ドラえもんのひみつ道具は便利で、誰もが一度は「そんなのあったらいいな」と思ったことがあるはず。
便利な道具も、私利私欲のために使おうとすれば、問題解決どころか大失敗を招く。ギャグ的内容で子供に教訓として学ばせているという説がある。これが最もポピュラーな捉え方かもしれない。
大抵失敗する理由は、のび太がひみつ道具を変な使い方をすることにある。
成績優秀とはいえないのび太。テストで0点ばかりということを考えれば、おそらく学年最下位の成績だろう。しかし頭が悪いわけではない。
長編映画日本誕生では、遺伝子アンプルとクローニングエッグで、ペガサスなど空想動物を誕生させるなど、長編映画ではひみつ道具の意外な使い方をひらめいたり、巧みにひみつ道具を使いピンチを切り抜けるシーンが多々ある。
ドラえもんが未来から初めて来たときは、タイムパラドックスの心配をしたりと聡明な一面を見せることもある。
「テレビの上にみかんが1つあります。さてテレビの上にりんごは何個あるでしょうか」
「君がここにいます。さて誰が何人ここにいるでしょうか」
こんなテストで100点を取れる出木杉くんが異常であって、のび太は馬鹿ではない。
そう考えると、のび太はワザとひみつ道具で失敗していると考えることもできる。失敗することで「ドラえもん」を見ている子どもたちに教訓を与えていると考えられなくもない。
しかし、本当の理由は別にある。
忘れてはいけないのは、ドラえもんは「ポンコツ」であるということ。そして、のび太の子孫セワシが、とっても貧乏でお年玉が50円しかもらえなかったという理由で、のび太の運命を変えるために送り込んだということ。
ドラえもんの持っているひみつ道具は、未来の科学で作られた便利な道具。しかし貧乏なので性能の良い一級品は買えず、低性能の劣化版や模倣品である。そのため肝心なところでよく故障する。
ドラえもんは未来デパートで購入していると言っているが、フリーマーケットや闇市などで、出所がはっきりしない物を安価で購入している可能性もある。そうでなければ悪魔のパスポートやのろいのカメラなど倫理を崩壊さるような道具や、地球を滅ぼしかねない道具など、危険な道具を持っている理由が説明できない。
一級品であれば失敗しないためのサポート機能がついているのに、その機能がついていなために失敗してしまうのである。危険な道具たちも本来はジョークグッズで、超えてはいけないラインを超えない機能がついているが、模造品にはその機能がないため大変な目に合ってしまっている。
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