今日は、映画 「ある少年の告白」 のあらすじとキャストを紹介します。
2018年にアメリカで公開された実話を基に描かれたお話です。
この作品は、ガラルド・コンリーが書いた 「Boy Erased」が原作になっています。
LGBTQをテーマに深刻な問題を描いた作品です。
あらすじ
舞台はアメリカのアーカンソー州にある小さな田舎町。
主人公である少年ジャレッド・イーモンズ(以下、ジャレッド)19歳。
父のマーシャルと母のナンシーの3人家族。
家は教会で父が牧師をしている。
大事に育てられ、高校時代も青春を謳歌し彼女もいた。
大学で寮生活が始まり、ある事件をきっかけに自分はゲイだと親に告白をします。
そこでジャレッドの父は周りから助言をもらい、息子を矯正施設に通わせることを決めました。
矯正施設とは同性愛者は治療すれば治る、本来の自分を取り戻すための救済プログラムを行うという驚きのものなのです。
施設内では厳しいルールが決められています。
・持ち物は携帯電話を含め全て没収される
・休み時間は指定された区域内にいること
・トイレはスタッフの監視下で利用すること
・軽い握手以外は触れてはいけない
・読書、映画、テレビは禁止
・治療内容は全て内密にすること 他...
まるで罪を犯した者に与えられたルールのようです。
そしてこの救済プログラムでは、同性愛は生まれ持ったものじゃない、自分で選んだものだ。
同性愛は罪深いとまで言われるのです。
初めは同年代の仲間もたくさんいて、来てよかったと思っていたジャレッドだったが、ある事をきっかけに何かおかしいと気付き始めます。
そのプログラム内容は衝撃のものだった。
ある少年の告白を観る
キャスト
役 ジャレッド・イーモンズ(ルーカス・ヘッジズ)
自分がゲイだという事に苦悩する少年
役 ナンシー・イーモンズ(ニコール・キッドマン)
ジャレッドの母
役 マーシャル・イーモンズ(ラッセル・クロウ)
ジャレッドの父で牧師
役 ヴィクラー・サイクス(ジョエル・エドガード)
矯正施設の施設長
最後に
1973年にアメリカの精神医学会が、精神疾患から同性愛を削除しました。
医学的に同性愛は精神疾患ではないので、治療するものではないとされました。
しかしこの映画の完成時でも、36州が未成年の矯正治療を認可しているそうです。
役10万人が現在も治療と言われるものを行われているとの事。
人権を完全に無視したものですよね。
私はこの映画を観てショックを受けました。
知らなかったからです。
LGBTQ以外にも差別的考えを持つ人間が少しでも減る世界になるといいですね。
この映画の原作者はこういったひどい治療法の実態を暴きました。
彼はLGBTQコミュニティの為、執筆と活動を通じ今も闘っている。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image