トラネキサム酸配合乳液の肝斑・雀卵斑に対する使用成績
Clinical Study of Effect of Tranexamic Acid Emulsion on Melasma and Freckles
しみ・そばかすに対するトラネキサム酸配合乳液の外用による有用性を肝斑25例,雀卵斑8例に5週から18週間使用させて調べた。最終観察時では,肝斑に対しては20例(80%),雀卵斑に対しては6例(75%)に良好な成績が得られた。また,副作用は認められず,トラネキサム酸の安全度に問題はなかった。皮膚所見の推移をみると,肝斑では8週以内に試験乳液の効果が認められ,雀卵斑では12週以内に試験乳液の効果が約6割の患者に認められたことから,少なくとも2ヵ月以上の外用が効果発現に必要であると考えられた。以上の結果から,トラネキサム酸配合剤乳液は美白機能を有する薬用化粧品として有用であると考えられた。
Clinical Study of Effect of Tranexamic Acid Emulsion on Melasma and Freckles
しみ・そばかすに対するトラネキサム酸配合乳液の外用による有用性を肝斑25例,雀卵斑8例に5週から18週間使用させて調べた。最終観察時では,肝斑に対しては20例(80%),雀卵斑に対しては6例(75%)に良好な成績が得られた。また,副作用は認められず,トラネキサム酸の安全度に問題はなかった。皮膚所見の推移をみると,肝斑では8週以内に試験乳液の効果が認められ,雀卵斑では12週以内に試験乳液の効果が約6割の患者に認められたことから,少なくとも2ヵ月以上の外用が効果発現に必要であると考えられた。以上の結果から,トラネキサム酸配合剤乳液は美白機能を有する薬用化粧品として有用であると考えられた。
よく美白作用があると言われる。トラネキサム酸について調べてみました。
トラネキサム酸は、タンパク質を構成する成分である必須アミノ酸リシンを元に人工合成されたアミノ酸の一種であり、炎症を引き起こす生体内の酵素「プラスミン」を抑制する「抗プラスミン作用」を持っています。喉の腫れや口内炎を治療する薬から、毎日使う歯磨き粉など、幅広く使われています。
しみ・ソバカスって
1、ケラチノサイト(表皮細胞)に女性ホルモンや紫外線など刺激誘因物質がはたらきかける
2、刺激によりプラスミンというメラノサイト活性化因子(情報伝達物質)がメラノサイトに影響をあたえると考えられます。
3、チロシンが、メラニン生成酵素チロシナーゼなどの作用により、ドーパキノンという化合物になり、やがてメラニンに変化します。
4、メラノサイト内でつくられたメラニンが、ケラチノサイトに次々と受け渡され、過剰に蓄積するとシミになります。
つまり、トラネキサム酸は抗プラスミン作用によってメラノサイト活性化因子を遮断することによって、メラニンの生成を防いでいるってことですね。
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