化粧品。
買うときに成分表を見て買っていますか??
化粧品の成分表を理解すると「どういう商品コンセプトなのか?」、「パッケージのコンセプトと配合成分が違くない!?」っといったようなことがわかって面白いんですよ。
そんなわけで本日は化粧品の成分。
BGについて詳しく!書いていきたいと思います。
BGとは?
BGとはブチレングリコールの事です。
B utylene G lycol
こちらの頭文字です。
正式には1,3-ブチレングリコールというものです。
化粧品業界では「いちさんびーじー」とも呼ばれます。
ブチレングリコールとか13BGとかBGとか色々呼ばれますが全部おなじBGです。
化学的には1,3-ブタンジオールとも呼ばれます。
化学式では C?H??O?
ブタンジオールとはブタンのジ、オールと読み分けることができます。
ブタンは炭化水素(炭素と水素から成るもの)。
ジとはギリシャ数字の2を指します。(モノ=1、ジ=2、トリ=3など)
この場合は2価と言うこと。(水酸基が2つあるよーってこと)
オールとはアルコールを指します。
すなわち、ブタンの2価のアルコールがブタンジオールとなります。
(学者じゃないのでまちがってたらすみません)
もちろんアルコールと言ってもお酒の成分のアルコールとは性質が異なります。
お酒のアルコールはエタノール。
世間が嫌いなエタノールとは違い、肌に優しい成分です。
この様な法則もわかると、ものの見方が変わって面白いですよねぇ。
まあ化学嫌いな人からすると頭が痛くなるお話しですね。
すみません。
BGは何のために入ってるの?
主な目的は保湿です。
BGは水と結びつき、水の蒸発を防ぎます。
水の蒸発を防げるので肌が乾かないので保湿されるわけですね。
その次は防腐や溶剤としての目的。
化粧品に欠かせない植物エキスを抽出するときの溶媒としてBGが多用されます。
ものによってはエタノール抽出などがありますが、化粧品業界の植物エキスはたいていBGです。
BGは30%ほど配合すると菌の増殖を抑えてくれます。
化粧品原料の植物エキスは大体BG30~50%くらいが多いです。
(もっと少なくても効果はありますが弱いと意味がないので30%はほしい)
また、世間が嫌いなパラベンをよく溶かしてくれますので化粧水にパラベンが入っている物には大抵BGが入っているかと思います。
BG無しの化粧水にパラベンを溶かすと低温でパラベンが結晶化します。
(手作り化粧品に興味のある方はご注意を)
結晶化を防いでくれるだけでなく、防腐力を強化してくれるので、BGとパラベンはセットでお得!
BGは実際どんなもの?
BGは無色透明の液体で臭いはありません。
すこし粘りがあり、垂らすと極僅かに糸を引くくらいの粘度です。
肌に塗った感じはさらっとしており、100%BGだと肌の上で弾く感じがします。
(すべて主観です)
由来は石油由来のアルコールを合成するものが一般的ですが、植物性のエタノールを原料とした植物由来のBGもあります。
ただし、結局はBGなのでどちらが良いも悪いもありません。
どちらも化粧品原料グレードなので由来の違いだけです。
植物由来の方が段違いに高いですよ。
お値段的には倍以上違う高級品です。
BGは皮膚刺激はほぼ無し。
目に入ったら痛い。
植物も石油も同じようにね。
と、本日はこの辺で終わりたいと思います。
BGについての説明いかがでしたでしょうか?
何かこの成分を知りたい!業界の裏事情が知りたい!などがあれば記事にしますのでお気軽にコメントにお書きください。
以上、またのご来訪をおまちしております。
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