JR西日本では、接近が予想される
前日から運行を中止する予告をし、
実際に運転を中止しました。
この行動のキーワードが、
「タイムライン防災」だったんだそうです。
「タイムライン防災」?
タイムライン防災?
昨日の台風19号によるJR西日本の運転中止、
タイムライン防災という考えから決定されたもの・・・、
なんだそうです。
タイムライン防災とは「防災行動計画」のことで、
大きな災害が予想される
事象が予期できる場合に、
その地域の住民、企業、交通機関、自治体、
政府などの関係者が、官民の垣根を払い、
共通の時系列で「この時点ではこの対応を・・・」、
と「タイムライン(防災行動計画)」を
あらかじめ決めておき、
実際に災害を予期できる状況下になったら、
この「タイムライン(防災行動計画)」を実践し、
被害を最小限に食い止める・・・、
考え方だそうです。
8月にこんなニュースがありました
災害を最小限に食い止める
タイムライン(防災行動計画)の策定を
Japan In-Depth
8月25日(月)8時15分配信
20日広島市北部で起きた
大規模豪雨災害の被害はさらに拡大し、
広島県警によると、
24日現在の死者は50人、
行方不明者は38人となった。
こうした災害を未然に防ぐことは
不可能なのだろうか。
その答えの一つに
「タイムライン」の活用がある。
「タイムライン」という言葉は、
「防災行動計画」と訳されている。
つまり、
大規模水災害の発災を前提に、
住民、企業(交通機関)、
自治体、政府などが
共通の時間軸で対応する、
「タイムライン(防災行動計画)」を
策定しておき、
実際に災害が起きたら
それを実践することで
被害を最小限に食い止めよう、
というものだ。
YAHOOニュースより
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140825-00010000-jindepth-soci
東京の荒川流域「タイムライン」の導入検討会
東京では、8月21日に荒川流域での、
河川氾濫による浸水害を想定し、
「タイムライン防災」の導入検討会を開いたそうです。
大都市でも、河川氾濫に限らず、
「ゲリラ豪雨」などで、地下が浸水するなどの、
被害が多発しています。
JR西日本の運転中止、こんなわけだったんですね
例えば、大型台風が接近し、
被害が予見される・・・となれば、
〇台風接近上陸3日前に
国=人・物など災害対応配備
交通機関=運転中止の可能性を周知
⇒JR西日本の運転中止の予告
〇36時間前
住民=10時間前までに避難の開始し終了させる
〇10時間前
交通機関=運転中止
⇒JR西日本の運転中止
とこんな感じで、先に策定しておいた、
「タイムライン防災」計画に基づき、
実際の被害がどうであれ、粛々と実行していきます。
JR西日本の運転中止、モデルケースとなるか?
実際に、昨日この「タイムライン防災」に基づき、
実行したわけですが、TVなどニュースを見ていて、
1日前に・・・JR西日本の運転中止?
ずいぶん早いな・・・、と感じたり、
違和感を覚えた方も多いのでは
ないかと思いました。
私は、「やけに早い決断だな・・・」と感じました。
実は、この「タイムライン防災」というものが、
根底にあったんですね。
でも、こういったことはやるべきだと思います。
やらずに大きな被害を受けるより、
結果、何もなかったとしても、
それは被害を未然に食い止めたことと、
同じことですから・・・。