夕飯の準備をしていたら、非通知で電話がかかってきた。

出てみたら、電力の保安会社(※電力会社と保安会社は別物)を名乗り、
検針メーターの事で話があると言う。

ああ、はいはい。
と、私が話を聞こうと思ったらば、保安会社の方は「代表者を出せ」と言う。
代表者、とな?

ここでおかしなことに気がついた。
個人宅に電話をかけいてるというのに、
あまり「代表者」という単語は使わない。
そういえば、事務職を退いて大分経つので新規参入など、
全てを網羅しているとは言い難いとはいえ、聞いたことがない会社名だ。

尤も、かけ間違い、という事も考えられるので、
どこにかけているのか確認してみた。
確かに、我が家である。

電力に関しては家主である親父の名義を使用しているものの、
親父は事務処理方面はさっぱりであり、対応自体は別に私で問題ない。
もし親父がいたところで、
おかしな対応して貰っても困るから安易に取り次げない。
勿論、こんなこと電話では言わないけど(笑)。

本物のトラブルでも困るので、
とりあえず「どういったご用件でしょう」と訊くのだが、
相手方はやんわりと「代表者を出せ」の一点張りで数分間押し問答。
代表者と言われても、ウチはもう会社でもなんでもない、一般家庭なのだが…

ようやく、「実は200ボルト電流が～」と相手が言う。

は?200V??
工業用低圧電力なんかが、一般家庭に何の用だ。

私　:「200V?低圧電力の事ですか?ウチ、一般家庭ですから使ってませんよ」
相手:「いや、そうじゃなくて…」
と、またこんな感じでまた押し問答。
細かい所でも、話が全くかみ合わず。

埒があかないので相手の電話番号を聞き出そうとしたら、
「じゃ、後日もう一回お電話します」と言われて切られました。

ま、 十中八九、詐欺だからしばらくかかってこないとは思うけど。

本物だったとしても、さっさと用件を言わないヤツが悪いw

実は、数年前から岩手県内で
電力会社や保安会社を名乗る詐欺がポツポツ出ています。
我が家、以前は商売をしていたので
自宅住所に会社があると思われているらしく、
年に何回かこの手の電話がかかってきます。

ちなみに、
前回:「メーターの交換期来てるんですけどー」
→ここの住所は低圧電力使ってないよ(笑)。
前々回:「そろそろ定期点検の時期が来ているんですが、どうします?」
→実在の業者名でしたが、
話がかみ合わなかったこと、おかしな日程と時間に電話がかかってきたこと、
何よりそこの業者さんをたまたま知っていたのですが電話の名前には覚えがなく、
業者(本物の方)にかけ直したらやはり違いました(これが１番危なかった…)。
更にその前:「低圧に切り替えたら電気代が格段に安くなりますよー」
→ンなことしたら一般的な100V用家電全滅だろうがボケェ!
(※確かに200vを使えばハイパワーだが、
　業務用を除くと国内産の一般的な家電はほとんど使用出来ないため、
　建物自体をそういう前提で作らないと確実に元は取れない)

上記とちょっと被りますが、派生バージョンとして、
・電力会社や保安業者を装って意味のないメーターをつけたり契約を結ぶ
・メーターの設置料等を取る
・低圧契約を結んで200V用の家電や200Vから100Vへの変圧器を売りつける
・業者を装い、敷地内部の確認をする
等の被害が考えられます。

今のところ、高額な被害が出た、という話は聞きませんが、
未だに時折電話がかかってくることと
注意書きは回ってくるのでこの手の手法は後を絶たないのでしょうね。
これからも、気をつけたいものです。