インディアナ州で米国初のMERSウイルス感染が確認された
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は2日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの米国初の症例がインディアナ州で確認されたと明らかにした。
感染者は医療業務に従事する米国人の男性。米当局によると、男性は4月24日にサウジの首都リヤドからロンドン経由で米シカゴに到着し、シカゴからバスでインディアナ州に移動したという。インディアナ州保健局によると、男性は27日に息切れ、せき、熱などの症状が出始めたという。
28日にインディアナ州の病院に入院し、同日、同病院の救急科を訪れた。男性は病院内で隔離されているが、容体は安定しており、人工呼吸器も不要だという。
CDCとインディアナ州保健局が同症例の共同調査を行っているが、公衆衛生局(PHS)副長官で、国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)のディレクターも務めるアン・シュチャット医師は、「一般市民に感染が広がるリスクは極めて低い」としている。
MERSコロナウイルスは、2012年にアラビア半島で最初に確認された。シュチャット医師によると、これまでに12カ国で262件の症例が確認されており、同ウイルスによる死者数は93人に上る。
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