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2019年09月15日

【影の実力者 VEGA64】MSI社「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」をレビュー

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今回ご紹介するのは2018年5月25日に発売された MSI社「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC=以下VEGA64」です。

「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」が人気の理由


ここはズバリ「3万円チョット」で現在、最も売れている「RTX2060」のスコアを超えていることです。

現在「RTX2060」の価格は、だいたい4万円前後です。

「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」の発売当初は10万円前後でした。

発売から約15か月の歳月を経て遂にお買い求めやすい時がやってきました。

今回は「RTX2060」と比較しながらレビューしたいと思います。

VEGA64のスペック表を作成しました。

新世代「HBM2」とは・・・

「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」の特長

開封の儀

外観

「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」をチェックする

換装の際の準備

ドライバをインストール

「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」のスコアを検証

使ってみた感想

良かったところ

残念な点、注意する点

総評

主な仕様

関連商品

GPU VEGA 64 RTX 2060 RX 5700 RX 5700 XT RTX 2060-S RTX 2070-S RTX 2070
コア数
4096 1920 2304 2560 2176 2560 2304
ベースクロック
1247 MHz 1365 MHz 1465 MHz 1605 MHz 1470 MHz 1605 MHz 1410 MHz
ブーストクロック
1546 MHz 1680 MHz 1725 MHz 1905 MHz 1650 MHz 1770 MHz 1815 MHz
メモリ
8 GB HBM2 6GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6 8GB GDDR6
バス幅
2048 bit 192 bit 256-bit 256-bit 256-bit 256-bit 256-bit
メモリ転送レート
1.89 GBPS 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps 14 gbps
メモリ帯域幅
483.8 GB/S 336 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 448 GB/S 448 GB/S
TDP
295 W 160 W 185 W 225 W 175 W 215 W 175-185W

パッと見ると「コア数」「バス幅」が飛び抜けてスペックが高いですが、これは新世代メモリ「HBM2」が大きく関わります。

「HBM2」のメリットとは・・・一言でいえば「帯域幅が広くて大容量」です。

また「積層型メモリ」と呼ばれメモリの上にメモリを積んでいくので「省スペースかつ大容量」のメモリを搭載することが可能です。

つまり車社会で例えると「車線が多い」ということ。

車がたくさん走っても車線が多ければ渋滞が起きにくい。

よってスムーズなグラフィック処理が可能ということです。

?DEMAND MORE, DEMAND RADEON・・・Radeon RX Vega Graphicsは、最高の解像度、最高のフレームレート、最高の設定、未来のための最先端の機能を望む、究極のゲーマー向けです。

?没入できるVR体験・・・革新的なPolarisアーキテクチャを採用したRadeon RXグラフィックスカードで、VRゲームとエンターテイメントにどっぷりと没入を体験!

?AMD FreeSync Technology・・・途切れ途切れのゲームプレイや、フレームが流れたり、崩れてしまう環境は、もう終わりにしましょう。AMD FreeSync Technologyが、どんなフレームレートでも、なめらかでゴーストのないパフォーマンスを実現します。

?HDR対応・・・コントラストと色合いの拡張により、驚くほどシャープでカラフルな鮮やかなビジュアル体験を提供します。(MSI社HPより引用)

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外観ボディーは一見、プラスチックのように見えますがガチッとした金属製ボディです。

ベースはリファレンスモデルなのでMSIロゴのLEDが「赤と青」色を変える以外は、あまり違いはありません。

IMG_9615.JPG
「RADEON」のロゴでなく「AIR BOOST」の印字に変更してます。

ファンはシングルとなります。
IMG_9644.JPG
リファレンスモデルと同様にケース内のエアーを吸い込みPCケース外に排出する「外排気」になります。

なのでPCケース内の温度が上がりにくいのがメリットです。

インターフェースは「ディスプレイポート」が3つ「HDMI」1つ備えています。

IMG_9657.1.jpg
PCケース内のエアーは、ここから排気されます。

接続ピンは「8ピン」2つ使用します。

IMG_9682.JPG
LED点灯の様子

IMG_9848.JPG

LEDパワーゲージは赤と青に点灯します。

IMG_9716.2.jpg
バックプレートは、やや派手な感じです。

IMG_9762.JPG
バックプレートは点灯しません。

それでは「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」のベンチマークを検証していきます。

グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。

古いドライバ削除の詳しくはこちら!

