だから沖縄出身者だけは採用したくないとまで、言い切る社長もいる。
ひかるを見てくれ、一徹に何が何でも仕事一点張りでやりとげる沖縄人だっているんだよというと、あなたはパスポートを持って本土に乗り込んだ人だ。
今の沖縄の若者はそんな覚悟も何もない、と言われてしまう。
原因は何かと考えたら、沖縄の母親は子供が旅立つ時、辛い事があったら、何かあったら、何時でも帰って来い。親の元へ戻ればいいと言って、旅立たせる。
それだ、と考え、ひかるは沖縄の母親に子供を崖から突き放す、ニ度と帰って来るな、例え乞食をしても帰って来るな、と言って旅立たせよ、と説いているが、どんなに言い聞かせても、それは無理だった。
昨日も東京の大学にいる娘から電話があり、辛かったら何時でも帰って来なさい、と母親は伝えたそうだ。
沖縄の女性は、あまりにも情が深すぎ、子供を崖から突き放せない。
結果的に親の面倒を見る、と格好をつけホームシックに負け、厳しい大人の世界へ踏み込めない。
それがいい事なのか、悪い事なのか、悩んでしまう・・・
20代、その人の人生を大きく左右する一番大事な時期である。
Y君のように地元へ帰ると、同窓生は地元企業でそれなりに活躍しだしている。
東京から帰った人間は、キャパシティが狭いからすぐ噂になる。
同窓生の下で、あるいは自分の後輩の下で、顎で使われる身となると頭へ来る。
それで喧嘩をし、また上京する。
20代で、そのような事をしていると、あっという間に30代だ。
好きな恋人がいたとしても、女は生活力をまず先に見る。
何時の間にか他の男と結婚してしまうという結果だ。
そうなると、彼女を恨みつらみ、場合によっては、彼女を奪った男にまで逆恨みをし、心が荒れる。
30代になって、余程謙虚な気持ちで、一心不乱に、人生を立て直せばいいのだが、それもまた難しい。
経験した人でなければ分からないが、30代、あっという間に10年が過ぎてしまう。人生で一番時間が短く感じられる年代だ。
所帯を持つ事もなかなか難しい状況になり、40代に突入すると、人生を立て直すのは、かなり困難である。
フリーターやニートと呼ばれる人達、本気で20代をどう過ごすか考えて欲しい。
まずは親や周りが親身になって、立て直しを支援する必要があるだろう。
生活力の基盤のない男、どんなに男まえが良くても女は逃げていくぞ・・・
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