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青空だけど、地面は真っ白です… さむーい…!
Apr 21, 2013
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待ちに待った五代目歌舞伎座開幕の日がやって来ました!手打式で始まった16ヶ月間のさよなら公演、涙涙の千穐楽、そして閉場式・・・大昔のような、ついこの前のような、複雑な気持ちです。その間6人もの大きな存在を失ってしまった歌舞伎界ですが、みんなで心を合わせ、この新しい殿堂で新たな歴史を築いて行ってほしいと思います。柿葺落公演、日程と演目が発表されたときには初日一日通しで観劇する!と意気込んでいたのですが、少し冷静になって考えてみると、さよなら公演とは違って歌舞伎座はこれからずーっとあるわけだし、各部一回のみ観る場合、初日に全部観てしまうと残りの一ヶ月で禁断症状出そうだし・・・いろいろ考えた末、三部バラバラに、適度な間隔をあけて観ることにしました。でもやっぱり初日の第一部からスタートしたいということで、初日に突撃です!あいにく朝から雨。一日降り続くとの予報でどうしようかと少し迷ったのですが、頑張って着物を着ました。劇場についてみると、やはり綺麗に着物を着た女性がとても多く華やかです。諦めて洋服にしていたらきっと悔んだと思うので、頑張って良かった!しかし、支度をして早目に家を出たまでは良かったのですが、それからが大変。休みを取っていた夫に車で送ってもらったのですが、これが大誤算の大渋滞。もう間に合わないかとハラハラしましたが、何とか5分前に滑り込みセーフ!いやー、ホントに焦りました。やっぱり雨の日は車はダメです・・・余裕を持って歌舞伎座に着いて散策するつもりだったのに、それどころじゃありません。でも、開演5分前のブザーが鳴ってるのに、ロビーはまだまだ大混雑。さすが開幕初日、挨拶し合ってる関係者や偉い人に行く手を遮られ、どっちに行ってもまっすぐ歩けません・・・幕が開いてからゾロゾロ入場して席につく人がたくさんいたのでこれだったら少しくらい遅刻しても全然目立たなかったかも(笑)今日の席は一階二等席のやや上手寄り。前の歌舞伎座でも大好きだった一階の二等席、無くならなくて本当に良かった。舞台から適度に距離があるので全体が見渡せて、一階だから花道も全部見えて、それで二等席というコストパフォーマンス最高の席なのです。特に最前列だと前が通路なので足が楽だし、前の席の人も気にならないし♪今回はさすがに最前列は取れず二列目でしたが、じゅうぶん見やすかったです。それに、二等席も座席は広くなっているのか、ゆったり気持ち良く座れたし、足元に荷物も置けたし、中ほどの席につくのに人の前を通るのも通りやすかったし。背もたれが座りやすく工夫されているそうで、そう言えば帯を背負っていても背中が痛くならなかったかも。一階二等席の弱点だった邪魔な柱もすっきり無くなってました。視界良好!そうそう、以前は二等席最前列は床(通路)と同じ高さでしたが今度は一段高くなっています。幕間に通路を歩く人に踏まれたりぶつかられたりするリスクが減りました。一階の二等席、なかなか良いです♪二等席からの舞台です。この写真でもわかるように、劇場内部の雰囲気は本当に昔のまま。音響も昔の歌舞伎座とほぼ同じに再現できたという話で、確かに二階席が上にかぶさって天井が低くなっている二等席でも台詞も音楽もしっかり通って来ました。今日は私の席のすぐ近くにテレビカメラが入っていて時々打ち合わせしている話し声が少し気になりましたが、まあ、初日だから仕方ありませんね。開演後、後方にちらほら空席があるので「満席じゃなかったっけ?」と気になったのですが、そう言えば一階二等席後方は関係者席に充てられるのでした。