札幌管区気象台 北海道の積雪状況推移グラフ
( http://www.jma-net.go.jp/sapporo/tenki/kansoku/snow/snowmap/snowgraph.html?&no=32&element=Snc9amRatioOfNml&dateSelect=2016-12-24 )より
12月にして2回目の大雪。
この大雪は前回を越えるものになりました。
飛行機のみならず、
JRや高速道路、そして一般道に至るまで
「万遍なく」交通網が大混乱した札幌圏。
記録的な「ドカ雪」で何が起こったのか?
交通網が大混乱した記録的な「ドカ雪」が降った札幌圏
どのくらいの時間どのくらいの量が降ったのか?
どのくらいの時間どのくらいの量が降ったのか?
降り始めから24時間後
自宅の駐車場の車
年末最後の3連休を目前とした22日の午前、
湿った重い雪が私の住む石狩南部でも
降り出しました。
そして、約24時間後の23日午前10時ごろの
自宅駐車場に止めている車の画像です。
屋根や車周辺に積もった雪は、
ざっと見た感じ40センチ。
大人の膝上に達するほどの深さでした。
24時間前は地面に雪こそありましたが、
周囲は除雪していたためタイヤもしっかりと
見えていたんですね。
この後雪だるまの車の掘り起しと周辺の除雪は
2時間近く掛った上、
翌日もこの日のようにひどくはありませんでしたが、
1時間くらい除雪したので結構筋肉痛です・・・。
降り始めからどのくらいの時間をかけて
どういった降り方をしたのか、
気象庁アメダスの観測数値を表にまとめてみました。
降り始めた22日午前10時の積雪が基準になるんですが、
札幌市内やその周辺ではある意味
「えげつない」降り方をしており、
積雪量は最大で+61?pの96?pまで達して、
雪は止みました。
札幌に比べると新千歳空港での積雪量は少ないです。
でも23日遅い時間の観測は「休止中」となっており
詳細な数字はわかりませんが、
空港にほど近い私の地域でもこの頃は
かなりの猛吹雪になっていたこともあり、
積雪量はともかく雪は強く降っていたと思います。
22日は湿った重い雪、23日は比較的軽めの雪
降りしきる雪の中、
駐車場周辺の除雪をしていて感じたことは
22日降った雪は水分を多く含んだ重い雪だったことです。
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俗にいう「ママさんダンプ」で運んだ雪が、
こびりついていることが多かったことからも
湿っている重たい雪だったことがわかります。
そして
23日に降った雪は比較的軽い雪。
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こんな除雪道具で楽に押せ、敷地後ろ側の空きスペースに
雪を積み上げられましたから。
22日の新千歳空港
「床が硬くて寝れない…」湿った雪は
過去最多2500人が"泊まった"新千歳空港
北海道文化放送 12/23(金) 19:05配信
(前略)
新千歳空港では22日1日だけで
約22センチの湿った雪が降りました。
2本ある滑走路は除雪作業のため、
22日午後3時から午後9時まで、
6時間にわたって完全に閉鎖。
3連休を前に224便が欠航。
過去最多となる約2500人が
空港内で一夜を明かす、
前代未聞の事態となりました。
(後略)
(一部抜粋:記事全文は下記よりどうぞ)
Yahoo!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161223-00000007-hokkaibunv-hok
「こびりつきやすい固形物?」のようなもので、
そんな雪が短時間で集中して降られてしまったら、
特に飛行機はひとたまりもない印象です。
新千歳空港はA/B2本滑走路がありますが、
★A滑走路を除雪、B滑走路で離着陸
↓
★除雪の終わったA滑走路で離着陸、B滑走路除雪
↓
★思いのほか雪が強い(湿った雪で積もり方が早い)
↓
★除雪中のA滑走路が終わらないうちに
離着陸していたB滑走路が積雪増
↓
★離着陸が危険になりA/B両滑走路閉鎖
↓
★(出発便)動けないことから機体に雪が積もり出す
(到着便)着陸できず上空旋回待機
↓
★(出発便)空港にいる出発予定の飛行機すべての
機体の雪除去と凍結させないための薬剤を散布
せざるを得なくなる
(到着便)上空旋回待機の時間が長くなり搭載している
燃料が足りなくなる
新千歳空港にいる出発便が出て行かない限り
到着便をターミナルビルに着けられない
⇒近隣の空港へ行先変更や引き返し発生
