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2018年02月28日

ユーザー車検の方法・やり方

車検をユーザー自身が受検することを、ユーザー車検と言います。予約を行えば、全国どこの運輸支局でもユーザー車検を受けることが可能です。ここでは運輸支局での検査の流れや、注意点などを掲載しています。
下記のユーザー車検を受ける前準備とユーザー車検当日の流れより、ユーザー車検の要点をご確認下さい。掲載内容は地域によって若干違いのある場合がございます。ユーザー車検を受ける前に予め、受検予定の運輸支局にご確認下さい。


ユーザー車検を受ける前準備


  • 車検検査項目の把握:運輸支局でどのように車検が行われるかの理解。
  • 自動車の状態をチェック:自動車が車検に受かる状態であるかの確認。
  • 必要書類の準備:ユーザー車検に必要な書類の手配。
  • 車検費用の準備:車検に必要な費用の用意。
  • ユーザー車検の予約:インターネットで予約。


車検を行う運輸支局の業務時間は、平日のみとなっておりますのでご注意下さい。

検査窓口の受付時間:午前8:45〜11:45、午後1:00〜3:45
運輸支局の業務時間:午前9:00〜12:00、午後1:00〜4:00
運輸支局の休日  :土日祝 及び12月29日〜1月3日


ユーザー車検当日の流れ



1.予備検査場で最終調整

運輸支局の近辺には、運輸支局で行う車検項目と同じ内容の検査を、本番前に行っておける民間の検査場(有料)があります。この検査場を「予備検査場」と言います。
予備検査場で予め、サイドスリップ検査・調整、各ブレーキ・スピードメーター検査、ライトの光軸検査・調整、排気ガス検査・調整を行ってもらい、自動車の状態を確認・調整します。
利用料金は、1,500円〜3,500円ぐらいが一般的です。(地域によって予備検査場が存在しない場合や、一般の方はお断りという場合もありますので、事前に確認が必要です。)
また、こちらの予備検査場で調整不能な不具合が発見された場合は、車検の合格が難しい状況になったとお考え下さい。(予備検査場のスタッフの方に相談を行い、修理をしてから再度出直すか、とりあえず運輸支局で車検を受けてみるかの判断を行ってもらうことが賢明です。)


2.運輸支局で用紙の入手・作成

運輸支局の窓口で、不足用紙がある場合は配布を受けます。(通常下記3枚を用意)
自動車検査票
自動車重量税納付書
継続検査申請書

入手した用紙に必要事項の記入を行っていきます。記入方法は、運輸支局内に見本等の記載がありますので、そちらをご覧頂きながらご記入下さい。


3.自動車重量税・検査手数料の支払い(印紙・証紙の購入)

運輸支局場内の印紙・証紙販売窓口で、自動車重量税額分と検査手数料分の印紙・証紙を購入します。
購入した印紙・証紙をそれぞれの書類に貼り付けます。(自動車重量税印紙は自動車重量税納付書、検査手数料印紙・証紙は自動車検査票)
>>自動車重量税額や検査手数料額については車検費用を計算


4.自賠責保険の継続加入手続き

新たに車検を取ると車検有効期間が延長されますが、同時に自賠責保険の保険期間も延長しなければなりません。保険期間は必ず、延長された車検有効期間より1日でも多く加入する必要があります。
自賠責保険の継続加入の手続きは、運輸支局近辺の代書屋さんなどで取り扱っています。車検証と現在加入中の自動車損害賠償責任保険証明書をご持参の上、代書屋さんなどで手続きを行って下さい。
>>自動車損害賠償責任保険証明書の詳細は自動車損害賠償責任保険証明書


5.納税確認※

自動車税納税証明書(継続検査用)を自動車税事務所などの納税確認窓口に提示します。自動車税納税証明書(継続検査用)に問題がなければ、きちんと納税されている旨の押印をもらえます。

※自動車税納税証明書(継続検査用)を省略できる特定の条件を満たしている場合は、8の「車検証の交付」のタイミングで納税確認が行われる為、こちらの手続きは不要です。
自動車税納税証明書(継続検査用)の省略できる特定の条件については、自動車税納税証明書(継続検査用)の注意事項からご確認下さい。


6.車検の受付

運輸支局内のユーザー車検受付窓口に書類一式を提示します。また、ユーザー車検予約を行った際に発行された番号(予約番号)を窓口の職員へ伝えます。
書類に不備があった場合は、こちらで指摘を受けますので修正して下さい。


7.検査コース

自動車に乗り、検査コースで受検を行います。
1回の検査申請による検査コースへの入場回数は、3回までと制限されています。
>>検査コースの流れについては検査コース(車検場)の流れ


8.車検証の交付

車検証交付窓口拡大する

無事に検査が合格であれば、書類一式を車検証交付窓口へ提出します。
窓口で新しい車検証とステッカー(検査標章)の交付を受け、ユーザー車検終了となります。

検査に合格しなかった場合は、不適合箇所の整備を行った後に再検査を受けることになります。
再検査の内容は、不適合とされた検査日から2週間以内に受ける場合と、その2週間を超えてから受ける場合とでは検査項目が変わってきます。
2週間以内であれば、不適合箇所に関わる検査項目のみの受検となります。その場合、予め不適合の指摘を受けた検査日に申請を行い、限定自動車検査証※の交付を受けておく必要があります。
※限定自動車検査証とは、保安基準に適合していない箇所が記載された書類です。交付してもらうことにより、2週間以内に再検査を受ける場合は、不適合箇所に関わる検査項目のみの受検で済みます。限定自動車検査証の交付は無料となっていますが、後日、再検査を受ける際の検査手数料に1,300円かかります。

また、不合格となったことで車検が切れてしまう場合は、想定していた車検有効期間が変わってしまうことになります。その場合は、4の「自賠責保険の継続加入手続き」で継続加入した保険期間が、再検査で新たに取る車検有効期間をカバー(車検有効期間より1日でも多い保険期間に加入)できなくなってしまうケースがあります。そのケースに当てはまる場合は、できるだけ早く継続加入を行った代書屋さんなどに行き、保険期間の修正手続きをして下さい。
この修正手続きは、保険会社の処理が終わってしまうと修正不可能になってしまいます。修正が不可能になってしまった場合は、割高になりますが1ヵ月間のみ別途保険加入することになります。

2週間を超えて再検査を受ける場合は、改めて全ての検査項目を受けることになります。この場合は限定自動車検査証を交付してもらう必要はありません。
検査手数料は、改めて全ての検査を行いますので、小型車で1,700円、普通車で1,800円となります。
また、この場合も、継続加入した自賠責保険の保険期間が、再検査で新たに取る車検有効期間をカバー(車検有効期間より1日でも多い保険期間に加入)できなくなってしまうケースがあります。そのケースに当てはまる場合は、保険期間の修正手続きをして下さい。

不適合の指摘を受けた検査日当日に再検査を受けることができる場合は、限定自動車検査証の交付も、再検査手数料も不要となります。


車検は、国が定期的に個々の自動車の保安基準を検査するものであり、自動車の安全を保証するものではありません。必ず
各自の責任において定期的に点検整備を行って下さい。
posted by at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 自動車
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