バークレー生のひとりごと

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東大生とバークレー生が書いた進路のすすめ

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2005.07.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本は、相変わらずの猛暑なんでしょうか。

カリフォルニアのバークレーは、
水曜日あたりから、夏らしい気候に戻ってきたんですが、
週の前半は、メチャンコ寒かったです・・・。
夜なんて、あまりに寒くて、
クローゼットの中から、毛布を出してきたくらいですから。
こっちって、湿気がない分、
夏でも日が差さない曇りの日は、冬みたいに寒いんです。

でも、今日は、すごく気持ちのいい夜を過ごしています。
クーラーをかけなくとも、窓を開けっ放しにしてるだけで、
スーっとした涼しい風が部屋に入ってきて、
遠くに車の走る音が聞こえて、
それ以外は、シーーンと静まり返っていて・・・・。

う~ん、この涼しさを、日本の皆さんにお届けしたいです。



ではでは、本編です。

前回も、色々なコメントありがとうございました。
自分のコメントも含めてですが、
30件を超えた事にはビックリしました。
色々な方と意見を交換することで、
自分が見えていない部分が見えてきたり、
特に、現在の所、このブログを読んで下さっている方が、
お子さんをお持ちの方が多いので、
興味深い意見が多くて、すごく勉強になっています。

これからも、どうぞよろしくお願いします。


■(2)の充実感について

前回のブログで、僕は、「オトナの幸せ」のポイントは、
以下に挙げる2つのバランスから成り立っていると考えました。

(1)自分の仕事から充実感を得ることが出来ている

(2)仕事以外の事から充実感を得ることが出来ている


そして、中高生の間は、
(2)の充実感を得る事を考えるよりも、
オトナになった時に、
(1)の充実感をいかに得る事を考えるた方がいいんじゃないの?
だって(2)の充実感を得るよりも、
(1)の充実感を得るほうが難しいんだから。

というところで終わっていたと思います。

皆さんのコメントを読ませていただいて、
正直、意外な所で、
(2)の充実感についての相違があるんだなあって感じました。

というのも、
僕が(2)の充実感っていう言葉で示そうとしたことは、
例えば、趣味でやってる週末のサッカーから得る事が出来る充実感であったり、
友達と旅行に行く楽しみだったり、
仕事以外の時間で、
自分が楽しいと感じるからやっている行為についてだったんです。

ただ、皆さんのコメントを読んでいると、
僕が意図した事とは別の、もっと人間としての根本的なもの。
家庭の関係だったり、友達関係だったり、
人間生活の根幹を成す部分を意図していると思われたようで。

確かに、あの分類分けだったら、
そう思うのが普通なのかなあって、
少し自分の表現力のなさに反省した次第です・・・(汗)

そして、それについて、僕の思う所を書きますと、
そういう人間として生きていく上で、絶対に欠かせないモノ。
家族の愛とか、友情、
そして、人との信頼関係やコミュニケーション能力。
他にも、挙げていけば、もっとたくさんあると思うんですけど、
そういうのって、当たり前ですけど、
(1)の仕事の充実感なんかよりも、全然大切なわけですよね。
うん、それには、全くもって同感です。
そういう人間としての基盤が出来ていなかったら、
仕事云々の話じゃありませんしね。

ただ、僕としては、そういう部分は、
正直、当たり前と言うか、
最低の前提条件として考えていた所があったんですね。
その部分まで言及していたら、
本論である「なぜ勉強しなければならないのか」
という所になかなかたどり着けませんし、
”例外”を言い出すと、正直、キリがないわけです。

でも、ここで、例外なんていっちゃうと、
じゃあ聞くけど、例外があるっていう事は、
あなたの中には、そもそも、
メッセージを伝えたい「対象」というか「基準」みたいなものがあるの?
っていう話になるじゃないですか。


■メッセージを届けたい「対象」は誰なのか?


これに関しては、僕の中でもかなりファジーな部分がありました。

「すべての中高生に理解してもらいたい」
なんて心の中で思って、そう口にしているわりには、
自分がメッセージを届ける「仮想の対象」にしているのは、
高校生時代の自分や、
自分の高校に通っていた当時の友達だったりするわけです。
かなり限られた「仮想」ですよね。

だからこそ、(2)の充実感の定義も、
皆さんが考えられた定義とは異なったものになってしまったわけです。


客観的に考えても、僕は小さい頃から、
すごく恵まれた環境(経済的な意味でも)で育ってきたと思います。

小さい頃から、人間としての優しさや他人を思いやる心、
コミュニケーション能力、前向きで明るい姿勢、努力する能力などなど
生きていくために必要な力を、両親からひとつひとつ教えてもらいました。

また、両親からは、勉強しろとは一度も言われたことはありませんし、
勉強は、自分が必要だと思えばすればいいし、
そう思わなければ、しなければいいと言われ育ちました。
自分の人生なんだから、自分らしく生きればいい。
大学にも、行きたくないなら行かなくてもいい。
勉強より大切な事は世の中にはいっぱいあるし、
勉強なんかできなくても、立派に人生は生きれるんだと。

