デイリー新潮 9月11日(日)15時0分配信
「レベルはいくつなの?」 ポケモンGOがナンパの道具に
西郷どんもびっくり
獣をハントするだけでは飽き足らないのか。配信から1カ月が経ち、“一世風靡”した「ポケモンGO」がそこかしこで問題になっている。社会部記者の話。
「ゲームをやりながらの交通事故が頻発しています。8月21日までに、全国で79件が発生。23日には徳島市で運転中にプレーをしていて歩行者をはね、初の死亡事故となりました」
ITジャーナリストの井上トシユキ氏も指摘する。
「ポケモンを求めて多くの人が集まる場所では、ペットボトルを捨てるなど、ごみ問題が発生しています」
さらに、プレーヤーを狙ったナンパ師も現れている。
「このゲームは基本的に個人で楽しむもの。人とのコミュニケーションがないので、情報を求めて現場で声をかける人が多いですね。ホストのような外見ではなく、ナンパしないような普通の男性が多い」(同)
そのスポットの一つになっているのが、上野・不忍池にある弁天堂だ。江戸時代、上野に寛永寺が建てられたのは鬼門を護るためであったが、翻って現代、ポケモンの巣と呼ばれるレアなキャラが頻出する場所に。実際に、出向いてみると、スマホを凝視して歩く人たちがざっと200人ほどいて、人、人、人の波。
「1週間くらい前にここでナンパされたんですよね」
とその手口を20代女性が話すには、
「女友達と3人で来たんですけど、『ポケモンが3匹いる!』ってびっくりして叫んだら、近くにいた30代の男性2人組が話しかけてきたんです。『どこにいる?』とか『レベルはいくつなの?』とかって。レベルが一緒で盛り上がったら、『お姉さん綺麗すね』『歳いくつ? 今度ご飯食べよう』と言ってきて。最後はLINEを交換しちゃいました。ま、私はポケモンの情報交換しかしないですけど」
上野も別の意味の名所になりそうなのだ。
「週刊新潮」2016年9月8日号 掲載
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