ひとりで楽しも。

私のチビ様には食物アレルギーがあり
卵と卵に由来したものを食べることができません。
給食もときどきおかずを持参しています。
入学前や進級前、私が先生にお願いすることは

「どうか、娘に向かって
”かわいそう”といわないでください。」

ということです。食物アレルギーは体質です。
そして、食べられないものがあることは
いけないことではありません。
アレルギーの子供はかわいそうな子じゃありません。

「あなたは、あなたのままでいいんだよ」
私はチビが赤子の頃から、徹底してこの考えで育ててきました。
だから、あえてコピー食も作らなかったし、
食事には、チビの前で平気で別のおかずも食べています。
おかげで、チビは給食の時間、
みんなと別のものを食べていても平気です。
（少なくとも今は。高学年になってくるとまた
事情が違ってくるのかもしれませんが）

「かわいそう」辞書で調べると意味は
同情の気持ちが起こるさま。ふびんに思えるさま。

もちろん、チビがケーキなんかを食べられないことに対して
お友達が「かわいそうだね、治るといいね」って
声をかけてくださるのは、ありがたいと思っています。
それは私とチビが辛いだろうと思って
同情してくださり、励ましてくれているのだから。

でも親の私はチビのことを不憫だとはあまり思わないのです。
それはチビの体質を否定することになるから。
たしかにちょっと不自由ではあるんですけどね。

母子家庭も同じじゃないでしょうか。
私はシングルマザーだからって
「かわいそう」なんていわれたことは1度もないです。
それは私が私じしんを不憫だなんて1mmも思ってないから。
それは私とチビの生き方を否定することになるから。
母子家庭の子供はかわいそうな子じゃありません。

もちろん、私がここまでの心境に至るまでには
それなりに時間がかかりましたし
沢山涙も流しました。
心の余裕ができてこないと無理だと思います。

でも

今、苦しんでいる皆さんもいつか
こういう気持ちが持てたら
きっと楽になれるんじゃないかと思います。
まずは自分の体と心を休めて、癒して
そして生活の基盤をリズムを作るところから
がんばってくださいね。



シングルマザー育児


チビが将来、アレルギーや母子家庭という
マイノリティであることで
差別やいじめに遭うこともあるかもしれませんけど
それはもう、彼女じしんがしなやかに乗り越えて欲しいと
思います。
「私は間違ってない」自信と強さを持って欲しいと
母は切に願います。