あなたはどう読める？
私は生まれつき色覚異常です。
私は左上から右に、
『 25 』『 読めない 』『 5 』
左下から右に、
『 56 』『 70 』『 読めない 』
私と同じように見える人は色覚異常かもしれません。
自覚したのは小学4年生くらいだったと思います。
今は学校の色覚検査は行われないみたいですが、
私の子供の頃は上記のような数字を読む検査がありました。
自分は皆とは違うように見えているんだなぁと思いましたが、
特にショックだとか落ち込んだりとかはなかったです。
ただ親は自分の子供に異常があると何とか治したいと思ったらしく、
色々治療法を調べていました。
今思えば騙されていた電気による治療（ 和同会 ）は高額で、
またその電気治療を行っている施設が遠くて、
夏休みや冬休みの大型連休に施設の近くに住む親せきのおじさんの家で過ごし、治療のために通いました。
スポーツクラブも辞め、友達とも遊べず、けっこう辛いものがありました。
その治療を始めてから親は治療の成果を望み、よく私に色覚の検査をしました。
しかしその治療は全然効果がないのですが、
親の必死さを子供心に感じる私は、検査の答えを覚えて親を安心させていました。
と同時に私の中で、『 色覚異常はダメな事なんだ 』と感じるようになりました。
色覚異常が発覚した時は友達にも普通に自分は色覚異常なんだと話せるくらいの事だったのに、
すっかり色覚異常がコンプレックスになってしまい、とにかく隠そうとするようになりました。
色の話題が出るだけでばれない様に構えて、
人から『 そこの緑色のカバン取って 』と言われて冷や汗をかくこともよくありました。
隠そうとすると逆効果
これは色覚異常に限ったことではないのかもしれませんが、隠そうとする程自分の首を絞めることになるような気がします。
※色がわからなくて困った時に聞けない
※聞けないことで効率が悪くなったり失敗に繋がる
※ますますコンプレックスを抱き自信を失う
私は元々人前で発言したり何かを披露するのがすごい苦手です。
赤面症でもありますし、自意識過剰でもあります。
そこに色覚異常のコンプレックスが加わり、常に心に重いものを抱えて生きているような感じでした。
実は大したことではない
そんな私もこの３年くらいはとにかく人に言おうとするようになりました。
ある人とお酒を飲んだ時、その人はアトピーに悩んでいて、
幸い顔には出ていないんですが服の下はどうやらアトピーがひどいらしく、
私はその人に自分が色覚異常だということを話しました。
その人は特に驚きもせず『 それくらいいいじゃないですか 』と言いました。
その言葉に少々怒りも感じましたが、
私もその人からアトピーのことを聞いたときに同じように『 それくらい 』と思ったのです。
自分の痛みは他の人にはわからないといういい例ですが、
同時に自分がコンプレックスに感じていたものは人からすれば大したことではないということもわかりました。
もちろん色覚異常なんか比べ物にならない障がいがある人はまた別かもしれませんが。
不便は不便
色覚異常は不便です。
1人で生活するだけなら特に感じませんが、仕事をするようになると不便さが出てきます。
職業による採用の基準とかわかりませんが、
色覚異常であることで業務に支障をきたすと思う職業は避けています。
ですがもし自分の子供が色覚異常であったとしても、親は特別に悲観せずにいてほしいです。
親が落ち込むことで子供は変な責任を感じてしまいますし、
コンプレックスに感じてしまうと私のように人に聞けなくなるかもしれません。
一番不便なのは色がわからないのに聞けないことですから。
色覚異常は生まれつきなものであり、今のところ治らないと言われています。
治療法とかが出てきたら嬉しいですが、なかなか難しいでしょう。
色覚異常を緩和するメガネも買いましたが、私には合いませんでした。
なので色覚異常の人は、色がわからない状態で生きる生き方を探す方がいいのではないでしょうか。
ただ今無職が偉そうに述べましてすみません (^_^)v
同じ色覚異常の人からアドバイスをいただけたら嬉しいです！
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タグ： 色覚異常
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