ついに幕を開けた第2回埼玉CSinバトロコ柏。第1回戦のフィーチャー席には、チーム「B.HAWKS」で活動する17歳の若きホープひなたが着席する。
彼は去年行われた革命ファイナルカップで関東2位、4月に開催されたDMGP4thではトップ8入賞と、今まさにノリにノっているプレイヤー。今回もその勢いのまま勝ち進むことができるのだろうか。
立ちふさがるのは、デュエルマスターズのプレイ歴、CS参加歴も長く、知る人ぞ知るループデッキ使いのphalanx。
今回も得意のループデッキを選択したのか、それとも別のデッキを持ち込んだのか、使用デッキが気になるところ。
ひなたの使用デッキは「5c ドギラゴン剣
」。環境の多くを占める「 モルトNEXT
」「緑単ベイB ジャックループ」を意識したデッキチョイスだ。新殿堂で弱体化を受けても、その強さを保持して環境トップに残り続けているアーキタイプである。
対するphalanxは《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》を場に用意する。どうやら使用デッキは「 モルトNEXT
」のようだ。1回戦目から「5cバスター」という不利なアーキタイプと当たってしまい、苦しいスタートとなってしまう。
だが、「 モルトNEXT
」が現環境でここまで隆盛した理由は、その圧倒的デッキパワーによるものだ。不利対面だろうが、先に相手を踏みつぶすことができれば何の問題もない。相性通りに「5cバスター」が勝つのか。それとも「 モルトNEXT
」が相性を乗り越え、その力を誇示するのだろうか。
先手を取ったのはひなた。《 超次元ムシャ・ホール
》をマナをセットし、静かにターンを渡す。
後手のphalanxの最初のチャージは《 熱血龍 バトクロス・バトル
》。1ターン目に赤緑のカードをマナに置けておらず、先の展開が不安といったところか。
しかし、先に動いたのはphalanxだった。2ターン目に《 メンデルスゾーン
》をセットし緑マナを確保。次ターンに《フェアリーの火の子祭》でマナブーストに成功。一方、ひなたは4ターン目にしてようやくこの試合の最初のカード《神秘の宝箱》を唱える。
一手遅れたものの、これでひなたは超次元呪文が使用可能な5マナへと到達。phalanxも《フェアリーの火の子祭》を再び唱え、次のターンには《超戦龍覇 モルトNEXT》を繰り出す準備が整った。お互いのバトルゾーンにクリーチャーは存在しないが、いつどちらが負けてもおかしくない一触触発の状況。ひなたの《蒼き団長 ドギラゴン剣
》が走るのが先か、phalanxの《超戦龍覇 モルトNEXT
》が走るのが先か……。
だが、ここでひなたは先手の有利を活かし、まずは《Dの博才 サイバーダイスベガス
》を設置して守りを固める。リスクを背負って攻撃するのではなく、受けに回ってから確実に倒せる機会を伺う。phalanxの手札には《超戦龍覇 モルトNEXT
》が構えていたが、天敵とも言えるこのD2フィールドを前に攻撃を躊躇せざるを得ない。
phalanxは少し考えた後、覚悟を決めたのか、《 スクランブル・チェンジ
》を絡めて《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚。効果で《爆熱天守 バトライ閣》を呼び出す。《闘将銀河城ハートバーン》によるワンショットは困難と判断し、《爆熱天守 バトライ閣》による大量展開で《Dの博才 サイバーダイスベガス》を乗り越える作戦だ。phalanxの手札には、いざという時の《ボルシャック・ドギラゴン》も控えている。
phalanxの運命を賭けた1度目の攻撃。《爆熱天守 バトライ閣》の効果に加え、《蒼き団長 ドギラゴン剣》による革命チェンジも発動させ、《リュウセイ・ジアース》を盤面に追加する。そして、《爆熱天守 バトライ閣》によって捲れたカードは…………《熱血龍 バトクロス・バトル》! ハズレではないが、残念ながらこのゲームの優劣を左右するカードではなかった。
ひとまず危機を乗り越えたひなた。落ち着いてphalanxの場に並ぶ打点を計算してから、《Dの博才 サイバーダイスベガス》の効果によって《超次元 ガロウズ・ホール》を唱える。リュウセイジアースを手札にバウンスし、次元から《勝利の リュウセイ・カイザー
》を呼び出す。
ここからひなたの反撃が始まる。まずは、phalanx の《蒼き団長 ドギラゴン剣
》のブレイクによって、Sトリガーで《五郎丸コミュニケーション》が発動。ドギラゴン剣をサーチし、次のターンに「団長」を呼び出す準備を整えた。攻撃可能なクリ—チャーがいないphalanxはターンを終了する。
次のターン、ひなたは《ディメンジョン・ゲート》から《単騎連射 マグナム》を手札に加え、そのまま召喚。場の《勝利の リュウセイ・カイザー
》を《蒼き団長 ドギラゴン剣
》に革命チェンジ、効果でマナから《勝利のアパッチウララー》、その効果で再び場に《勝利の リュウセイ・カイザー
》が舞い戻る。ひなたの場には、ダイレクトアタック可能な打点に加え、《単騎連射 マグナム》によるクリーチャーロックの盤面が一瞬にして完成する。
3枚、2枚と次々とphalanxのシールドが割られていく。その中にこの状況を覆せるカードは……存在しなかった。そのまま《勝利のアパッチウララー》でダイレクトアタックが成功。phalanxnの手札には、《単騎連射 マグナム》によって無力となってしまった《ボルシャック・ドギラゴン》が虚しく残るのだった。
winner:ひなた
「有利対面だったので、焦らずミスのないようにプレイしました」と試合を振り返るひなた。そして、早くも後がなくなってしまったphalanxは「《永遠のリュウセイ・カイザー》をキープして、盤面を固めることを狙うべきだった」と試合中の失敗を悔やんだ。一瞬の判断ミスが命取りの「モルトNEXT」と「5cバスター」のマッチアップ。「守りを固めながらカウンターを狙うという」ひなたの冷静なプレイが、彼を勝利へと導いたのだった。
【文/写真 はら】
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2017年05月22日
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