で、ここからSMART-CHレベルの対策です。ここからは90%以上とれとか言わないので安心してください。SMART-CHの合格必要点はそこまで高くない。何故か分かりますか? 大学入試は「偏差値」の勝負
だからです。同じことじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、全然違うんです。問題が難しいときもあれば、簡単なときもあります。とうことは平均点が50点のときもあれば、60点のときもある。当然合格必要点は変わりますよね。毎年毎年同じレベルの問題を作るのは難しいし、受験者のレベルも毎年変わるので、「必要点」なんてものは設定できないんです。平均点が30点になるような難問で60点とったらすごい偏差値になります(標準偏差にもよりますが)。逆に平均点が70点のテストで60点しかとれなかったら落ちますよね。だからここから先のレベルは「点数」は意味がない。大学の公表している「合格最低点」を見ると、本当に「点」で書いてある大学もあるのですが、殆どの大学が「独自の成績標準化後の点」みたいなことが書いてある。受験した科目の難易度の差を考慮して加減した点数で書いてある。あまり参考にならないですよね。「偏差値」で書いてあった時代は標準偏差が書いてなかったので、これまたよく分からない。
そこでどうするのかと言うと、「受験生の数と合格人数を見れば上位何%に入れば合格するか分かる」ということ。例えば、明治大学2018年度法学部法律学科は受験者数3968人に対して、合格者が681人。上位17.2%ってところでしょう。これは偏差値で標準分布をとった場合、偏差値59〜60ってところです。受験者の中で1教科あたり偏差値60平均が合格最低偏差値ってことです。結構高いですよね。河合模試などの偏差値60とかとは異なります。明治大学に受かる可能性のある人達が集まった中での偏差値60。SMART-CHの大学では大体3教科で合計偏差値180〜200ぐらいでしょうか。ここで何が分かるのかというと、ここから先の勉強は「重箱の隅をつつく」勉強になるってことです。「基本問題」は絶対に間違えちゃ駄目。基本問題を全部確実にといた上で、 「みんなが間違えそうな問題」、「みんなが知らなさそうな問題」を如何に多く解けるようにするか
の勝負なんです。だから大学側もみんなが解けなさそうな問題をいくつも混ぜてきます。問題の半分が基本問題、もう半分が間違えそうな問題なんです。
ここからの勉強は問題演習に取り組む態度が変わってきます。今までは「基本問題」でしたから、1つでも間違えたら「あぁぁぁぁ!何で間違えてしまったのぉ!?」と悔やまなきゃいけない。でもこれからは、間違えるたびに「おお!知らない知識発見」、「おお、ひっかけ問題にひっかかった」と、 間違えたら喜ぶ勉強
になります。だって自分が間違えるってことは他の人も間違えるから。そして、その問題を間違えなければ合格偏差値に一歩一歩近づくことを意味するからです。だからこの先、私が紹介する問題集を解く際に、ぜんぜん解けなくても嘆かないでくでさい。むしろ喜んで。逆に、1問も間違えなかったら嘆いてください。30分かけて解いたその問題からは何も新しい知識は得られていない、つまり合格に近づいていない、意味のない時間だったってことになるのですから。あ、 「これ知ってたのに間違えた」は嘆いてくださいね。それ「基本問題」ですから。
これは古典に限った話ではありません。漢文も、社会も、英語もそうなんです。
○共通テスト過去問で90%を超えなければいけない理由
これで分かりましたよね?何故共通テストの過去問で90%を超えなければならないのか。「解けなければいけない問題」と、「現段階で間違えても仕方がない問題」の区別がついてないと何を勉強するべきなのかが分からなくなってしまうんです。
○国語の偏差値差は古文で生まれる
ここで、古文をしっかりと勉強した人と、してない人で「国語」の偏差値が大きく変わってしまうことがわかるでしょうか?現代文ってなんとなくできちゃう人いますよね。小さい頃から活字を読む習慣がある子だと特に勉強しなくてもできちゃう。だから現代文で大きな偏差値差はあまり生まれない。「いや私、現代文できません」って人はピンチです。文系の受験科目は、現代文、古文、(漢文)、英語、社会でしょ。全教科全てにおいて現代文で必要とされる「読解力」が必要なんです。だから、現代文ができないって人は、古文も漢文もできないし、英語の長文読解も厳しい。共通テストレベルまでならいいよ。でもここから先のSMART-CHレベルでは読解力は必須なんです。だから現代文が苦手って言う人は、まず現代文の対策が先です。
話はそれましたが、古文は点数差がつく、つまり「偏差値に差が生まれる問題」になってくるんです。しっかりと勉強しないと、正答にたどり着けない。勘でなんとかなるレベルじゃなくなるんです。
話はそれましたが、古文は点数差がつく、つまり「偏差値に差が生まれる問題」になってくるんです。しっかりと勉強しないと、正答にたどり着けない。勘でなんとかなるレベルじゃなくなるんです。
SAMRT-CHを目指す問題集紹介
価格: 1,320円
(2021/10/1 20:32時点)
感想(0件)
まずはこの1冊 『GMARCH&関関同立の古文』
です。まさにMARCHレベルに合わせた問題。というよりも過去問。全20題収録されています。おすすめポイントは
- 実際の本番で費やすことができる時間が書かれている。
- 解説が詳しい。例のごとく本の厚みの半分が解説。
- 各大学の出題分析、対策が書かれている
[書籍のメール便同梱は2冊まで]/「有名」私大古文演習[本/雑誌] (河合塾SERIES) / 池田修二/共著 太田善之/共著 藤澤咲良/共著 宮崎昌喜/共著
価格: 990円
(2021/10/1 20:37時点)
感想(0件)
『「有名」私大古文演習』
です。『首都圏「難関」私大古文演習』と1セットで使うのがお勧め。先にやるのは『「有名」私大古文演習』です。こちらも20題収録されています。GMARCH,関関同立の過去問だけではなく、亜細亜大学とか東洋大学の問題も入ってる。過去問がそのまま載っているのではなくて、SMART-CHレベルに必要な知識を身につけるためにアレンジされています。おすすめポイントは
- 様々な形式で問題が出題されている。
- 年代やジャンルのバランスがよい。
- 解説が詳しい
- 解答時間や難易度も記されている。
首都圏「難関」私大古文演習 (河合塾series) [ 池田修二 ] 価格: 942円
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『首都圏「難関」私大古文演習』 です。『「有名」私大古文演習』をマスターしたらこっちも解いてください。こっちまでといて初めてSMART-CHの合格レベルに到達できる構成です。 |
さて次回はいよいよ最後、早慶レベル対策のお話です。
それでは今回はここまで。
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