WHOによると、英国型変異株は70カ国と地域に、南アフリカ型は31カ国と地域で確認されている。英国型は従来型より、感染力は30〜70%強く、致死率は30〜40%高いとされ、南ア型も1.5倍の感染力が指摘されている。
この変異株は従来型に比べて感染力が高く、ウイルス量が多いことから増殖力が高い。そのため体内でより広い範囲に感染が拡大し、従来型よりもせきや筋肉痛、倦怠感などの症状が出やすくなる。従来型は無症状の感染者も多かったが、変異株は発症しやすい。
ウイルスは人の間で感染を繰り返すうちに、体内で増殖しやすいウイルスが選ばれ、生き残る。ウイルスは変異株の集団で、なかには増えやすい変異ウイルスもいる。その増えやすいウイルスが優勢になって感染を繰り返す。
加えて同時感染により、もっと強烈な変異株が誕生する懸念もある。
体内に2つの異なるウイルスが存在すると、お互いのウイルスを交換し合って、新たな変異ウイルスを生み出す温床になる。現在の変異ウイルスよりも、さらに感染力が強くなったり、致死率が高いウイルスが発生する可能性もあるという。
変異株は出現から2〜3カ月後に主流になるとされることから、国内の最初の出現は昨年末で、3月頃には想像以上にやっかいな変異株が猛威を振るうことになりかねない。
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