するという。「手っ取り早いところから徴収するのではなく、無駄遣いをまず見直してほしい」
７月からは、岡山空港第１駐車場と岡山後楽園の駐車場も有料になった。空港では、無料の第２〜４駐車場のうち、第２と第３で満車状態が続く。
出張帰りの倉敷市の男性会社員（３１）はターミナルから最も遠い第４に駐車。「他は空いてなかった。県も財政難なので仕方ない」と理解を示した。第１は送迎で利用する人が多いようだ。息子を迎えに来た倉敷市の男性（６２）は「１日上限５００円なので、そんなに高くないと思う」。
県によると、空港と後楽園は現在のペースで利用が続けば、年間４６００万円の黒字が出そうだという。（平井恵美）
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