気がつくと真後ろに三田寛子さんが座ってたり、通路を挟んだブロックには扇千景さん、その後ろには純子ママ、隣に瓔子さん、他にも奥さまやお子さまがいっぱい!いろんな意味でお得感の多い初日の二等席でした(笑)幕間もあちこち大混雑。私はギリギリに滑り込んだためお弁当を買い損ね、食堂の予約もし損ね、どうしようかと思ったのですが、胸がいっぱいであまりおなかもすかなかったのでたい焼き食べようと思って三階に上ってみました。三階の売店前も人と報道陣でものすごいことになってましたが、何とかたい焼きゲット!一階に戻って売店をチェック。新しい歌舞伎座、一階売店は東側のみです。大好きだった佃宝さんを発見!久しぶりに大好物のくずし梅をゲットしました。お店のお姉さんが覚えていて下さって感動の再会(笑)嬉しかったです。二階西側のお手洗いを使いましたが、ここは一方通行ではありません。でも広くて、それほど混んでいなくて、使いやすかったです。そうそう、地下の一方通行のお手洗いは、手を洗って外に出たところにパウダールームと言うかスペース(?)があってお化粧直しができます。手を洗ったらそこの鏡を占領せず、速やかに外のパウダーコーナーに移動しましょう(笑)30分の幕間、結構あちこち歩き回りましたが、エスカレーターはどれが上向きでどれが下向きか良くわからなくて(もしかしたら時間によって変わってるかも)ちょっと混乱します。急いでいる時は階段が吉かな?それから、今回新しく導入された字幕モニターですが、二つ隣の席の方が使っていたのですが、光が気になることは無かったです。便利そうではありますが、モニターと同時に舞台を見るのは角度的に不可能なのでどうかなぁ・・・?読んでると舞台を見逃してしまうかも。貸出コーナーで聞いたところ、前に座席の無い最前列や三階席では手に持って使用するそうです。それほど重くはなさそうですが、落とさないかちょっと心配。ストラップとかつけたほうが良いのではないかしら?国立能楽堂は全席に標準装備されていて、舞台と同時に見られないのは同じだけれど劇場そのものが狭いので、それほど大きく視線を移動しなくても間に合います。前に座席が無い席はひじ掛けの中に入っていて、手に持って使いますが太いコードで席とつながっているので、あまり落とすこともありません。歌舞伎座のモニターは使用料が1000円、今月中はサービスで500円です。一度借りてみようかと思うけれど、申込書の記入が必要なので余裕を持って劇場に着かなくては。さて、劇場の話はこれくらいにして、肝心のお芝居です。柿葺落四月大歌舞伎、第一部は鶴寿千歳、お祭り、熊谷陣屋。壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり)『鶴寿千歳』新開場を寿ぐ祝祭舞踊です。幕が開き、大拍手と掛け声!まず登場するのは春の君の染五郎と女御の魁春。新しい舞台に最初に登場ってものすごい重責ですよね。染五郎、元気になって本当に良かった。続いて若い御曹司を含めた10人の美しい舞。そして、鶴の姿の藤十郎がせり上がります。本当だったら、雄鶴の團十郎、雌鶴の藤十郎二人でせり上がるはずだったんですよね・・・きっと團十郎も舞台にいるんだろうなって思い、うるうるしながら観ていました。続いて十八代勘三郎の捧ぐ『お祭り』回復した勘三郎が踊るはずだったのに・・・とまた涙。でも、舞台は三津五郎と福助を中心に明るく元気で華やかです。そして、花道から勘九郎と七之助に連れられて、2歳の七緒八くんが!可愛い~~!すごくおりこうさんで、床几にちょこんと座って踊りを見ていました。2歳で舞台に引っ張り出されて、あんなにおとなしく堂々としていられるなんてやっぱり血筋なんですね。どんなふうに育って行くのか楽しみです。三津五郎の踊りはやっぱり素敵。巳っくんも頑張ってて、頼もしいです!勘三郎もきっと舞台にいたんだろうなぁ・・・そして、『熊谷陣屋』思えば、さよなら歌舞伎最終月の第一部でも同じ吉右衛門の『熊谷陣屋』がかかり、何度も観た演目だけど、過去最高に感動したのでした。