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2017年05月22日

第2回 埼玉csin バトロコ柏 開幕! 予選1回戦 ひなた VS phalanx 5CバスターVSモルトNEXT 勝敗を決したのはパワーではなく、冷静な状況判断!?

 ついに幕を開けた第2回埼玉CSinバトロコ柏。第1回戦のフィーチャー席には、チーム「B.HAWKS」で活動する17歳の若きホープひなたが着席する。


 彼は去年行われた革命ファイナルカップで関東2位、4月に開催されたDMGP4thではトップ8入賞と、今まさにノリにノっているプレイヤー。今回もその勢いのまま勝ち進むことができるのだろうか。


 立ちふさがるのは、デュエルマスターズのプレイ歴、CS参加歴も長く、知る人ぞ知るループデッキ使いのphalanx。



 今回も得意のループデッキを選択したのか、それとも別のデッキを持ち込んだのか、使用デッキが気になるところ。



 ひなたの使用デッキは「5c ドギラゴン剣 」。環境の多くを占める「 モルトNEXT 」「緑単ベイB ジャックループ」を意識したデッキチョイスだ。新殿堂で弱体化を受けても、その強さを保持して環境トップに残り続けているアーキタイプである。



 対するphalanxは《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》を場に用意する。どうやら使用デッキは「 モルトNEXT 」のようだ。1回戦目から「5cバスター」という不利なアーキタイプと当たってしまい、苦しいスタートとなってしまう。


 だが、「 モルトNEXT 」が現環境でここまで隆盛した理由は、その圧倒的デッキパワーによるものだ。不利対面だろうが、先に相手を踏みつぶすことができれば何の問題もない。相性通りに「5cバスター」が勝つのか。それとも「 モルトNEXT 」が相性を乗り越え、その力を誇示するのだろうか。


握手.JPG



 先手を取ったのはひなた。《 超次元ムシャ・ホール 》をマナをセットし、静かにターンを渡す。



 後手のphalanxの最初のチャージは《 熱血龍 バトクロス・バトル 》。1ターン目に赤緑のカードをマナに置けておらず、先の展開が不安といったところか。



 しかし、先に動いたのはphalanxだった。2ターン目に《 メンデルスゾーン 》をセットし緑マナを確保。次ターンに《フェアリーの火の子祭》でマナブーストに成功。一方、ひなたは4ターン目にしてようやくこの試合の最初のカード《神秘の宝箱》を唱える。



ひなた.JPG



 一手遅れたものの、これでひなたは超次元呪文が使用可能な5マナへと到達。phalanxも《フェアリーの火の子祭》を再び唱え、次のターンには《超戦龍覇 モルトNEXT》を繰り出す準備が整った。お互いのバトルゾーンにクリーチャーは存在しないが、いつどちらが負けてもおかしくない一触触発の状況。ひなたの《蒼き団長 ドギラゴン剣 》が走るのが先か、phalanxの《超戦龍覇 モルトNEXT 》が走るのが先か……。



 だが、ここでひなたは先手の有利を活かし、まずは《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を設置して守りを固める。リスクを背負って攻撃するのではなく、受けに回ってから確実に倒せる機会を伺う。phalanxの手札には《超戦龍覇 モルトNEXT 》が構えていたが、天敵とも言えるこのD2フィールドを前に攻撃を躊躇せざるを得ない。


ファランクス.JPG



 phalanxは少し考えた後、覚悟を決めたのか、《 スクランブル・チェンジ 》を絡めて《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚。効果で《爆熱天守 バトライ閣》を呼び出す。《闘将銀河城ハートバーン》によるワンショットは困難と判断し、《爆熱天守 バトライ閣》による大量展開で《Dの博才 サイバーダイスベガス》を乗り越える作戦だ。phalanxの手札には、いざという時の《ボルシャック・ドギラゴン》も控えている。



 phalanxの運命を賭けた1度目の攻撃。《爆熱天守 バトライ閣》の効果に加え、《蒼き団長 ドギラゴン剣》による革命チェンジも発動させ、《リュウセイ・ジアース》を盤面に追加する。そして、《爆熱天守 バトライ閣》によって捲れたカードは…………《熱血龍 バトクロス・バトル》! ハズレではないが、残念ながらこのゲームの優劣を左右するカードではなかった。



 ひとまず危機を乗り越えたひなた。落ち着いてphalanxの場に並ぶ打点を計算してから、《Dの博才 サイバーダイスベガス》の効果によって《超次元 ガロウズ・ホール》を唱える。リュウセイジアースを手札にバウンスし、次元から《勝利の リュウセイ・カイザー 》を呼び出す。



 ここからひなたの反撃が始まる。まずは、phalanx の《蒼き団長 ドギラゴン剣 》のブレイクによって、Sトリガーで《五郎丸コミュニケーション》が発動。ドギラゴン剣をサーチし、次のターンに「団長」を呼び出す準備を整えた。攻撃可能なクリ—チャーがいないphalanxはターンを終了する。



 次のターン、ひなたは《ディメンジョン・ゲート》から《単騎連射 マグナム》を手札に加え、そのまま召喚。場の《勝利の リュウセイ・カイザー 》を《蒼き団長 ドギラゴン剣 》に革命チェンジ、効果でマナから《勝利のアパッチウララー》、その効果で再び場に《勝利の リュウセイ・カイザー 》が舞い戻る。ひなたの場には、ダイレクトアタック可能な打点に加え、《単騎連射 マグナム》によるクリーチャーロックの盤面が一瞬にして完成する。



 3枚、2枚と次々とphalanxのシールドが割られていく。その中にこの状況を覆せるカードは……存在しなかった。そのまま《勝利のアパッチウララー》でダイレクトアタックが成功。phalanxnの手札には、《単騎連射 マグナム》によって無力となってしまった《ボルシャック・ドギラゴン》が虚しく残るのだった。




winner:ひなた




「有利対面だったので、焦らずミスのないようにプレイしました」と試合を振り返るひなた。そして、早くも後がなくなってしまったphalanxは「《永遠のリュウセイ・カイザー》をキープして、盤面を固めることを狙うべきだった」と試合中の失敗を悔やんだ。一瞬の判断ミスが命取りの「モルトNEXT」と「5cバスター」のマッチアップ。「守りを固めながらカウンターを狙うという」ひなたの冷静なプレイが、彼を勝利へと導いたのだった。




 【文/写真 はら】


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