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堀部安兵衛、約300年ぶりに「里帰り」

昔は、12月14日が近づくとテレビや映画で「忠臣蔵」が流れたものでしたが
最近はあんまりやりませんね。
実際の「吉良邸討入り」は東京に雪が積もらない西暦12月14日ではありません。
旧暦の12月14日を無理やり当てはめたのでタイムラグが生じています。
西暦換算すると、雪が降る1月30日が「吉良邸討入り」当日です。

さて、吉良邸討入りで大活躍だったのは、堀部安兵衛武庸(たけつね)。
遡ること9年前の「高田馬場の決闘」で名を馳せた中山安兵衛にほれ込んだ
赤穂藩士・堀部弥兵衛が半ば強引に娘・ほりと娶わせ婿養子としました。
元は、越後新発田藩(新潟県新発田市)の中山弥次右衛門の長男だった安兵衛。
父が藩を追われ直後に死去したため、親類を頼って江戸へやってきました。
こう見ると、波瀾万丈な人生ですね。

そんな安兵衛が眠るのは主君浅野内匠頭と同じ高輪泉岳寺。
このほど、新発田市の安兵衛顕彰団体「武庸会(たけつねかい)」の尽力で
泉岳寺から分骨され、父の眠る長徳寺に約300年ぶりに里帰りを果たしました。
今頃は再会した親子が討入りを肴に酒を酌み交わしてるんでしょうね。

池波正太郎先生の「堀部安兵衛」(上)は、
安兵衛の生い立ちから「高田馬場の決闘」前夜まで描かれています。

堀部安兵衛(上巻) (新潮文庫) [ 池波正太郎 ]

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