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最強アンデウソンは、この先どうすればいいのか? 最高級の大会となった

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MMA PLANETより

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/ufc/text/201210160008-spnavi.html

 この試合、アンデウソンに得るものは何もなかった。反対に、負ければ王者の神話にキズが付く、デメリットしかない試合だった。それでもアンデウソンは試合を引き受けた。何故か? それはただ、負傷欠場の続出により、開催が危ぶまれていた「UFC153」を救うためだ。アンデウソンはUFCとそのファンに対して、これが彼にできる唯一の恩返しであると語った。

 私からは「ありがとう、アンデウソン!」としか言いようがない。

 アンデウソン参戦により、「UFC153」は今年最高級の大会へと一気に格上げされた。私からすれば、今年に開催されたなかでは最も楽しめる大会となった。

 試合を引き受けたこと自体、武士道精神に溢れるもので、UFCのデイナ・ホワイト会長もそれに大いに感銘を受けたはずだ。オクタゴンに立つ前から彼はすでに勝者だった。

■期待されるGSP、ジョーンズとのメガマッチ

 さて、この先アンデウソンはどうすればいいのか? それはクリス・ウェイドマンやマイケル・ビスピンといったミドル級のコンテンダーと対戦することではないだろう。今のアンデウソンに求められるのは、二つのスーパーファイトに集中することだ。すなわち、ジョルジュ・サンピエール(以下GSP)戦と、ジョン・ジョーンズ戦だ。

 私は、アンデウソンはまずGSPと戦い、それからジョーンズと戦うべきだと思う。順番が逆になると、階級が一つ下のGSPとの試合は、あまり意味をなさなくなる。アンデウソンがすでに階級が上のジョーンズを倒しているとあれば、誰がGSPの勝利を予想するだろうか? しかし、最初にGSPと対戦すれば、ジョーンズ戦があとに控えているにせよ、それはUFC史上最大の一戦となるはずだ。

 さあ、王者アンデウソンよ、我々にはもう一度(あるいは二度)、君にありがとうという機会を与えてくれ。

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