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日付が変わるころ

最近
会社からの帰り道

地元の商店街の客の入りを見るのが日課になっていた

電車がちょうど駅につくのは
日づけが変わる前後だろうか

駅を降りると

昼間とはうって変わって

静まりかかえった街に
叙々に人影が減っていく

薄暗い夜に一人ひとりと消えて行く

暗い街に
物寂しい空気が漂う

とぼとぼと

少し坂になった商店街を一人歩いて行くと

暗い夜道に
そこだけ ポッと明かりを灯している店が見える
今日も開いていたか・・・

その明かりを見つけ私は何故かホッとする

「お帰り・・・」そう語りかけられている様な気がした


店には立ち寄ったことはないが

カウンター席に座るお客や

お客の相手をする店主たちが

陽気に会話する様子を横目で見て通る

あんなに、陽気に話すことが有るなんて

少し、羨ましくも、微笑ましくも思う


何故か、店まで入ろうとは思わない・・・


その内、気が向いたら
行ってみようか・・・


店主は気づいていないだろうが


疲れ、帰る私に

ちょっとした癒しを与えてくれる

お店はそんな役目になってくれている



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