2月9日に人材紹介会社DODAが開催した転職フェアにて、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが「PERFECT HUMAN」ならぬ、 「PERFECT PRESENTATION」と題して、転職に対する考えや、自己アピールの仕方についてアドバイスをするスペシャルトークLIVEを開催されました。
たまたま職場が近かったため見に行ったのですが、中田さんの熱いトークと、立ち見がでるほどのギャラリーで大いに盛り上がっていました。
今回は1時間に及んだその講演内容を、要約してお伝えしたいと思います。
プロフィール
中田 敦彦(なかだ あつひこ)
1982年9月27日生まれ、大阪府高槻市出身。慶応大学経済学部卒。O型。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーのNSC10期生。2004年4月に相方の藤森慎吾さんとお笑いコンピ、オリエンタルラジオを結成。
リズムネタ「武勇伝」で一世を風靡。現在もバラエティ番組を中心に活躍中。
近年では、実弟であるFISHOBOYと結成したダンス&ボーカルユニットRADIO FISHでも活躍中。「PERFECT HUMAN」でNHK第67回紅白歌合戦にも出演。
今回のプレゼン講座にも出てきた勉強法について「 大合格 参考書じゃなくオレに聞け!」を出筆。
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講演のデーマ「転職のススメ」
転職フェアということもあり、今回の 公演のテーマは「転職のススメ」というものでした。
しかし、慶応大学在学中にデビューし、お笑い一本で現在に至る中田さんが「転職を進める」ことに最初は違和感を感じましたが、
講演を最後まで聞いてみると、中田さんが芸能界の中で何度も”転職”をしていたことが分かりました。
中田さんはオリエンタルラジオとしてお笑いを、レディオフィッシュとして音楽を、個人として執筆や講演をするなど、
まったく違うジャンルに飛び込む ということを捉えて、”転職”と考えたのです。
業界に革新をもたらすのは、他業界の常識
2000年代初頭のお笑いブームの中、M1で優勝したチュートリアルやブラマヨなどのしゃべくり漫才が人気の中で、
どうやったら人気者なれるか考えた結果、出たい番組を徹底的に研究することから始めたそうです。
どんな番組か、誰が出れているか、縁者に何が必要とされているか。
当時は、「エンタの神様」が20%超えてブームになっていた時期。
この番組は既存のお笑い担当のディレクターが製作していたのではなく、畑違いのCMクリエーターが作っていたそうです。
そのため、ネタがつまらなければ容赦なく編集するし、笑いが弱ければテロップを入れて笑いを引き立てるなど、
今までのネタ番組にはない手法を取り入れて、人気を博していました。
これはまさに「他業界の常識を持ち込んで、お笑い業界に革新」をもたらしたのです。
その「エンタの神様」に出ようと決めた中田さんは、まずはTVに最適化なネタの作成を考えます。
どうすればテレビ的なネタができるか考えた結果、チャンネルを変えて途中からネタを見る人でも楽しめるものを作ろうと考えたそうです。
通常のお笑いのネタの場合、漫才の最初から見ていないとストーリが分からないですが、
どのタイミングから見てもネタとしてリズムネタを選択し、あの「武勇伝」が誕生しました。
自分の武器を認識するにはどうしたらよいか?
「自分の武器は何なのか」、自分自身のことなので簡単に言えそうなものですが、
なかなか思い浮かばず、私も就職活動の自己PRをするときに悩みました。
中田さんが勧める自分の武器を認識する方法がいくつかありましのでご紹介します。
まず1つ目は 「第三者から意見をもらう」
自分の長所は自分では気づきずらいので、第三者に客観的な意見をもらうことが有効。
例として、新潟の粟島に美味しいものを探す番組のロケに行った際の体験をしてくれました。
島の人に「名物は何ですか?」聞いても、「特に何もないよと。佐渡島に行けばあると」と言われる。
観光向けに港の食堂に行ったらワッパ煮という料理がでてくる。
味噌汁に焼き石を入れたもので見た目はいいが、味はふつう。聞いたら観光用に開発した料理とのこと。
無事ロケも終わり、打ち上げで地元の人が良く旅館に行ったらイカ刺しがうまい!
このイカは何ですかと聞くと「樽イカ」という。雨の日は海が荒れると打ち上げられて翌日にばあちゃんがひろって町の人に配る。
なにそれ!?おもしろい。しかも樽イカがでかい。ばあちゃんの背丈くらいある!
なぜPRしない?と聞いたら、当たり前すぎて、それが特別だと思わなかったとのこと。
第三者の目が重要だということが分かる話でした。
2つ目は 「弱点の裏返しを強みととらえる」というものです。
これについては相方の藤森さんを例に説明していましたが、
デビュー当時、話が薄っぺらい、思慮深くない、説得力がない、女にだらしないと周囲から指摘を受けていた藤森さんですが、
それを逆手にとり「チャラ男」として売り出すことで、弱点が武器となりブレイクしました。
また、インドの例も興味分かかったです。
インドは19世紀にイギリスの植民地として支配され、搾取され続けてきた。
また悪名高き、カースト制度により、階級によって就ける職業が制限されているという問題があった。
どちらもインドにとって「弱点」だったはずだが、21世紀になりITが発達すると、それが武器になる。
イギリス領だったことから英語が話せる。
身分が低い人はカーストの経典により職業が限られていたが、古くに制定された経典にITの文字はなく、
この階級の人が猛烈にITの勉強をした。貧しさから抜け出すために。
その結果、世界を代表するIT企業であるMicrosoft、GoogleのCEOは両方ともインド人がなった。
これも弱点が強みとなった例として興味深かったです。
面接は、自信をもって自己アピールする
面接で自己PRをする際、話を盛った方が良いのか、正直に言ったらいいのかという質問が講演を聞きに来ていた方からありました。
中田さんの結論としては 「盛った方が良い」とのこと。
ジブリの映画をPRする仕事をしたとこのこと、鈴木敏夫さんから「最近下火らしいね。プロモーション大丈夫?」と聞かれた。
「がんばります」と答えたところ、「頑張らなくていいから、才能だして」と言われたそうです。
この人怖い。。と思ったそうですが、あとでスゴイ大事なことを教わったと思えたそうです。
例えば家族の手術をする際にお医者さんには 「ぜったい助ける」と言ってほしいですよね。
「がんばります」なんて言われたら、この医者で大丈夫?と思ってしまう。
会社の面接でも一緒。「120%任せてください」といった方が採用する側もこいつに任せてみようと思うはず。
失敗したらお払い箱になるかもしれないが、結果がでるかは誰もわからない。
その代わり機会を与えられたら、一生けん命やること。
最後に
いかがでしたか。今回は「業界に革新をもたらすのは、他業界の常識」、「自分の武器を認識する」、「面接は、自信をもって自己アピールする」の3点に絞ってお伝えしました。
そのほかにも為になる話がたくさんがあったので時間を見て加筆したいと思います。
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