経済成長を続ける中国。2011年には日本のGDP抜き、2019年現在で約3倍の差がついています。
そんな中国ですが、急成長したせいもあり、著作権などを無視したコピー商品があふれています。
その一つである「メイソウ(名創優品)」。赤いバック形と白文字のロゴデザインはユニクロのそれと、名前はダイソーと無印良品を混ぜたものと、どこか日本で見たことのあるものです。
企業名もカタカナで”メイソウ”と書かれていますが、日本の企業ではなく中国の企業です。
本社は東京の銀座に置かれており、日本製品への信頼を寄せる層をターゲットにしたブランディングを行なっていると考えられます。
また、すでに世界各地に計約1800店舗以上を展開しており、日本企業と誤認して利用する消費者は多いという現状はちょっと見過ごすことはできない存在になっています。
そんなメイソーの路面店がある場所は、上海で一番栄えている繁華街に南京東路。住所は上海市黄浦区南京?路154号になります。この辺りはフランスやイギリスなどのヨーロッパの租界地域だったこともあり、西洋風の建物が立ち並ぶ商業エリアです。
日本で例えるなら銀座の三越や日本橋の高島屋のようなデパート街のようなところですが、日本の数倍の規模がありその大きさや人の多さに圧倒されます。
そんな南京東路に日本のブランドをパクッているのではと話題のメイソウ(名創優品)があります。
ちなみに南京東路は黄浦江の畔にあり、夜になると対岸にある東方明珠電視塔(上海テレビ塔)やさまざまなビルがライトアップされていてとてもきれいです。東方明珠電視塔の実物を見る前は、バブル象徴みたいな建物だと若干バカにしていましたが、まじかで見ると想像以上に大きくその存在に圧倒されます。
店内はシンプルなデザインでユニクロぽい内装です。
1階には家電製品が陳列されていますが、驚くことに製品名や説明は日本語になっています。
スマートフォンスタンドが49元(約750円)くらいで販売されています。
この辺りはダイソーの影響を受けた商品が多く見られました。
アルカリ電池も販売されていましたが、注意書きに「電子商品の電極指示によって取り付けてください」「小児に接触と使用されないでください」などかなりデタラメな日本語でちょっと笑ってしまいます。
あと「日本公司監制」とか書いてありますが、日本の公的機関がチェックしているか不明です。安全性は大丈夫でしょうか。
アップルのiPhoneに付属されているイヤフォンそっくりの商品もあります。
スナック菓子もあります。よく見るとドライフルールの中に「ドリアン」があったりします。
日本には絶対お目に掛かれない商品ラインです。
下着なども販売しています。ロゴの位置などパッケージを含めてユニクロのボクサーパンツと瓜二つです。
2階に上がるとキャラクターグッズ売り場になっています。
ずらっと縫いぐるみがならんでます。日本のキャラクターである「キティーちゃん」や「くまモン」や「ドラえもんけでなく、著作権の管理で厳しいディズニーの「クマのプーさん」や「スヌーピー」、「パービー人形」などお馴染みのキャラクターがずらっと並んでいます。
ちゃんと許可を得ているかは不明ですが、縫いぐるみの品質は良さそうです。
さすが世界の工場と言われる国だけありますね。
「ダイソーっぽくてユニクロ風味、それでいて無印良品」と評されるメイソウ(名創優品)の南京東路店をレポートしました。
確かにこの三社の良いところを上手く取り込みブランディングを行っています。
家電製品などはちょっと不安を感じますが、日本で販売している商品のほとんどが中国を含む海外の工場で生産されていることを考えると品質もそんなに悪くはないと思います。
ルールを多少逸脱してでも経済成長していこうという中国人のバイタリティーには関心させられました。
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