2024年09月08日

第37回 トリップ飛田「JR西日本赤字路線で道の駅巡り(8) 紀勢本線の旅 後編」

こんにちは。
旅行記「トリップ飛田」です。

今回は紀勢本線の旅の後編です。

前編はこちら

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和歌山県警察シンボルマスコット「きしゅう君」です。

紀州犬のいぬのおまわりさんにご挨拶をする、
紀州犬の蘆雪風仔犬。




■ 道の駅「くしもと橋杭岩」


道の駅「くしもと橋杭岩」は東牟婁郡串本町鬮野川にあります。
この文字化けしたような難読住所は、東牟婁郡は「ひがしむろぐん」、
鬮野川は「くじのかわ」と読みます。住民の方は大変でしょう。

道の駅「くしもと橋杭岩」は国の名勝天然記念物に指定された
橋杭岩に隣接しており、きのくに線紀伊姫駅から徒歩約16分です。
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観光地の最寄り駅なのにシンプルな駅舎です。
駅名はなんとなく優雅。


こちらが橋杭岩です。
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約850mに渡って岩柱が並んで立っています。


奇岩好きには興味をそそられる光景です。
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自然の不思議な造形美です。


橋杭岩ばかり撮影していたので、
これが唯一撮影した道の駅の写真です。
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串本の牧場でとれた牛乳を使った
道の駅ソフトクリームのポスターです。


天然記念物と一緒に名物ソフトクリームを記念撮影しました。
そそり立つ奇岩とそそり立つソフトクリームのイメージです。
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写真へったくそ。


この時は橋杭岩に歩いて近づけそうなくらいの引き潮でしたが、
潮が満ちているときもあります。
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(手前の岩が、次の道の駅の名産品のイノブタに見える…。)

訪れる時々によって違った光景が広がりますので、
お好きな時期の橋杭岩をお楽しみください。


道の駅では、地元の特産品を使ったお土産品や、
エルトゥールル号の悲劇から始まり交流が続くトルコのお守りなども
売られていますので、絶景を楽しんだ後にお立ち寄りください。


串本町のサイト内の道の駅「橋杭岩」紹介ページ




■ 道の駅「すさみ」


西牟婁郡すさみ町にある道の駅「すさみ」は
きのくに線江住駅から徒歩約10分です。
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前後の駅が「みろづ(見老津)」と「わぶか(和深)」。
橋杭岩の住所といい、南紀には伝説がありそうな地名が多いです。


道の駅すさみに設置された顔はめ看板です。
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ベルトが特産品のイノブタの顔になっています。多分。


こちらの道の駅では豚とイノシシのいいとこどりの
「イノブタ」が名産ですが、地魚をいただきたい気分だったので
海の見える食堂で地魚の天ぷら入りの天丼を注文しました。
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食料品を販売している店舗が多いので、
絶景を見ながら店内でゆっくり食べるもよし、
ファストフードや南紀名物めはり寿司を購入して
お好きな場所で食べるもよしと選び放題です。


食事の後は道の駅すさみと同じ敷地内にある
「エビとカニの水族館」でダイオウグソクムシに
会うのも良いかもしれません。
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手前の車は、出張水族館だそうです。


他にも温泉やバーなど一日中楽しめそうな施設があります。
電車の発車時間の許す限り満喫しましょう。


道の駅「すさみ」公式サイト



■ おまけ・会いたかった紀州犬


紀州犬は、紀伊半島原産の日本犬で、
国の天然記念物に指定されています。

和歌山県PRキャラクターの「きいちゃん」も
紀州犬です。
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おなかのマークがジャイアンぽいけど、きゃわゆい。


紀伊勝浦駅にあった、きいちゃんの
温泉地らしいペットボトルキャップアートです。
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あひると一緒に温泉につかるきいちゃんの背景には、
那智の滝が見えます。


私の好きな江戸時代の絵師で南紀に滞在していた長澤蘆雪は
仔犬の絵を多数描きましたがその犬は紀州犬と言われており、
実物に会ってみたかったのですが、
飼育数が少ないこともあり、希望は叶いませんでした。
和歌山城で会える時があるそうですので、
次回は近くで見てみたいものです。


(きいちゃんを紹介したかっただけのコーナー)



■ 最後に


二回に亘って紀勢本線(きのくに線)の旅行記をお届けしました。

きのくに線は南紀の沿岸を走る路線ですので海が近く、
海の恵みを五感で堪能し、海と空と奇岩の織り成す光景を見ながら
旅をすることができました。


先に触れた長澤蘆雪も、南紀に滞在したことで
師匠である円山応挙とは異なる独自の画風の確立に成功しました。
どこまでも広がる空と海、海産物、絶景や温泉など
南紀の自然の恵みは人生を変える力があるようです。

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きのくに線の車窓から。
橋杭岩以外にも奇岩や千畳敷がいくつもあります。


海に近いということは、
同時に災害に対する備えも意識する必要があります。

和歌山県は南海トラフ地震の影響を受けることが
予測されている地域ですので、
きのくに線の車内でも非常時に備えた注意書きがありました。
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注意書きの拡大図です。
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和歌山らしくパンダを使って、
必要以上に恐怖心を煽らない、優しい掲示です。


車内だけではなく、街にも駅にも非常時の避難経路が描かれた掲示が
多数設置されていたので、旅行中も安心でした。
もしもの時の避難経路や案内表示に注意を配りつつ、
自然を肌で感じられるきのくに線の旅を楽しみましょう。



最後の最後に、きのくに線お得情報。

きのくに線の御坊駅から新宮駅間では、サイクルトレインとして
自転車を解体せず追加料金もなく乗せることができます。
きのくに線旅行記で訪れた地域はすべて自転車を持ち込むことができます。
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電車の目的地案内表示にも自転車が。

サイクリストの方は南紀の潮風を感じながら
自転車旅をされてはいかがでしょうか。

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posted by 飛田 at 22:22 | 旅行記
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