今回も吉右衛門の熊谷は素晴らしい!姿の立派さ、台詞の明瞭さ、勇猛果敢な武士の姿の向こうに見える人間としての、親としての迷いや悲しみの深さ・・・相模は玉三郎。姿は美しいし、気持ちも良く伝わって来るし、良いのですが、うーん・・・ちょっと力が入りすぎて空回りしているような・・・?藤の方は菊之助。義理の父に斬りかかる婿(笑)良くやっているし、玉三郎と二人の場面は美しいし、悪くは無いのですがやっぱり力が入りすぎ・・・?義経の仁左衛門も、豪華配役だし、美しいし、大将らしい気品はあるし、笑顔は可愛いし、何も不足は無いのだけれど、何だかバランスが悪いような・・・素晴らしい舞台であることは確かなのですが、何かが足りない。全体として、アンサンブルがうまくかみ合って無い感じがしました。そんな中、弥陀六の歌六と軍次の又五郎はさすがの安定感できっちり自分の仕事を勤めてくれていました。同じ播磨屋、吉右衛門と相性が良いのは当然ですが、彼らを見ていると安心できました。でも今日はまだ初日、これから会を重ねるごとに良くなっていくと思います。ものすごい熱気と拍手と大向こう、今日この場所にいられたことは本当に幸せでした。おまけに今日の着物。松葉の地模様の一つ紋色無地に袋帯。短期間に二回着たら少し慣れてきたような。これからはもう少し着る機会を作ってみようかな。
Apr 2, 2013
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いよいよ歌舞伎座が開場します!4月2日の開幕を前に3月27日には初の試みとなる銀座でのお練り、続いて28日と二日間にわたって計4回の開場式、そして28日の午後には古式顔寄せ手打式が開催されました。開場式、手打式とも関係者のみで行われる式典ですが、手打式には歌舞伎会会員を抽選で招待ということで頑張って応募したところ、なんと、当選しました2009年のさよなら公演の手打式に引き続き、二回目の手打式参加です。歌舞伎の神様、ありがとうございます!!前日の冷たい雨とは打って変わって暖かい晴天。ワクワクドキドキしながら新しい歌舞伎座に潜入してきました。・・・と、なんの写真だか良くわかりませんね(汗)余裕を持って到着したのですが、歌舞伎座前はごった返しの大混雑で落ち着いて写真を撮る余裕がありませんでした・・・黒っぽいスーツ姿の偉そうなおじさまがものすごく多かったです。一歩中に入ると、「懐かしい・・・」真っ赤な絨毯と丸い大きな柱が昔のまま。噂には聞いていましたが、本当に昔の雰囲気そのままです。客席に入ると、さらに既視感が増します。細かく見るといろいろ変っているのだけれど、壁や床、椅子の色あいが以前のままなので受ける印象が以前の歌舞伎座そのままで、なんだかタイムスリップしたよう。売店やお手洗いなどを含めたロビーの様子は、やはり変わっています。特に、今日は売店は一部を除いて閉まっていましたし、やはり式典と言うことで全体の雰囲気が普段の公演中とは違って少しよそゆきの緊張感に包まれていましたし、私自身やや舞い上がって平常心ではなかったので、何だか知らないところに迷い込んだ感じがして、ちょっと落ち着かなかったです。通い詰めるうちに、慣れて親しみを持てるようになるかしら・・・?各階ともエレベータとエスカレータ完備で、ほぼ完全バリアフリーです。お手洗いも、女性用が広く多く取ってあって混雑緩和できそうです。地下の一番広いお手洗いしか使っていませんが、入口と出口が別の一方通行になっていて、並んでいる人と出て行く人がぶつからないような工夫がされていました。とても良い考えだと思うけれど、浸透するまでは少し混乱があるかも。今日も案内の人が4人ほど張り付いていました(笑)売店は、まだ営業していなかったのでどのようなものが入るのかは不明。大好きだった佃煮屋さんは入るのかな・・・?でも、三階に「めでたい焼き」ののれん発見!