国民病とも呼ばれようになった花粉症の原因と対策、風邪との見分け方についてみていきましょう。
１ 花粉症の原因は？花粉だけではなかった！
（1） 花粉
花粉が体内に入ることで免疫システムが作動し、B細胞というリンパ球がIgE(アイジーイー）抗体を作ります。このIgE抗体が一定量に達することで花粉症を発症すると言われています。特にスギ・ヒノキの花粉が飛び交う2～4月に発症数が増加します。
ちなみにIgE値（血液中のIgE抗体の総量）は検査で調べることが可能で、IgE値が高い人ほど敏感で様々なアレルギーを発しやすいです。
（2） 排気ガス
あまり知られていませんが排気ガスも花粉症の大きな原因です。マウスにスギ花粉を注入してもIgE抗体は作られず、スギ花粉と共にディーゼル車の排気ガスを注入するとIgE抗体が増えたという実験結果もあります。その証拠に都会の方が花粉症の発症率は高いです。
この他に現代人の偏った食生活なども花粉症の原因になっているそうです。
2 風邪と花粉症の違いは？見分け方はコレだ！
風邪
・発症期間は長くても一週間程度
・黄色で粘り気のある鼻水
・それほどくしゃみは出ない
・喉が痛み、熱が出る
花粉症
・2週間以上長続きする
・さらさらして水っぽい鼻水
・何度も続けてくしゃみが出る
・目がかゆくなる
花粉症はとにかく発症期間が長いですね。市販の風邪薬にも鼻水を抑えたりする効果がありますが、解熱剤など花粉症と関係ない成分が含まれているのでなるべく花粉症専用の薬を使うことをオススメします。
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3 花粉症を予防するには？発症後はどうする？
（1） 花粉を寄せつけない
マスクや帽子を着用し、家に入る前に服についた花粉をはらい落としましょう。うがいや手洗い、戸締りを忘れずに。外に干した洗濯物はよくはらってから取り込みましょう。
（2） 食事で免疫力をあげる
ヨーグルトに含まれているビフィズス菌は免疫細胞の過剰反応を抑えてくれます。またヨーグルトと一緒に野菜をとるとさらに効果が出ます。おすすめはレンコン。
飲み物でイチオシは甜茶（てんちゃ）という中国の甘いお茶です。ただし 花粉症に効果があるのはバラ科のみ です。甜茶を含んだ飴も良いですね。
（3） 初期療法
花粉症を発症する前、1月末ごろに専用の薬で予防する方法です。毎年花粉症にかかる方はやってみると良いでしょう。絶対に花粉症を発症しないわけではありませんが大半の方が症状の軽減に成功しています。また、副作用で眠くなりやすくなることもあるので注意してください。
（4） 発症後の対処
花粉症を発症すると目がかゆくなりますが、なるべく手でこすらないようにしてください。水で目を洗いましょう。
また鼻をティッシュで何度もかんだり、こすりすぎると炎症を起こしてしまいます。
発症後も抗アレルギー薬が有効です。
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