でも、勉強することは、すごく楽しいし、
人生で勉強が終わることなんてないんやで。
まあ、その勉強の楽しみは、自分で探したらええよ。
見つかったらエエなあ。

こんな事を、口癖のように話す両親に育てられました。

教育環境も最高だったと思います。
中学から私立に入れてもらい、
学級崩壊や体罰、イジメ問題なんかからは、
ほど遠い、というか、全く別の世界で中高生活を送りました。
文武両道が成り立っている中学・高校で、
今から考えても、理想の中高だったと思います。

色々な事で悩むことはあっても、
家族には愛を持って育ててもらったし、
友達関係はすごく円滑だった。信頼できる先生にも出会えた。
好きな彼女もいたし、クラブ活動も楽しかった。

本当に恵まれていたと思います。


話が随分それましたので、元に戻しますと、
結局は、不特定多数の中高生に訴えかけようとしている割には、
心の中では、このような中高時代の自分を仮想の中心において、
自分と同じような高校に通っている中高生を対象にして、
話を進めようとしていたわけです。

では、このような仮想対象は、どんな問題を抱えていたんでしょうか。

簡単に言いますと、
非常に恵まれた環境で育っているにも関わらず、

「なぜ毎日学校で勉強しているんだろう」
「毎日楽しいけど、自分は将来何をしたいんだろう」
「この勉強って、やって意味あるんだろうか」
「オトナになるって、どういうことなんだろうか」

こういう素朴な疑問は、解決できなかったわけです。

というか、当時の僕は、こんな疑問すら持つことがありませんでした。
毎日充実していて、すごく楽しいし、
ということは、東大に入ったら、もっと楽しいやろうし、
すべては、ハッピー。
そう思って、高校生活を送っていましたから。

まあ、結果的には、東大を不合格になって、
ちょっとばかりの波乱万丈があって、今に至るわけですが、
たぶん、さっき挙げた疑問や問題を、
しっかり高校時代に解決できていないから、
大学入試に失敗したぐらいで、
人生が終わったみたいな感覚に陥ったわけですよ。
(まあ、結果的には、その経験が、今の僕を作ってくれたわけですが・・・)

実際の所、大学入試の結果に関わらず、
こういう事を、高校時代に考えることって、
たぶん、メチャクチャ大事だと思うわけです。

半年後や1年後を見て生きるよりは、
絶対に、10年後、20年後を、
もしかしたら、もっと先を見据えて生きれるに越した事はないわけです。
(まあ、どこまで高校生に求めるかは別問題ですが・・・)
なぜかというと、
”今自分がやってること”に、より”深い意味”が出てくるからです。

高校で野球やってる男の子を例に出すなら、
3ヵ月後の大会で、レギュラーになるために練習するのと、
2年後に、ドラフトで選ばれてプロになりたいと思って練習するのと、
日本のプロ野球で活躍したいと思って練習するのと、
イチローみたいにメジャーリーグで活躍したいと思って練習するのと、
イチローを超えて、新たなスターになりたいと思って練習するのでは、
全然、目の前の事に対する取り組み方が違ってくるじゃないですか。

そして、僕の意見としては、

(出来るだけ遠くの将来を見る)≒(夢を持つ)

だと思うわけです。

もちろん、夢なんて簡単に見つかりませんから、
夢を持つにはどうしたらいいかなんかも、
これから考えていきたいわけなんですけど・・・・。


なんか長々と書いて、まとまりがなくなってきましたが、
結局、僕がメッセージを伝えたい「対象」は、
高校時代の自分のような高校生や、

・なんとなく勉強はしている、
 もしくは、進んで勉強はしているが(≒成績は良い)、

 →いまいち勉強する意味がわからなくて、悩んでいる高校生
 →勉強する意味を、今まで考えた事がない高校生
 →勉強とは、一見関係のない明確な夢をもっているために
  勉強することに意味を見出せない高校生
 →将来の夢を持っていない高校生

・勉強とは関係のない明確な夢を持っているために勉強をしない高校生

・夢もないし、勉強する意味も分からないので、勉強をしない高校生

だと思います。


今日は、時間がなかったので、
今、思いついた高校生の特徴だけをここにあげましたが、
対象を明確にすることで、
その対象ごとに、具体的なメッセージを発することが出来ますし
高校生を分類する「軸」をより明確にすることで、
今以上に、説得力のあるものを作っていけるような気がしています。

また、今後の議論では、
今まで一緒に考えてきた中学生は、対象外にしようと思っています。
やはり、中学生と高校生は、
すべての点において違いすぎますし、
一緒に論じることは、少し難しいと考えました。


■お疲れ様でした。

というわけで、今日はこのへんで終わりにしたいと思います。

今日も、長いブログを最後まで読んでいただいて、
本当にありがとうございました。

今日は、「誰に届けるメッセージなのか」と言うことを、
自分なりに論じましたが、
またご意見やご感想がありましたら、
コメントとして残していただけたら幸いです。

これからも、この議論に多くの方が参加してくださる事をお待ちしております。





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Last updated  2005.07.01 18:25:20
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