『 新幹線大爆破 』
東映が挑んだオールスターキャストの
パニック映画をご存じでしたか。
覚えてますか。
新幹線大爆破(予告編)▼▼▼
ただただドキドキしながら食い入るように観れます。
新幹線ひかり109号が
爆弾を仕掛けられたまま発車した!
乗客1500人の生命を乗せて、
かつてない恐怖と緊迫を孕んで、
疾走する戦慄の巨大パニック!
映画「スピード」の元ネタ としても有名なこの映画です。
超豪華キャストの大作であり、
内容もそれに見合った重厚さで、
後味の悪さを残しているのもよかったです。
爆破グループの完璧で緻密な犯行と
大捜査陣の執念追跡を
スリルとサスペンスで描く娯楽超大作です。
コンプライアンス重視の現在では、
制作不可能な作品です。
これだけのスケールの作品を
70年代に創り上げていた
当時のスタッフには頭の下がる思いがします。
まだ観ていない方は、
その緻密な計画と、
その裏にある主人公の屈折しながらも
純粋な部分に触れていただきたいと思います
犯人側の人生背景にもスポットが当てられて、
町の零細工場の経営に失敗した男がなぜ犯行に至ったのか、
日本の高度経済成長時代への批判を
暗示しつつ明らかにされていきます。
犯人側にもドラマを与え、
感情移入を狙った描写は邦画ならではのところがあります。
単なるパニック映画とは括れないことが高評価に繋がっています。
その主人公こそ、
『 高倉健 』 でなければ演じられない
『沖田哲男』なのです。
「邦画は安っぽい」と思われてる方、
東映のこの傑作、一度ご覧になっては、いかがでしょう!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
この作品も・・・