皆さんはシャープが今大きな経営危機を迎えているのをご存知でしょうか?
シャープと言えば液晶テレビなどでは亀山モデルなどが一世を風靡したりと
とても順風満帆な企業だと思っていました。
しかしそんなシャープが現在大きな経営危機に陥っているようで、
下手をすると2015年中に倒産の可能性もあると言われているようです。
2016年 経営不振のシャープは台湾の鴻海ホンハイ精密工業の傘下に入ることを決めた。
一体何が原因でそこまで追い込まれてしまったのでしょうか?
今回はその辺りについて調べてみたいと思います。
シャープの赤字が止まらないようです。
今年の2月、シャープは3月の決算期に300億円の赤字が計上されそうだという情報を発表したのですが、それは悪い意味で大きくかけ離れた結果になったようです。
なんと最終的には2000億超えの赤字が出てしまったというのです。
そもそも当初は期末の最終損益は300億の黒字で終われそうだと発表されていたのが、いつの間にか300億の赤字になりそうだど言われ、その一ヶ月後には2000億以上の赤字になってしまったのです。
そんな甘い見積もりってありますかね?
シャープ程の大企業になれば扱っている額も大きいので、
振れ幅が大きくなるのは分かりますが、いくらなんでも300億の黒字から2000億の赤字にまで変わってしまうというのはちょっと見通し甘すぎですよね。
大幅な人員整理も決行
さらに2015年は…シャープでは今回の大幅な赤字を受け、
大幅な人員整理も決行するようです。
内容としては、
約三千人規模のの希望退職募集をするようです。
三千人ですよ!?
経営再建のためとはいえこれはなかなか辛いですね。
しかもシャープはこれまでずっとリストラというものに対しては否定的だったようなのですが、あまりに赤字が膨らんでしまったので、銀行に押し切られてしまったようです。
さらに執行役員の報酬のカットやボーナスのカットなどもシビアに行われていくようです。
どうしてここまで赤字になってしまったのか?
しかしなぜシャープはここまで赤字を垂れ流すようになってしまったのでしょうか?
理由は割りと明確なようです。
それはズバリ『赤字事業の温存』です。
シャープは社長の方針により「収益の柱を何本も作る」という方向性でやっていきたようなのですが、今回はそれが裏目に出てしまい赤字事業に足を引っ張られてしまったようです。
特に足を引っ張ったのは太陽電池とテレビの事業のようです。
これらについて詳しく見てみましょう。
★液晶テレビ事業の衰退★
液晶パネル部門では韓国のLGに大きくシェアを奪われていまったようです。
シャープと言えば世界の亀山モデルとも言われ、
液晶テレビの分野ではかなり高い水準を持っていました。
しかし近年の液晶パネルに供給過剰により競争が激化し、
価格競争に巻き込まれて採算が合わなくなってしまったようです。
確かに液晶テレビはどんどん安くなっていますよね。
そうなってくるといくらシャープでも価格を下げるしかなかったのかもしれませんね。
★太陽電池事業の業績不振★
そもそも太陽電池事業というのは、
「脱液晶依存」を目指して始めた事業のようです。
確かに液晶部門が業績不振になっていたので、
他の分野に手を出したい気持ちは分かりますよね。
実際太陽電池も最初は好調だったようなのですが、
やはり中国企業の躍進により一気にシェアを奪われてしまったようです。
このようにシャープはあっという間に窮地に追い込まれていったようです。
飲食業界の不況についての記事でも書きましたが、ここでも供給過剰が原因で苦しくなっているというわけですね。
⇒飲食店の経営は儲からない!?やはり不景気の影響は大きいのか??
2016年に買収されました…が
というわけで今回はシャープの経営危機について書いてみました。
今回の件で分かったことがいくつかあります。
それは、
・どんなに大きな企業でも安心ではない
・大きな企業ほど舵を取るのは大変
・やらないという決断も非常に大事
・時代はすごいスピードで変わっている
ということです。
この辺りがこの件で僕は勉強になったなと思っています。
やはり大きな企業ほど経営者のハッキリとした態度というものが大事になってくるのかなと実感しました。
そういう点ではソフトバンクの孫さんなんかはやはりそういった資質をかなり高いレベルで兼ね揃えているのかなと思います。
参考記事:ソフトバンクから学ぶ【理念】【ビジョン】【戦略】の重要性とは??
しかし時代がすごいスピード感で動いているというのは、
僕達個人もこれからは敏感に感じ取っていくべきだなと思います。
シャープでこれだけヤバイわけですから、
普通の中小企業はもっとヤバイ状況になりやすい時代になるでしょう。
なので僕は現在そういった将来を見越して、
会社に依存しない為に自分で稼ぐ力を身につけることを提案しています。
サラリーマンの方でも簡単に始められるますので、
会社の仕事以外に自分の武器を作りたい人にはもってこいだと思います。
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