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posted by fanblog

2018年01月05日

かっぱ寿司の1貫50円は失敗であるその理由とは?




そういや、かっぱ寿司が試験的に1貫50円での提供をしているようですね。

これははっきり言って経営の戦略としては失敗でしょう。

これはもう小売業なんかでも当たり前のことでもあるのですが、

2個で300円のものを1個で販売する場合は150円ではなく、158円だとかにするのですよ。

これは常識です。

ものは複数買うから安くなるのです。

これは仕入れが同様だからなのですよね。

メーカーから仕入れる場合もそうですが、

より多くのものを仕入れるから安くなるわけです。

商品を販売する場合に、多く買えば安くなるのはそういうことなのですよね。

それをただの半額の金額にするということは、

実質、値下げすることになるのです。

なぜ値下げとなるのかは、そこにかかる経費が同じだからです。

寿司でいえば、2貫作るも1貫作るも労力は変わりません。

職人が握ってるわけでもないですからね。

50円にしかならないことを同じ経費でやることになります。

また細かいことを言えば、ネタのパックはだいたいが偶数で入っています。

それを1貫ずつ使った場合は必ず1貫残る可能性が出てきます。

さて、そのネタを翌日使うのか捨てるのかはネタによりますが、

使えば間違いなく鮮度は落ちますし、捨てるとなったら食材廃棄として、

これが全店舗となった場合にどれだけの損失になるのだろうか。

寿司以外で考えてみましょう。

例えばポテトチップス。

年々、一袋の量って減ってきましたよね。

100円で売るために量を減らすことで金額を保ってるわけです。

そして、ジャンボサイズというのが登場しました。

200円払うなら2.3倍程度入ってるというお得感がありますよね。

そう、多く買えば割安ってことです。

メーカー側は一人当たりの単価が上がるので損しないというわけです。

缶コーヒーなんかもそうですよね。

私が子供の頃なんて250g缶が多かったですよ。

それが今では175g程度の缶まで出てきましたよね。

でも金額は自販機なので一律だったりします。

これは金額を保つために量を減らしてるわけです。

ただ、少なくしたら魅力がなくなるので「プレミアム」だとか付けて高級感で賄うわけです。

ペットボトルもそう。

500mlではなく600mlてのが最近増えてきましたよね。

これは500mlでの価格競争に参加したくないからなのです。

価格を下げるより、価格を保って100ml増やしたほうが利益が取れるという判断。

同じく1.5lのペットボトルが昔はほとんどでしたが、

今は2lが主流ですよね。

これも同じ原理。

だから、ただ半額にするかっぱ寿司のこの企画は失敗だと言うことだ。

お客様の要望で1貫ずつ食べたいというのであれば、

1貫を55円のように、数円高く設定する必要があるのだ。

そもそも、食材の高騰から数年後には2貫100円ではなく1貫100円が主流になる時代になるかもしれませんがね。
実際に、大手回転寿司では1貫商品や2貫で200円程度の皿が多くなってきてますよね。

これはもう2貫100円では厳しくなってきてるからなんですよ。

2貫100円で出せる寿司には限界があるので、

高い寿司を出して、うまく間をとってるわけですよね。

魚介類は年々減少してますし、

人件費は年々高騰しています。

人件費に関してもまだまだブラックな部分が多いですからね。

これがどんどんホワイト化されたら、もう企業として利益出すのは困難ですよ。

ですので、かっぱ寿司さんのやり方は経営としては恥ずかしいくらい下手だなと感じますね。

スシローがカルビーとコラボするようなああいった手法のほうが話題作りにもなりますし、

客単価を上げることもできますからね。






posted by kaitenzushi at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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