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2017年02月14日

フレデリク・セペダ インタビュー すべての個人記録と引き換えにしても王者になりたい

CEPEDA BATEA-3.jpg

JIT、2014年2月14日、Tony Díaz Susavila記者



本紙はラティーノアメリカーノ球場で、このスイッチヒッターに取材した。ここ数日彼はここで、3月7日に日本チームと対決する東京ドームを目指してトレーニング中である。日本代表チームは第一回大会の王者であり、直近の第三回大会では銅メダルを獲得している。

- 日本リーグでプレーしたあとに今大会に出場することは、どれだけの感慨がありますか。

代表チームに戻ることは私にとって名誉なことだ。今回は私にとって四回目のWBCになる。2016年はとてもきつい年だった。読売ジャイアンツに2年間在籍した日本リーグから負傷した状態で帰国して、膝を手術しなければならなかったが、その15日後には右ひじにトミー・ジョン手術*をおこなった。

その手術から5ヵ月後にはプレーし始めて、打撃も好調だったが、若干再発(炎症)をおこして中断しなければならなかった。2ヶ月の休養のあと復帰して、いまはとても調子がいい。

- 日本チームについてはどういう意見をお持ちですか。WBCの歴史のなかで、優勝2回、3位2回と、つねにメダルを獲得している唯一のチームです。

日本野球は偉大だ。日本リーグは米国や韓国のリーグとともに、とても力強い。とても正確な野球で、ひじょうに統率がとれており、ドミニカ共和国や米国、その他のアメリカ大陸各国からのすぐれた才能をもった選手たちが在籍している。

トレーニングに始まり、試合に至るまで、しっかりしている。動きが俊敏で、パワーヒッターもいるし、世界でも最高峰の投手がいる。投手陣は5種類以上の球種を習得している。

- あなたはWBCで、最多安打(31本)、最多本塁打(5本)、最多長打(13本)、最多打点(23点)、最多得点(17点)、最多四球(5四球)、の記録保持者です。今大会の抱負は。

トレーニングを順調にやってきた。私はもう20歳ではないから自分なりのペースで。またキューバ代表で15回以上、日本で二年間の経験を重ねている。スポーツに対する愛情、決勝を争うんだという熱意、自分の仕事や職業そして課題にむけての献身。それらすべてを捧げたい。万事順調に運んでいる。

- あなたが野球をプレーし始めたとき、今回チーム最年少のヨエルキス・セスペデス(Yoelkis Céspedes)はまだ生まれていませんでした。キューバ野球の新世代をどうみていますか。

とてもよい。キューバではすぐれた才能がつねに現れ続けている。ブラジルやアルゼンチンのサッカーで起きているのと同じだ。そしてそれは海外への選手流出を引き起こしている。たとえばカリビアン・シリーズのような地域トーナメントでもみられる。もし現在大リーグに史上最多のキューバ人選手がいるとして、それは好んでのことではない。その全員が、尊重されるべき野球が存在するここキューバでチームを組んでいたんだ。たとえ年月がたとうとも、才能は生まれ続けるだろう。

- キューバ野球にスイッチヒッターがほとんどいないのはなぜだと思いますか。

野球選手を養成するのは楽な仕事ではない。私は打つときだけ左ききだ。多くの人にとって両方で打つことは難しい。選手にとっても、そのコーチにとっても同様だ。私の場合は父がコーチとしていて、手助けしてくれた。結果が出ないときは常に誰かがこういってくるんだ。「利き腕側で打て。」、つまり私の場合は右打席だけで打てと。でも私は父のおかげでそれを逆にして、右打席だけにしろと強いる人たちの考えを変えさせたんだ。

- あなたは投球に対する見極めがひじょうにすぐれた打者です。バッターボックスの子どもたちにはどんな練習を勧めますか。

まず練習のあいだに自分がやっていることを信用すること。バッティングティー、またはいわゆるバッティングスタンドはどの段階でもとても重要だ。なぜならそれは静的なボールだから、自分の好きなポジションにおくことができるし、自分が望むところにミートできる。いつも私が言っているのは、自転車の運転と同じだということだ。ペダルを見ることから始める。はじめはどこにそれがあるかわからないからだ。それから目を閉じて同じことをやってみる。

- あなたにとって日本の選手、王貞治はどういう存在ですか。

私は11歳のとき世界大会で日本に行った。セルゲイ・ペレス(Serguei Pérez、インドゥストリアレス)やルイス・ミゲル・ナバス(Luis Miguel Navas、サンティアゴ・デ・クーバ)らもいた。サダハルと一緒に写真を撮って、帰国の際に、彼が何者なのかさらなる情報を得た。私には印象深く、彼は私のアイドルになった。あとで私たちは親しくなった。私が日本にいくときはいつも会話をする。偉大な野球選手であり、偉大な人だ。

- WBC大会後に引退することを考えたことは。

ない。

- 引退のときがきたら、、、子どもたちに教えますか、キューバ代表監督の時期がくるまでサンクティ・スピリトゥスを指揮しますか、、それとも、野球から離れて別の仕事につきますか。

そのときがきたら君に言うよ。でもいま君にいえるのは私は監督はしないということだ。

- あなたはWBCの絶対的な記録保持者であり、それらの記録はあなたが出場するたびに伸びていくでしょう。どの記録が一番気に入っていますか。

全部だ。でも記録以外で欲しいものがある。すべての記録と引き換えにしても、王者になりたい。

注釈:

*1974年、ドジャースの投手トミー・ジョン(Tommy John)は肘の側副靱帯を負傷した。チームドクターのフランク・ジョーブ(Frank Jobe)は、戦争中に実習していたことを試そうと決意した。それは、損傷した靭帯を切除し、他の身体箇所から摘出した腱を移植する、というものだった。ジョーブ医師は、前腕腱を移植し、成功した。トミー・ジョンは1989年までプレーした。

CEPEDA BATEA-2.jpg

Cepeda ansía otro récord
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=40141



posted by vivacuba at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
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