めでたく歌舞伎座常設になるようです。あまりあちこち歩き回れなかったけれど、三階西側ロビーの「思い出の歌舞伎俳優」コーナーは見てきました。最後の二人の写真は悲しくて見ていられません・・・このコーナー、以前はひとりずつの写真パネルだったと思うのですが、今度のは写真のサイズが少し小さくなって、一枚の大きな紙に印刷されていました。新たに加えるときは印刷し直し?ということは、しばらくは増えないって考えて良いのですよね!?客席ですが、歌舞伎会の招待はもちろん三階席。見やすくなったと言われている三階席ですが、三階席三列目に座ったときの眺めです。花道はこんな感じ。席に座ったままで花道七三のスッポンも見えます!三階席の勾配がきつくなったため、噂通りかなり見やすくなっています。お隣の席になった方のお話だと、三階席最後列でも同じくらい見えるそう。ただし、座席が広くなったのは一階席のみの話だったようで、三階席はやっぱり狭いです。足が前につかえそう。座ったまま人が前を通るのはかなり厳しい感じです。さて、手打式の内容です。まず「時間の継承」 第四期歌舞伎座から第五期歌舞伎座へ 特別記念映像上演。続いて新しい緞帳の披露。そして、歌舞伎座新開場柿葺落興行古式顔寄せ手打式。映像は、歌舞伎座の歴史を紹介しながら新しい歌舞伎座建設のドキュメンタリーです。建設には、最終的に190社が関わったとか。重要文化財並みの丁寧な解体作業や、破風や飾りなどの保存、複製、新しい技術の投入など本当に興味深く、面白い映像でした。もう一回見たいな。テレビで放映してくれないかしら?新しい緞帳は今回4枚作成されました。↑のドキュメンタリーで作成風景を紹介してくれたので、完成形を見て感慨深かったです。そして、勢揃いの顔寄せ手打式!今回はしっかりオペラグラスを握りしめて臨みました!(笑)前回同様5段のひな壇に関係者がぎっしりで舞台上真っ黒。前列の真ん中に松竹の関係者、上手に向かって藤十郎、菊五郎、吉右衛門と人間国宝。菊五郎と吉右衛門の義理親同士が並んでいるのが個人的にツボです。下手側を見ると、椅子に座った猿翁の姿が!3月の御園座は結局全部休演になってしまったそうですが、手打式には頑張って出てきたのですね。お姿を拝めたのは嬉しいですが、ビックリするほど痩せていて心配です・・・その隣には幸四郎、仁左衛門、玉三郎と並んでいました。みんな緊張感を持ちながら喜びにあふれているよう。公演が始まるのが本当に楽しみです。いただいた記念品。上の富士山の絵が描いてあるのがチケット袋、その下の鳳凰の絵がチケット。チケットの下がプログラム、その左がお土産の塩瀬の紅白饅頭。大入の封筒の中には巨大番付。B1サイズくらい?白い封筒の中には「歌舞伎座新開場柿葺落興行」と印刷されたファイルに三ヶ月分のチラシ。一年分のチラシをこれにファイルすればいいのね。そして、小さな冊子は新しい歌舞伎座紹介の写真集。かなり嬉しい。これって、大きく作れば売り物の写真集になりますよね。もう作ってたりして(笑)お天気も良かったので、久しぶりに着物を着ました。三階席でしたが、特別な式典なので一つ紋の色無地に袋帯。写真は・・・撮り忘れた(汗)前回の手打式よりは着物率は低かったですが(前回はお正月だったし)豪華なお着物をお召しの素敵な方々をたくさん拝見して目の保養♪手打式終了後、会うたびに「最近あまりお着物をお召しになりませんね」と言われ続けている呉服屋さんに、着物姿を見せに行きました。これでしばらくご容赦いただけるかしら(笑)その後、上野に行って「エル・グレコ展」を見て来ました。ついでにお花見もできて、一石二鳥。しかし、着物で長時間歩きまわったら足の親指の裏にマメができてしまいました・・・いやん
Mar 28, 2013