こんな流れのループとなってしまいました。
多分、除雪した横から雪が積もる・・・、
こんな感じだったと思います。
23日の新千歳空港
新千歳空港で過去最多の6000人が一夜を明かす午前中は遅れながらも飛行機は飛んでましたが、
北海道全域で天気大荒れ
北海道新聞 12/24(土) 7:30配信
(前略)
新千歳空港では計287便が欠航し、
過去最多の約6千人が空港で一夜を明かした。
(後略)
(一部抜粋:記事全文は下記よりどうぞ)
Yahoo!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161224-00010000-doshin-hok
3連休でもともと空席が少なかった上に
前日の欠航であおりを食ってしまった方のこともあり、
ダイヤは大幅に乱れていました。
そして23日も午後から雪が強くなり、
昨日と同じような展開となってしまいました。
これまでも足止めされた方が空港内で一晩を明かす・・・、
ということはあったんですが、
自分の記憶では1000人くらいが最高だったと思います。
それが22日は2500人、そして23日には6000人と
不名誉な記録更新となってしまいました。
さらに天候が回復して晴れた24日もまだ2600人が
一晩を明かし中には3日も空港で足止めされてしまった
方もいたようです。
地上の交通網も壊滅的に
札幌圏の道路は除雪はともかく除雪した雪が
道路脇に積みあがっていることから、
所によっては通常2車線の道路が1車線になっていたり、
路面が積雪でぼこぼこになっているなど、
運転する方にとっては気の休まる暇も
ない状況になっています。
高速道路では積雪にハンドルを取られるなどして
至る所で事故が起きました。
それは高速だけではなく一般道路でも同じで
事故やスタックなどで立ち往生した車、
車線が減り対向車とのすれ違いもままならない
ことが原因での厳しい渋滞が発生しました。
実は昨日24日、家族が路線バスに乗ったんですが、
通常40分の所要時間の区間で、
2時間35分もの時間を要しました。
そして、昨日24日は札幌圏のJRが午前中
完全運休する事態になりました。
<札幌大雪>交通の影響続く 観光客らで混乱自分の記憶では、
毎日新聞 12/24(土) 20:41配信
12月としては50年ぶりに積雪が
90センチを超えた札幌市の記録的な大雪で、
JR北海道は24日、除雪のため、
午前中の札幌駅発着の列車を全面運休し、
同駅構内は観光客らでごった返した。
(後略)
(一部抜粋:記事全文は下記よりどうぞ)
Yahoo!ニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161224-00000069-mai-soci
7〜8年前に大雪の影響でJRが午前中すべて運休となり
バスでかなりの時間をかけて通勤したことを
思い出しました。
こうなってしまうと札幌と新千歳空港間は
空港連絡バスしかなくなるんですが、
その空港連絡バスは動いていましたが、
札幌駅前の乗り場には長蛇の列。
乗るまで数時間といったありさまで、
まだ天気が回復して晴れたのでよかったですが、
札幌駅前の空港連絡バスの乗り場は
屋根が無いため吹雪だったら・・・、
我慢比べの世界ですね。
地元民にしてみれば昨日は土曜日ということで
多くの方は仕事や学校が休みだったこともあり
私の地元の駅ではそれほどの人出ではなかったですが、
どうしても札幌方面に出向かなければならない方は
相当数居て駅近隣の札幌方面行路線バスの
バス停に並ばれている方も
結構いらっしゃっいました。
雪には強いイメージのある「鉄道」でも、
短期間で60センチ近くの湿った雪が降ると
あちらこちらでポイントが切り替わらないトラブルが
頻発してしまうようで、
ポイントにヒーター(ロードヒーティング)設置などの
様々な対策は取っているんでしょうが、
路面のロードヒーティングでさえ
この降り方には追いついていない光景を見るに
厳しいんですかね。
今季の冬は雪の量のペースが速いです。
この大雪、12月としては50年ぶりということで、
札幌の積雪量の数字では対前年比300%という
ハイペース。
一時は積雪量の多さと言えば青森県の酸ヶ湯温泉ですが、
この酸ヶ湯温泉の積雪量を越えていました。
雪が少ないなぁ・・・という年は、
必ずどこかで帳尻を合わせてくるので、
今季は年明けはもしかしたら雪少ないのかな?
と期待したいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。