※お題提供 短歌マガジン 様(外部リンクTwitter)
※自薦三首 その他は追記「お題で短歌マラソン」にて
11/1 「夜が似合う短歌」
ベランダで 月見る片手に 缶チューハイ
秋風吹くも 団子は旨し
11/1 (11/2用お題「出口」)
待ち合わせ 慌てて地下鉄 抜け出して
道路の対岸 君が手を振る
11/2 一字お題「柿」
喧騒を 抜け出し一人 知らぬ道
下がる干し柿 懐かし記憶
11/3 「禁止」
ダメだよと 言われて食べる 夜ラーメン
叉焼頬張り 下腹を見ず
11/4 #連作の森 連作短歌
※SNSをテーマに何首か詠ませていただきました
液晶の 向こうに愛を 探してる
会いたい人は 居やしないのに
さよならを 切り札みたいに 嘯いて
新しい場所 変わらぬ自分
美味しいも いいねの数も 虚しくて
見てほしいのは ただ君一人
君と僕 来ない通知に 息を吐く
液晶だけが 隔てるものか
寂しいを 言葉の海に 投げ捨てた
拾う宛など 見つからぬまま
11/5 「電池」
入れ替えて 元気になれたら いいのにな
僕の心は 空っぽのまま
11/6 「お風呂の中の短歌」
言い聞かす 涙出るのは シャンプーが
入ったからで 失恋じゃない
11/6 一字お題「六」
人生が 双六だとして サイコロを
振ってもそれは なかなか出ない
11/7 一字お題「鍋」
寂しい夜 温もり求めて 一人鍋
失くした愛と 同じ味する
11/8 「毛布」
冬支度 毛布を出して 巣を作り
いつでもここに 帰ってきたい
11/9 「最近買ったもの」
さようなら 底の潰れた 心とは
ここから歩く 新たな自分
11/10 「賭け」
さようなら 負けが怖くて 手を引いた
恋の博打が 一生打てない
11/11 「機嫌」
きらきらと 満面の笑み 逸らせない
電飾の海 二人の時間
11/12 一字お題「服」
毎日を 違う自分で 生きたくて
新たな決意 新しい服
11/13 「やきいも」
秋風が 会社帰りに 染みるから
その温もりと 甘さ頬張る
11/14 一字お題「飴」
もういない 誰かへの恋 溶けなくて
せめて飴玉 噛み砕いてみる
11/15 一字お題「苺」
二人だと ショートケーキすら 特別で
頬張る苺で 染まる表情
11/16 一字お題「色」
水出しの お茶っ葉みたい いつの日か
自分の色で 潤せたなら
11/17 一字お題「錆」
独りきり 徐々に心も 錆びついて
ペダルは軋み もう乗られない
11/18 一字お題「家」
寒空に 届かぬ人を 思いつつ
あなたはせめて 暖かな家で
11/19 一字お題「息」
すぐ傍で 聞いてたかった 吐息さえ
もう届かない 空の彼方へ
11/21 「マフラー」
今年こそ 手編みに挑戦 毛糸買い
またクリスマス 間に合わなくて
11/21 一字お題「煮」
煮詰まった 腐れ縁なる 愛情は
今肉じゃがの 味に変わった
11/22 一字お題「文」
長々と 書き連ねた 文よりも
一緒に居ようが 染みる季節で
11/22 ※23日お題「寒という文字を使わずに寒さを表現した短歌」
屋台飯 梅酒はロックが 好きだけど
今日はお湯割り おでん頬張る
11/23 ※22日一字お題「冬」
白くなる 君の吐息が 空に溶け
冬を理由に 握る左手
11/24 一字お題「謎」
届かない 心の鍵を 握りしめ
貴方の愛を 解読したい
11/25 一字お題「笑」
失敗だ 頭抱えて 嘆いたら
君が笑って 僕も笑った
11/25 ※22日一字お題「文」
届いても 届かなくても その文に
書いた想いは 一生遺る
11/25 ※23日お題「寒という文字を使わずに寒さを表現した短歌」
スマホゲー 外でプレイし 失敗で
季節のせいと 言い訳をする
11/26 「白い息(気霜)」「あたたかさ」
※連作
テラス席 ホットココアを 手で持って
空に溶けてく あなたの気霜
繋いだ手 暖かいのは 珈琲を
飲んだからだと 君が照れてる
11/27 「ストーブ」
薪を焚べ 炎の揺らぎ 見つめてる
あなたの家は 暖かいんだ
11/28 一字お題「靴」
背の高い あなたの視界 知りたくて
上げ底履いて 隣を歩く
11/29 一字お題「肉」
ふるさとに 課金し食べる 特上の
それは旧くに 忘れた記憶
11/30 「遠慮」
一つだけ 残った孤独の 塊は
僕がなかった ことにしといた
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
-
-
-
- no image
-
-
-
-