グラフィックボードを換装したら「AMD Graphics Drivers」をインストールします。

ダウンロードはこちら


【CPU】Core i7 「9900K」
【マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×4/32GB」
【GPU】「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」

今回はGPU別にベンチマークを比較します。

比較するGPUは「VEGA64」「RTX2060無印」「RTX2070-S」「RTX2070無印」「RTX2060-S」「RX5700」「RX5700XT」「GTX1660Ti」です。
3D.MARK.ロゴ.png
GPU別スコア
VEGA64.スコア.1.png
「VEGA64」は「RTX2060」を超え「RTX2060-S」をも超える!

ディビジョン2−「デフォルト設定」
ディビジョン2.3.png
「平均フレームレート」
VEGA64.ディビジョン2.1.png
ディビジョン2では「RTX2060-S」には及ばないが「RX5700」と同等のスコアを並べました。

SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
shadow title.jpg
「平均フレームレート」
VEGA64.シャドウ.1.png
「RTX2060」と大差はありませんが解像度が細かいほど「HBM2」のパワーを発揮します。

RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
tomb rader sc.png
「平均フレームレート」
VEGA64.RISE.1.png
フルHDが苦手なのか伸びがイマイチ!

エクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
deus sc.png
「平均フレームレート」
VEGA64.deus.更新.png
AMDゲームタイトルなら本領発揮!

「RTX2060-S」をぶち抜き圧勝!

strange brigade−「デフォルト設定」
StrangeBrigade.ロゴ.jpg
「平均フレームレート」
VEGA64.ST.1.png


ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
ゴーストリコン ワイルドランズ.1.png
「平均フレームレート」
VEGA64.ゴースト.1.png
ゴーストリコン ワイルドランズでは「RTX2060」と同等のスコアになりました。

ゲーム中の消費電力(Watt)
VEGA64.消費電力.1.png
アイドリング時(Temp)
VEGA64.アイドリング時.1.png
高負荷時3DMARK 「FIRESTRIKE」(Temp)
VEGA64.高負荷.png
以上スコアでした。

「VEGA64」は全体のスコアを通して「RTX2060無印」と比べ10%くらいパワーがあります。

「ゴーストリコン」では「RTX2060-S」をも超えるスコアを叩き出しました。

ワットパフォーマンスや発熱量は過去最高の悪い数字を出しました。

電気代を気にされる方は、少し敬遠してしまうかもしれません。

一通りゲームをしたところ「RTX2060」と同等のフレームレートで遊べますが「レイトレーシング」が対応していないので、その辺は割り切った方が良いです。

ワットパフォーマンスと発熱量がダダ洩れ状態で夏場は非常に熱いです。

冬場ならば暖房代わりになりそうです。

?ゲームの快適性は「RTX2060」以上!

?本体サイズはリファレンスモデルと同じで小型PCケースでもラクラク収まります。

?WQHD画質でも余裕の「60FPS」で快適に遊べます。

?ワットパフォーマンスと発熱量が非常に悪い。

ゲーム中は、かなり熱くなります!

?電源ユニットは最低でも700Wクラスは欲しい!

新世代メモリ「HBM2」の恩恵を3万円チョットで体験できる素晴らしいVGAです。

単にフレームレートを上げたいというならば「VEGA64」はコスパ最強のVGAです。

この「Radeon RX Vega 64 Air Boost 8G OC」は一世代前(14nm)古いことを忘れてしまうくらい現行の最新ゲームも難なく通用してしまうVGAです。

また気になる発熱量ですがアイドリング時は意外にも大人しいほど熱くならないです。

数量に限りがあるので、迷っているならば思い切って購入しましょう!

今、在庫があるうちに是非、導入しませんか?


お目通し戴き、ありがとうございました。

もしも、お時間がございましたら、お立ち寄りいただければ幸いです。

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