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4日は浅草歌舞伎へ。若手の奮闘公演としてお正月恒例になっていた浅草歌舞伎。中心メンバーだった亀治郎が猿之助襲名に伴い昨年で卒業、どうなるのかな?と思っていたら何と海老蔵奮闘公演になってしまいました。昼夜5演目の全部に出るんですよ!どこを切っても海老蔵の金太郎飴状態。せっかく若手がアイディアを出し合って、力を合わせて公演を作り上げるチャレンジの場になっていたのに、もう少し他のやり方は無かったのでしょうか・・・?と、文句を言いながらも見に行ってる私もバカなのですが(苦笑)一応、愛之助と壱太郎の「毛谷村」狙いと言うことで、夜の部に行って参りました。まず「毛谷村」。愛之助の六助はとっても似合ってます。武骨だけど愛嬌があって、誠実で、一本芯が通っていて、なかなか素敵。壱太郎のお園、女形の口跡がお祖父さんに良く似ててビックリ。男勝りの女丈夫が六助の素性を知って急に女らしくなる切り替えが巧みでした。上村吉弥の気品のある母親も良かったし、亀鶴の微塵弾正の何とも胡散臭い憎々しげな感じも効果的。全体的に良くまとまっていて、面白い一幕になっていました。ただ、海老蔵の斧右衛門、「ご馳走」という位置付けなんだと思うんだけれど、妙な声と台詞回しでちっとも笑えないし、上手くないし、あんまりご馳走じゃなかったなぁ・・・続いて「口上」。海老蔵が一人で新年の挨拶と浅草歌舞伎の思い出を語ります。「勧進帳」の弁慶初役のとき、あまりの緊張と恐怖で初日直前に行方不明になったというあの有名なエピソードは、前回浅草歌舞伎に出演したときのことでしたね。そして、市川家のにらみを披露します。お正月に成田屋ににらんでもらうと1年間無病息災でいられるとか。本当に、病も災いも逃げ出しそうな立派な目です。以前、海老蔵襲名の頃でしたか、にらみを披露したときの着物の着付けが汚くて、片肌を脱がなくてはいけないから脱ぎやすく緩めているせいなのかとにかく襟元がクシャクシャで、話題になっていたことがありました。そのころに比べると、着物もピシッとしているし、儀式めいたにらみの一連の動作も堂に入ったもので、本当に立派になりましたね。ところで、にらみは初日から三日間限定だとか。明日からは海老蔵の挨拶とお話だけになっちゃうのかしら?最後に「勧進帳」。海老蔵の弁慶、愛之助の富樫、孝太郎の義経です。「勧進帳」は成田屋にとって本当に大切な演目で、海老蔵には次代の弁慶役者になることが求められているのだと思うのだけれど正直言って、今まで海老蔵の弁慶を良いと思ったことはありません。むしろ、自己流の台詞回しと解釈がどんどんエスカレートして行って見るたびに悪くなってると思ってます。でも今回は、少し良くなっているように感じました。前回は確か1年ほど前の日生劇場でしたが、台詞の息継ぎのたびに肩と上半身が大きく上下に動くのが気になりました。おそらく重心がきちんと下りず、腰が浮いてしまっているのが原因。でも、今回は上半身に余計な動きは無く、腰がきちんと決まっているので声の通りがずいぶん良くなったように思いました。あとは、変な抑揚を改善して、目を剥きすぎるのを直して、踊りをもうちょっと稽古すればもっと良くなるんだけど。今後のさらなる精進を期待したいと思います。観劇後、「レストラン大宮」へ。ここの「若鶏の蒸し焼き粒マスタードソース」大好きなんです!新丸ビルのお店には良く行くんだけれど、浅草本店には行ったことなかったので。可愛いお店で、お店の人との話も弾むカウンターで楽しかったけれど、ちょっと狭いので、新丸ビル店のほうが行きやすいかな・・・残念ながらお気に入りの喫茶店「アンヂェラス」でお茶する時間は無かったので、いつものアンヂェラス(店の名前を冠したケーキ)を買って帰りました。このアンヂェラス、小さなロールケーキにチョココーティングしたものなんだけど、昔これに良く似たアントルメっていうお菓子があった記憶があるのですが、どなたか覚えてないかしら?私のまわりは誰に聞いても知らないって言うんです・・・同世代のはずなんだけどなぁ??
