この数年間は自分が色覚異常であることをオープンにしようとしています。
男性の 約20人に1人 、
女性の 約500人に1人 の割合で生まれてきます。
ですが私以外の色覚異常の人に会った事は今まで1人しかいません。
学校の1クラスに1人か2人はいる計算なのに39年間生きてきて1人しか会った事がないって、
やっぱり隠して生きてきている人が多いんでしょうか?
そもそも見た目ではわかりませんからね。
あっ、昔騙された電気治療の施設( 和同会 )にはいっぱいいましたね (´-ω-`)
前職でも今回の面接でも、色覚異常を知っている人はいませんでした。
本当に初耳らしく、そんな病気?障害?が存在していることすら知らないみたいで、
大抵の人は 『どういう風に見えるんですか?』 と尋ねてきます。
普通の人からすれば素朴な疑問なんでしょうが、
そもそも普通に見えている人の見え方がわからないので、
どう説明していいのか難しいんですよね。
緑と赤が見分けづらいということもありますが、
ポストや消防車が緑には見えないです。
普通の人からすれば濃い赤だろうが薄い赤だろうが赤は赤なんでしょうが、
同じ色でもその濃淡で分からなくなりますし、
薄い赤・緑・茶や薄いピンク・灰色・水色なんかは見分けづらかったりします。
こう説明はできますが、実際色は何パターンもあるので、
上記した以外の色でも区別しづらい色も当然あり、
自分でも何がどう見分けづらいのか分からなくなるんですよね。
1人で生活するのに困ることはないですが、
やっぱり集団の社会で仕事をするとなると困ることは出てきます。
物を区別するとき、番号や言葉で区別するところがあれば色で区別するところもあります。
色覚異常は障害認定もされていないので、国が特に対策したりもしていません。
確かに少しの工夫( なるべく色で区別しないか、色覚異常でも区別しやすい色を使う )でこちらは随分不便さが無くなるので、
障害とまでは言えないかなと思います。
しかし認知度の低さから、色覚異常者のために改善しようとする動きも見られません。
困っていることすら普通の人は知りませんもんね。
私のような当事者の方が本を書いたりしていますが、
まだまだ色覚異常の認知度は昔からそんなに変わっていると思えません。
そんな人が存在して、そんな人がちょっと不便に感じて生活していることを知ってもらえたらと思います。
でも色覚異常のせいでやりたいことができなかった人にとっては、
『 ちょっと不便 』くらいでは済まないでしょうけど。
あらゆる病気や障害が存在するせいで生活に支障を来たす人たちがいます。
神様は不平等だと思います。
『 障害は個性 』
と五体満足の人が言っていたら、私は腹が立ちます。
個性な部分もあるかもしれませんが、それで苦しむ人にとっては障害は無い方がいいに決まっています。
治らない病気や障害が多い中、その全ての病気や障害を全ての人に認知してもらうというのは少し無理があるでしょう。
だからこそ少しでも知ってもらうことで、周りが気にかけたり対策をしてくれたりすることもあるかもしれません。
『どういう風に見えてるの?』 の問いに答えるのは面倒で説明も難しいですが、
話せる場があれば少しでも多くの人に知ってもらうため、
私は色覚異常をなるべく隠さない様にしたいと思っています。
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