隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Jul 15, 2012
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カテゴリ: 登山・ハイキング
3連休の2日目、南アルプス聖平でのボランティアが大雨による通行止めで行けなくなってし

まった。天気もいまひとつパッとしないがこんな時は咲き始めた高山植物が見たくて八ヶ岳連

峰のお手軽コース、編笠山へ行って来た。スマイル

朝5時30分に自宅を出る。中央高速の八ヶ岳SAからは山裾だけしか見えないが天気の回復に

期待するところだ。小淵沢ICを降り鉢巻道路を左に見送って直進、次第に高度をあげて八ヶ岳

横断道を左折し観音平に向かった。



観音平駐車場のかなり手前から路上駐車の列が続いていたので最後尾につけて出発した。富士

見平のすぐ下であった。



道路脇に咲くノハラアザミ(キク科)がさっそくお出迎えだ!ウィンク

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シモツケやこのイブキジャコウソウ(シソ科)が夏本番を告げている!

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車列は長く駐車場まで興味津々で数えたら何と150台!びっくり

連休さなかとあって遠来のナンバーも多かった。

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笹原のなかで点在するゼンテイカ(ユリ科)、別名ニッコウキスゲである。

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キバナノヤマオダマキ(キンポウゲ科)

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観音平は標高1560m。山頂までの標高差は963mだ。マイクロバスで乗り付ける団体さ

んも今日は多いなか8時55分に駐車場をスタートした。

カラマツ林の緩やかな登りは下界の蒸し暑さとは無縁でカラッとして気持ちが良い!スマイル

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雲海(1880m)を過ぎれば、次第に傾斜が増してくる。

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深い原生林のなかを登り、苔むした平坦地の押出川に着いた。復路に歩く青年小屋へのまき道

を右に見送ってやや左寄りに山頂への急登が始まる。大岩の中を縫うようにして次第に高度を

上げた。メボソムシクイがジュリジュリジュリと鈴を転がすようなきれいなさえずりで高山ム

ードを演出している。いい気分だァ!ウィンク



コメツガ、シラビソの林床に咲くコケモモの(ツツジ科)花

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大岩に架かるハシゴを越えれば山頂は近い。時々、陽が射すと明るくなる。

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ハイマツの根元に小群生していたミヤマニガイチゴ(バラ科)の白い花。良く見ると気品のあ

る花だと思う。

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ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)

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11時25分。火山岩の重なる編笠山(2524m)に着いた。観音平から2時間30分所

要。天気が良ければ360度の大パノラマが楽しめるがあいにくガスがかかって展望はない。

それでも時折ガスの切れ間に下界が覗けた。手元の温度計で12℃。けっこう風が強いので半

袖のTシャツはいささか寒く記念写真を撮り早々に青年小屋へ下る。

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終わっていたと思っていたハクサンシャクナゲ(ツツジ科)が良く見られた。

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ハイマツの密生する下りから目指す青年小屋が見えてきた。

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ハイマツ帯を抜けて小広くなった高台でランチタイムにした。11時50分。

眼下に青年小屋を、正面に権現岳やギボシを眺めながら(晴れていれば)周りにはコケモモや

ハクサンシャクナゲ、シロバナノヘビイチゴなどを見ながらの贅沢な場所である。

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ツマトリソウ(サクラソウ科)

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12時40分ランチタイム終了。青年小屋めざして岩石累々としたゴーロ帯を下る。

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青年小屋の周囲は、ファミリーや若いカップル、中高年の団体さんで大賑わい。かなりメジャ

ーな山であることを実感した。小屋のまえに見たムカゴトラノオは植栽されたもののようであ

ったが、、、。

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小屋をあとに押出川への巻き道に進む。



可愛らしいキバナノコマノツメ(スミレ科)

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コイワカガミ(イワウメ科)

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新鮮なゴゼンタチバナ(ミズキ科)

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巻き道とはいえ急下降や軽いアップダウンもある。途中の明るく開けたところから鳳凰三山が

遠望できる。

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13時45分、押出川通過。雲海からは富士見平へ下った。すてきなカラマツ林のゆったりし

た下りは天気も完全に回復してシアワセ気分だったが虫の集中攻撃には参った!!

アブでもブヨでもなさそうな黒っぽい虫がまつわりついて衣類の上からも刺してくるのだ。止

まったと同時に刺してくるから最悪だ。号泣

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しつこい虫の攻撃を受けながら14時40分駐車した場所に到着した。スマイル

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帰りは、道の駅小淵沢にある「延命の湯」へ入ろうと行ったら駐車場がいっぱいでクルマが入

れず繋がっている。やめて中央高速道に乗り中部横断道から帰る途中にある市川三郷町営の

「つむぎの湯」3時間400円でゆっくりして帰路についた。

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Last updated  Jul 21, 2012 12:54:03 AM
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