Jan 4, 2013
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今年も観劇のスタートは母を連れて国立劇場初春歌舞伎公演。わが家の恒例行事です。今年は二年ぶりに菊五郎劇団の復活狂言で「夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ)」。大好きな菊五郎劇団とあれば、開演前の鏡開きに行くしかないでしょう!頑張って10時頃劇場に到着、寒い中並んで待ち、10時30分頃劇場の中へ。今年のお芝居は相撲に縁があるとのことで、相撲の櫓太鼓がお出迎えしてくれました。ロビーには主要人物の大きなパネル。素敵~♪今年の大凧は、やはりお芝居にちなんで男伊達と猫! 10時50分よりお待ちかねの鏡開き、今年は菊五郎、時蔵、松緑、菊之助が参加です。パネルと同じですね。考えてみると、菊五郎劇団のときはいつもこのメンバーの気がする。それぞれ一言ずつ挨拶をし、鏡開きのあといつものように枡酒をいただきます。で、今年も例によって鏡開きに参加した役者のサイン入りの枡がランダムに入っていたのですが何と私に時蔵の枡が当たりました!今まで母に團十郎、夫に菊之助が当たったことがありましたが私はいつも前後賞・・・やった~♪と得意満面で母に見せると、母の手には松緑のサインが!母、二回目の大当たりです。負けた・・・今年の戦利品。うふ♪ お酒をいただいた後は、ロビーの華やかな飾り付けを眺めたり太神楽の曲芸を堪能したりしながら、ウキウキと開幕を待ちました。鏡開きなど初日のロビーの様子はこちらに紹介されています。動画も見つけました!私が毎年楽しみにしている国立劇場お正月初日の様子がおわかりいただけるでしょうか?ちなみに、この動画の終わりのほうに私の後ろ姿が映ってます(笑)さて、肝心のお芝居ですがいつもの菊五郎劇団の復活狂言らしく、肩の凝らない楽しいお芝居でいろいろと流行りの趣向も凝らしてあり、力を抜いて楽しめました。菊ちゃんの相撲取り姿が何とも凛々しく麗しいのに感動!もう一役の猫も可愛かった~♪最近すっきり痩せた松緑もなかなか格好良く、菊ちゃんとの猫とネズミの立ち廻りは見応えありました。菊五郎の男伊達はもちろんむちゃくちゃ素敵だし、時蔵の花魁姿も素晴らしく美しくて眼福!それから、大河ちゃんがとってもしっかりしてるのに感心しました。まだ本名のままなんですね。初舞台は新装歌舞伎座になるのかな?どこかで見たような場面の寄せ集めでパロディみたいな感じでもあり、内容はいまひとつ頭に残っていませんが、お正月のお祭り的初芝居だから、楽しければ良いのです!ところで、昨年まで1月3日の国立劇場初日の舞台はNHKで生中継されていたのですが今年から無くなってしまいました。いつも二階ロビーに放送用のブースができていて幕間に司会者やゲストがいろいろな話をしているのをみんなで眺めていたのですが今年はその場所に何も無くて、とても寂しく思いました。NHKの古典芸能やクラシック音楽関連の放送時間、どんどん短くなってますよね。人気無いのかなぁ・・・つまらないなぁ・・・
Jan 3, 2013
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すっかりご無沙汰してしまいました。昨年ブログにアップした記事はたったの3つ。。。ほとんど存在しないも同然、このまま消え去ってしまおうかと思っていたのですが今年は何と言っても待ちに待った歌舞伎座再開場!歌舞伎座が休場している間にいろいろと悲しい出来事が起こり過ぎて気持ちも沈みがちだったのですが年明けとともに気を取り直して歌舞伎座の新しいスタートを迎えなくては、と思いました。よちよち歩きの頃から見ている若い世代も逞しく育って来ていますし、21世紀の團菊ばばあ目指して劇場通いを続けなければ!というわけで、メモ程度でも観劇の記録を残しておきたいと思い、のこのこ出て参りました。観劇日記中心の、とことんマイペースの更新になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたしまする。さて、お正月と言えば毎年恒例のおせち料理。