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2018年04月12日

【sRGB比較検証】ASUS社ウルトラワイドモニター「XG35VQ」と「PG348Q」の色彩検証

IMG_1140.jpg
今回、検証するゲーミングディスプレイは2018年3月22日に発売されたASUS社「ROG Strix XG35VQ」と2016年3月11日に発売された「PG348Q」を比較検証します。

簡単にスペックの一覧を見てみます



型番
XG35VQ
PG348Q
モニタサイズ
35インチ
34インチ
解像度
3440×1440
アスペクト比
21:9
パネル種類
VA
IPS
表示色
1677万色
10億7374万色
応答速度
4ms
5ms
コントラスト比
2500:1
1000:1
視野角(上下/左右)
178°/178°
価格(4月現在)
12万~14万
15万~17万
AMD/NVIDIA
Free-Sync
G-Sync


「XG35VQ」と「PG348Q」の画面サイズは1インチ違いですが中身は全く異なります。

ここで簡単に「パネルの種類」の違いをおさらいします。

「パネル」は3種類あります


?「TNパネル」は高速描画に優れますが弱点として画面が白くなり視野角も3種類のパネルの中で一番狭いです。

?「IPSパネル」は発色が3種類の中で一番優れてますが「黒表現」が苦手です。
黒なのにバックライトが透かしてしまい、ややグレーに発色してしまう。

だが最近は「高額なIPSパネル」ならでは「直下型LED」を採用しているので点光源で照らし「黒の部分」は点灯させないので「黒表現」の弱点を克服しました。

?「VAパネル」は「TNパネル」と「IPSパネル」の中間をとった「バランス型パネル」といえるでしょう。
決して「良いところ取り」ではないので店頭にて、ご確認をおススメします。

早速、色彩検証してみます


それぞれモニター側の画面モードは「sRGB」にて設定します。

「明るさ」「コントラスト」など固定の数値設定で調整はできません。

まず「XG35VQ」と「PG348Q」を並べて正面から撮ります。


?デスクトップ画面−左「XG35VQ」、右「PG348Q」
IMG_1263.1.jpg
よく見ると「RAZER」ロゴマーク辺りを注目してみると「XG35VQ」の方が「白み」が抑えられスッキリした印象です。

これは「VAパネル」の利点である「黒の沈み」を得意とするからです。

一方「PG348Q」は「IPSパネル」の弱点である「黒」は透けてしまうので「やや白く」なってしまう。

?黒(無信号)
IMG_1276.1.jpg
パネルの裏にある「LEDバックライト」がパネルを越して光漏れします。

その際、「VAパネル」の「XG35VQ」はやや均一に遮断していますが「IPSパネル」の「PG348Q」は光を透かしてしまい、疎らな「白さ」が目立っています。

?白
IMG_1280.1.jpg
「XG35VQ」は白がより白いですが眩しく眼が疲れます。

「PG348Q」の方が「白さ」が抑えられ長時間のゲームや作業においては眼に優しく疲れにくいです。

?赤
IMG_1296.1.jpg
どちらも違いはあまりないが「XG35VQ」は赤みが強く「PG348Q」は赤が鮮やかです。

?青
IMG_1290.1.jpg
「青」はハッキリと色味が違います。

「XG35VQ」は濃いめだが「PG348Q」は薄く落ち着いています。

ゲームなど画面の印象を大きく左右する「青」は好みが分かれることでしょう。

?緑
IMG_1303.1.jpg
緑においては「PG348Q」の方が濃く「XG35VQ」はやや薄い。

?グリッド線
IMG_1305.1.jpg
「白/黒」のコントラストは「XG35VQ」に軍配が上がる。

次は「バトルフィールド1」にて比較します。
?タイトル画面
IMG_1306.1.jpg
「XG35VQ」は画面が明るく少し眩しい。

?ゲーム画面
IMG_1310.1.jpg
IMG_1315.1.jpg
写真ではわかりづらいですが「XG35VQ」はコントラストが強く色味もハッキリしてて雰囲気も出てるが目は疲れやすい。

「PG348Q」の色味は全体的に薄めだが「黒」の影部分は色調が見やすく暗い場所でも「敵」など発見しやすい。

影部分を明るくする「FPSモード」を選択しなくても丁度良い色合いです。

ゲームによる残像の違い


どちらもフレームレートは「100Hz」ですが「PG348Q」の方が輪郭も含め滑らかに感じました。

高速移動の残像は「XG35VQ」は少し粗くみえました。

ゲームの没入感は「XG35VQ」が圧倒的に優位です。

総評


用途はゲームや映画など動画メインでお考えであれば「XG35VQ」をオススメします。

「PG348Q」は写真加工、動画編集、グラフィックデザインなど正確な色表現(10億色)はクリエーター向けに特化してるでしょう。

用途によって使い分ける「XG35VQ」と「PG348Q」ですが一度、店頭にて見比べてみませんか?


お目通し戴き、ありがとうございました。

もしも、お時間がございましたら、お立ち寄りいただければ幸いです。

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