発達障害家族~幸せ満喫happyライフ~

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2012.09.20
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カテゴリ: 教育と社会生活

今月は、幼稚園の年長さんは精神的な綱渡り状態です。

運動会が目前に迫り

お遊戯に組体操、リレーに障害走とレベルアップした年長さん。

この幼稚園では、当たり前にこなす課題であり

年少から、先輩のお兄ちゃん、お姉ちゃんを見てきて

「あこがれ」があり、あんな風にかっこよくやりたい

と心待ちにしてきたけれど・・・

実際、やってみると、大変

・・・と園児たちが、みんな悲鳴をあげてます

定型も自閉症スペクトラムも関係なく

精神的にきつくて、だだ崩れしてますね。

同じバス停の年長のお友達も、バスに乗る前に号泣して

登園しぶりしてます。

親は、園での運動会の練習の様子はのぞいてはいけないので

(園児達の集中力をとぎらせてしまうから)

幼稚園に、補助員としてお手伝いに行く時は

お参仏のタイミングで(園児は全員講堂で正座・参仏してるので)園に入り

すみやかに、役員室に入室

お遊戯の練習、組体操の練習が園舎の2階、役員室からは見えるんですが

皆、真剣に頑張ってます。

頑張りすぎて、帰宅後、登園前に、ぷつん、と

親の前では泣いてしまうんだろうなぁ・・・。

役員のお母さん方は、卒園した上の子達もいるので

「毎年、この時期は先生も親も子も大変だわ」と。

それでも、先生との信頼関係があるので

嫌だとか、逃げたり、泣いたりして拒否する子達がいない。

それが本当にすごくて

親が、先生の優しく強い姿勢を尊敬し

子供達が期待に応えようとする気持ちのつながりに、感嘆する。

たとえ、登園しぶりで泣いてバスに乗っても

下りてくる時に、子供達は満面の笑顔で

「楽しかった!頑張った!ほめられた!」とはしゃいでくる。

課題をこなすことは、辛く苦しい。

なのに

先生とお友達と頑張って、やった!という達成感を

充実感を感じていることを、全身でアピールしてくる。

ストレスを避けていると

性格は変わらない、

ストレスを経て、回避方法や処世術が身に付く

性格がより現実と適応できるように変容すると

精神医学にも書いてあったけど

ある程度の課題と「乗り越えられる」ストレスを

適切なサポーターの下で与えられることは

人を強くする。

これが、この絶妙なバランスが「教育」なんだなぁ・・・と思う。

さてさて、その「適切なストレスを与える」一般標準から

ちょっとずれるルイのケースです・・・

自閉症スペクトラムのルイには、一般標準そのままを

どーんと与えるのはリスクがあります。

障害を抱えているので。

ルイは、今年のお遊戯がテンポが早すぎるため

手足の協調運動の問題から 左右を間違え

意識を集中しても、おいつけない・間違うことが重なり

年少、年中のように「考えて、工夫して実行」する余裕がなく

早い曲の中では、順を追って完璧にするルイ流が通じません。

音・リズム・手足、身体運動が 瞬時に操れません。

さらに・・・多数の先生がマイクを持って指摘してくるので

必死で自分で音と動きを調整し、失敗している中

割り込みの声(指導)による混乱は、さすがにパンク状態みたいで。

限界が来た時に「わざとじゃないって、先生にお手紙書いて欲しい」

とルイ自ら、私にお願いしてきました。

手紙を書いて欲しい、と言ってくるのは、ほとんどないことです。

先生に「完全な演技は無理だと自分で自己申告してきました。

どうしても手足がおいつかない箇所があるそうなので

そこだけ大目に見てもらえると助かります」と連絡。

その後、できる範囲で頑張っている様子です。

その後は、割り込みの指摘もなく

「自分で動きを調整して、できるように努力する」ことができ

ちょっとずつ、間違えないようになってきているそうです。

ここで、またひとつ思ったのは・・・

見た目、全く障害がわからないルイですが

こうして、凸凹のある部分がわかっているため

先生に伝達して、本人に「過剰な」ストレスを与えることから回避できて

「適切な」ストレス範囲内に調整できます。

そして、一般標準よりさらに緩めのスモールステップを許されて

結果的に目標達成できることも多いです。

そして、疲れがたまると特性が全開になる事も知っているので

帰宅後はたっぷり休養を取らせ

週に1回は、ビジョントレーニングや検査など

園を休むことで、神経も身体も休ませるという手法が取れます。

一方で・・・

定型のお子さん達も、発達途上で発達に凸凹がある未熟な年代。

「年長さんにできる前提」のお遊戯を、先生は選択しているのもあり

定型の子には、ハードルは一律に置かれています。

これが一般標準。

一般標準だからこそ、定型の子も、やってもできない不得手な分野があり

運動能力の一般標準より、やや下回る子供達は大変。

頑張ればできる、という前提で、努力を、向上を求められています。

できるこはニコニコ楽しくしているけど

運動が苦手な子は、やはりつらい時間になっている様子。

できない子はストレスで、登園渋りしたり。

定型だって、精神が強いわけではない。

ただの、6歳。未熟なお年頃。

それでも毎日、ぎりぎりの体力で登園してます。

特別な配慮が必要という通達と診断があるため

一般標準より、さらに大目に見てもらえる選択肢があるルイ。

休息も、親が調整して、園にも了解してもらえる前提。

ある意味、理不尽な状況でもあるなぁ、と考え込んでしまいます。

毎年、運動会の最後のトリで

年長さんは演技したあと、誇らしげにクラスメート達と抱き合って喜び

(演技中は先生の指導が一切なく、年長さんだけで演技完墜します)

それを見て号泣する先生や保護者。

ひとつの達成感、1人ではできない人生の学びのために

こうして、長い時間をかけて頑張っているんだなぁ・・・

ルイは、大好きな先生達と大好きなクラスメートと

一丸となって頑張るこの行事を

「大変だけど、もうちょっとだしみんなで頑張るの」と

みんなで頑張る、励ましあう、を支えの言葉にして、燃えてます。

傍観者の母は、どきどきはらはらしながら

見守っています。



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Last updated  2012.09.20 12:18:17
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