膝と腰を痛めていた母ですが、昨年素晴らしい整体師さんと出会いすっかり元気になりましたので、張り切っていつものおせちを作りました。 思いっきりワンパターンでございまする(笑)こうやって写真を残しておくと、翌年お重に詰めるのがものすごく楽です。おかげで、毎年同じになってしまってるんですが。そして、実は今年は初めてお料理屋さんにおせちを注文しました!良くうなぎを食べに行っている銀座の竹葉亭さん。おせち料理が注文できることはしばらく前から知っていて、ずっと気になっていたのですが今回夫のたっての希望で注文してみました。12月31日の午前10時~12時の間にお店に取りに行かなくてはいけないのですが言い出しっぺの夫が頑張りました(笑)お重を預けて詰めていただきました。注文したのは二段ですので、一の重と二の重が竹葉亭さん、三の重は私が作った煮物とぶりの照り焼きと牛肉のしぐれ煮。 やはり詰め方がプロの技!って感じで勉強になりました。なかなかこういうふうにはできないなぁ・・・もちろん味も美味しかった~♪ 来年以降も継続かも。我が家のおせちは夫実家へ、竹葉亭のおせちはいつも作ってもらっているお礼として母に食べてもらうため私の実家へ。今年の元旦は両方の実家を回り、両方でおせちを食べて満腹です。幸せな新年のスタートとなりました。
Jan 1, 2013
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超お久しぶりでございます。 すっかりブログから遠ざかっていましたが 私は元気で相変わらずフラフラ劇場通いしてます。 今日は今話題の襲名興行二日目の演舞場へ。 ↑は劇場正面に飾ってあった何だか良くわからない絵(写真?)看板。 隣には主役四人の口上姿の大きくて立派なパネルがあるのですが 何故か目を惹くこの新猿之助。 上手く撮れなくて良く見えないかも知れないけど超笑えます♪ 実は初体験のスーパー歌舞伎、いろいろビックリだったけど、まあまあ楽しめました。 確かにものすごいパワーだわ… 劇場全体が熱気に包まれて、拍手と声援は暖かくて、良かったと思います。 いろいろ書きたいことはあるけど、また改めて。 そうそう、カーテンコールの最後には猿翁が。 ここが一番ジーンとしたかも…
Jun 6, 2012
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1月3日はわが家の恒例行事、国立劇場初春歌舞伎に行って参りました。今年も例年通り10時50分から鏡開きが行われるのですが、外で並ぶのは寒いし、絶対見たい!って役者さんもいないし・・・枡酒さえいただければいいや、とゆっくり国立劇場へ。11時過ぎに到着し、劇場に入るとこんなパネルに迎えられました。ひぇ~~ 鏡開きに間に合わなくてゴメンナサイ~~~でも、振る舞い酒の列に並んでいると、すぐ前に並んでいるお兄さんがスマホで動画撮影した鏡開きの様子を再生チェックしてたのでちゃっかり後ろからのぞかせていただきました国立劇場は、昨年秋から開場45周年記念公演中。今年の枡は、45周年記念仕様です。お芝居は、昨年までの菊五郎劇団復活狂言とは打って変わり正統派古典の通しと舞踊。河竹黙阿弥作「三人吉三巴白浪」、歌舞伎の粋が凝縮された名作です。今回は幸四郎の和尚吉三、福助のお嬢吉三、染五郎のお坊吉三。何度もしつこく書いてますが、私にとって最高の三人吉三は数年前の和尚:團十郎、お嬢:菊五郎、お坊:吉右衛門の通しで、これを超えるものは出ないと思っているのですが良くできた面白い作品は、違う役者や違う組み合わせでまた違った魅力が出てくるものです。実はちょっと苦手な高麗屋親子+福助でしたが、今回の三人吉三は良かった!幸四郎、好き嫌いは置いといて、実に立派な役者だと思います。存在感、姿、持ち声は本当に素晴らしい。せっかくの素質を変なふうにこねくり回して妙なものを作り上げちゃうことがあるのは本当に惜しい。今回の和尚吉三も、人の話を聞いて「ああ、そうか!」と思い当るところなど妙にリアクションが大きくて、パントマイムですか?と聞きたくなっちいましたが、全体的には幸四郎がしっかり芝居を引き締めて、とても見ごたえがあったと思います。福助も、今回は変に悪目立ちせず神妙に勤めている感じです。