2012年02月03日
「春の風、鳥の声」となりのトトロ2
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<< 作成日時 : 2007/02/25 16:58 >>
30歳ほどに成長したサツキとメイは、相変わらず誰とも結婚しないで畑を耕していました。
お母さんも、すっかり元気で、お父さんは家の隣の家に鍵を掛けて住んでいました。
近所のいがぐり頭の青年もサツキの近所の家から音の静かな電気自動車で通勤して耐熱装置の工場で研究をしていました。
工場の旦那は気さくに「いつごろ地球は熱くて住めなくなるんだ」と言うので、いがぐり頭の青年は「来年も気温が熱くなったら、どうしようかと思っています」と答えた。
メイは自分の少女時代のことを思い出していました。
トトロの頭をなでなでして、トトロがペロッと、なめてくれたのです。
メイは少女時代のサツキの言葉も思い出しました。
サツキは言いました「もう。あんたがいるから私は歯がむずかゆいのよ!ほんとにトトロの次の独身者が私なのかしら」
トトロが答えて「だってぇ、こんな顔でないと戦争を防げなかったんですよぉ(口を大きく開けて見せる)」
メイが言って「お姉ちゃん、トトロがこんな、子供を作りたくないで生きているから、ここは戦争が無いんだよ」
サツキも言って「じゃあ、あっちで戦争してたのは、何なのさ!チビトトロが増えてたんじゃないの!他にも、こんなでっかいトトロがいるんじゃないの!」
メイは「そんなあ!わかんないよ。早く全員説得しないと、大変だよ」
メイが窓の外を見ると、いがぐり頭の青年が太陽光発電のパネルと小さな風力発電機を、サツキとメイとお母さんと、お父さんの、家の間へ設置していました。
曇りの日に、風力発電機の風車にトトロは息を吹いたりサツキとメイは手で回したりして、発電しました。
お父さんはワンセグテレビでニュースを見ました。
全員が白髪頭や禿頭の議会で、寿命が長くなっている事を発表しようか、どうしようかという報道でした。
議員「寿命が長くなっているという事は、地球の人間が相応しい地球の使い方をしているという事です」
議員「それが、そもそも、人間の耐久力が強くなったという、ことでは、ありませんからぁ」
議員「ですから、今いる子供たちに、もし、いるならですよ!人間の体の才能や能力は、いつまでも変わらないかも知れませんと言ってあげるべきなのです」
議員「それが、判れば判るほど、宇宙の超人的な体力を信じては、ならないという、現実の、認識であるからぁ」
お父さんはクワで畑を耕しました。
トトロとサツキとメイは風力発電を休んで手伝いました。
サツキとメイはクワで耕しました。トトロがトラクターのように早く耕しました。
サツキは言いました「これ、お父さんもトトロが見えるようになったから、体力が衰えないってことじゃないの」
メイ「そんなぁ。トトロが見えたって、私たちが結婚しちゃあ、お父さんは、おしまいだよ」
トトロは、ある程度サツキとメイの畑を耕すと、いがぐり頭の青年の畑の耕しも手伝いに行きました。
お父さん「お前たちが、そういう話をどこで聞いたのかだねえ」
サツキ「住所も名前も教えてくれなかった」
メイ「すぐ引越したって言ってたよ」
お母さん「私には教えてくれたって良いのに。その話を確信できないと、お前たちの弟か妹を産んでたかも知れないから」
サツキ「だから、そんな事されちゃ、お母さんに早く亡くなられたく無いから」
メイ「そう簡単には友達になれないのかもね。会えても」
トトロは畑を耕していた。
畑仕事を休む昼休みに、お父さんは携帯用の太陽光発電機で充電したワンセグテレビを見ました。
会議室には幾人か3匹程度のチビトトロ。
議員「問題は、こういう連中が、議会に出れるほど知識と経験を持ったという事であります」
議員「ですから、こういう議員みたいな人が、増えないのかどうかで、私の議員としての任期があるものですからぁ」
チビトトロ「私は、歴史を教えて欲しいのです。私が、ずっと議員でテレビに出ているという事は、もし国民の中に永遠の命を知らない人が、いたら、どうしますかという事です」
議員「だから、それが、我々の、引退という事だったのであるのでぇ」
チビトトロ「引退できないトトロは、どうすべきですか」
議員「だから、それが誰も答えられないのでぇ。ずっとテレビに出ていられるのかどうか、ずっと議論してたのですよぉ」
ワンセグテレビの電池が終わりました。
お父さんは質問しました「どうだい。トトロが増えない見込みが、あると思うかい」
サツキ「ずっとテレビにトトロが出てたら、もし増えたら今までの議員さんを見ていられるのかどうか」
メイ「今までの議員さんて、あんなに教えてくれたから、時たまテレビに出てくれたら、トトロも年が若いから、私なんかは嬉しいけどさ」
お母さん「どうかしら。チビトトロはトトロに会えないとテレビに出ない訳には行かないんじゃないかしら。一旦テレビに出ちゃった人は、ずっとトトロに会えないでいるようだし」
大雨の日。
ワンセグテレビの電波も届かなくなりました。
トトロは去り、サツキとメイは「今日は発電休み!」「今日は休み!」家に入りました。
小雨になりました。
サツキとメイは風力発電機を回し始めました。
議員「問題は、今回の大雨のような災害について、これからも予想が出来そうかという事ですが」
チビトトロ「全ては、預言を知る事の出来た人が、増えませんかという事です。自分たちが助かった、自分たちは特別だ、そうです、みんな特別なんです」
議員「ですからあ、私たちは出来そうなだけテレビで、そういう事を預言も含めて、なるべく安全に伝えようとしているので、あるのでぇ」
チビトトロ「なるべく早く、預言者の言葉を、災害予想の場合は必要な人々だけですが、全ての人々に知れ渡るように、すべきなのです」
議員「それであるから、私たちは、預言の言葉を知れても、自分たちは特別だとは思わないように生きているのでぇ」
トトロが会議室に入場し、「みなさん、聞いて下さい。トトーロ森の海岸で、もうすぐ地震と津波になります」
自宅でテレビを見てたサツキ「メールとインターネットで、ずっと前から判ってたけど。トトーロ森って、ここじゃない?」
メイもテレビを見て「そうよ。ここがトトーロ森だ」
家を出たサツキとメイ。小高い丘から海岸を眺める。
サイレン。
メイが道路で「もう、みんな避難所に出始めてるでしょ」
サツキも道路で「うん。そのはず」
リュックサックで山に上がって来た人々「地震と津波があるから、来ました」
家のドアを開けたお母さん「どうぞ。部屋は空いています」
お父さんも、リュックサックで山に上がって来た男を迎える。
海岸を眺めているサツキとメイ「地震、小さいかな」「大きい時だって、あるんじゃない?」
小さな地震。
サツキが眺めて「来た」
巨大な津波。
メイも眺めて「もうダメだ。あれじゃ海岸の町は」
トトロとチビトトロが現れて超高速で海岸を走って往復し、空気の壁を作る。
巨大な津波が小さな津波となって海岸の町へ流れる。
サツキとメイが見合って「ちゃんと逃げたから」「被害が少ないんだ」
お母さん「津波の大きさは変わらないでも、そうね」
サツキとメイも「これで安心しちゃ」「いけないのね」
夕日の中でサツキとメイは海岸を眺めていた。
(終)。
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