2019年08月30日
キューバで学んだ米国人医師 米国政府のキューバ批判を一蹴
グラハム・ソワ医師。キューバ人の妻マイリン・サルディバルと、ハバナのホテル・ナシオナル前にて。ソワはキューバで医学の学位を取得し、ブランドンで常駐医として勤めている。
Radio Habana Cuba、2019年8月30日、PL
キューバの医科大学卒業生であるグラハム・ソワは、彼のキューバの同僚たちは人身売買の犠牲者である、という米国政府による非難を一蹴した。
今月初め、米国国際開発庁(USAID)が、海外での医療活動に従事しているキューバの医療関係者の人権侵害の疑いに関連する「情報を調査し収集し分析する」組織に300万ドルの提供を申し出ていることが明らかになった、とラティーナ通信(PL)は報じている。
ハバナのラテンアメリカ医科大学(ELAM)で学んだグラハム・ソワは、 日刊紙タンパベイ・タイムズが報じたインタビュー のなかで、USAIDの申し出の背後にある前提を否定した。
これは完全な嘘である、と33歳の青年ソワは話した。ソワは米国人としてこれらの医療活動計画には参加しなかったが、それらに参加した人たちを友人に持っている。
キューバ革命の歴史的指導者フィデル・カストロが主導して1999年にキューバ政府によってつくられたELAMは、100か国の2万9600人を超える卒業生を送り出してきた。このうちおよそ200人が米国人である。
無償教育がおこなわれているこの医科大学の目的は、そこで育成された職業人たちが自国に戻り、低所得地域で医療を提供することである。
テキサスのグレイプバイン出身のソワは、2008年に始まった不況の時期、いくつかの医大への入学申請をしながら、どうやって教育費を払おうかと思案していたとき、キューバで通学するという選択肢を見つけた。
キューバに到着後、ハバナの大学で2年間授業を受け、あるキューバの病院で、キューバ人医師たちとともに、総合医学の研修医として4年間働いた。
このときの同僚の医師たちが、海外での医療活動に従事している医師たちである。
人類に医療をささげたい、とキューバは言う。これが国際連帯における彼らの責務なのだ、と米国人医師ソワはタンパベイ・タイムズに語った。ソワは現在、フロリダのブランドン地域病院の内科常駐医師として働いている。
青年医師ソワによると、キューバの医療活動の批判者を激怒させていることは、その稼ぎが社会主義を支えている、ということである。
今週木曜日(8月29日)キューバ政府は、世界的に認められているキューバの医療協力を「妨害し、信用失墜させ、弱体化させる」ことを目的としたUSAID計画を、米国による新たな攻撃として非難した。
キューバ外務省は声明で、キューバが人身売買や奴隷制の運用に陥っているという米国政府の主張を、「不道徳な中傷」であり、世界各国の医療従事者や技術者の仕事を侮辱する主張である、と弾劾した。
グラハム・ロワ(後列中央)。各国からの学生たちとハバナの医科大学で学んだ。キューバ人女性と結婚したテキサス・グレイプバイン出身のロワはいま、ブランドン地域医療センターで医師として働いている。
Médico estadounidense graduado en Cuba desmiente que sus colegas de la Isla sean víctimas de trata de personas
http://www.radiohc.cu/noticias/salud/200461-medico-estadounidense-graduado-en-cuba-desmiente-que-sus-colegas-de-la-isla-sean-victimas-de-trata-de-personas
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