染五郎も立ち姿や声の出し方がとても良くなったと思いました。脇役がしっかり締めているのも印象的。おとせ・十三郎が高麗蔵・友右衛門だと聞いたときにはそんな年増で大丈夫??と失礼なことを思ってしまったのですが、思いのほか初々しく可愛らしく、哀れさも感じさせて大健闘です。土左衛門伝吉の錦吾、すごく立派な顔で感心。久しぶりに寿猿に会えたのも嬉しかったです。台詞はあやしかったけど(笑)そして、衝撃的だったのは芝のぶちゃんの夜鷹!あまりの姿にショックを受けましたが、とても楽しそうにイキイキと演じてました。二幕目最初の夜鷹の場面、直前の庚申塚での三人吉三出会いの場面のパロディになっていてとても面白くて洒落ている場面なのですが、上手い役者がやってくれないと効果半減です。その点、今回の幸雀、芝喜松、芝のぶの三人は最高!面白かった~両花道を使った大詰も効果的で素晴らしく、お正月らしい復活狂言のお祭り騒ぎも楽しいけれど、しっかりとした古典歌舞伎も良いものだな、と思いました。三人吉三のあとに舞踊「奴凧廓春風」がつきます。三人吉三は名作だけれど、ちょっと陰惨な話でもあるのでお正月らしく華やかに締めくくりたかったのでしょう。三人吉三では手拭いを撒く場面も作り難いでしょうし、金太郎ちゃんの登場場面も作りたかったでしょうし。これがやはり河竹黙阿弥作なのですが、今月に合わせてずいぶん変えてしまったようではっきり言って何が何だかサッパリわかりませんでした・・・お正月らしく曽我物になっていて、突然凧揚げのシーンになって、染五郎が奴凧になって宙吊りになってくるくる回って、何かのパロディらしい大イノシシが出て来て(イノシシ年でもないのに・笑)最後は大きな富士山に日の出!(しかも日が上るのではなく山が下がる・笑)頭の中が???でした。印象に残ったのは、金太郎ちゃんの可愛らしさと孫にメロメロな幸四郎・・・三人吉三ですっきり終わったほうがずっと良かったと思うのですが、ま、いろいろ事情があるのでしょう。お正月定番のロビーの大凧、今年は三人吉三。幕間の人気者、開場45周年記念キャラクター「くろごちゃん」。しっかりイヤホンガイドつけてるんです。可愛い!ついでに、このところお正月しか着なくなってしまった着物。久しぶりに着ると結構大変・・・
Jan 4, 2012
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新年明けましておめでとうございます。昨年は本当に多事多難な年でしたが今年は心穏やかに過ごせる年となりますように・・・すっかりブログを放置してしまって、記事を書くのは約半年ぶり・・・?(汗)いろいろと書きたいことはあり、下書きもたくさんたまっているのですがなかなかじっくり文章を書くことができず・・・今年も超マイペースで続けて行くと思いますがどうぞよろしくお願い申し上げます。過去の下書きも、もしかしたら書きあげる・・・かも・・・???さて、毎年恒例のわが家のおせち。昨日夫実家に持って行ってすでに完食、お重も洗い終えているのですが(笑) うーん、毎度ワンパターンだ(苦笑)とりあえず、記録のためということで載せておきます。おせちは毎年実家で母と一緒に作るのですが母が膝痛と腰痛のため休みたいと言い出し一度は今年のおせちはそれぞれ好きなお店に頼もう、ということになりました。しかし、やはり長年の習慣は捨て去りがたかったらしく母が突然の「やっぱり作る」宣言。結局いつも通りのおせちとなりました。いつも元気な母なのであまり考えたことがなかったのですが、母の年齢を考えるといつまでも頼っているわけにはいかないしそろそろ私と義妹で全部作って母に届けるようにするべきかも。姪たちもずいぶん使えるようになって来ましたし。いろいろなことを考えさせられた年末のおせち騒動でした。
Jan 2, 2012
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メトロポリタンオペラ来日公演『ドン・カルロ』6月10日(金)と15日(水)に行って参りました。・・・はい。二回行ってしまいました。わはは。もちろん、最初は一回のつもりだったんです。半年前に10日のチケットを確保。3階の最前列なので、視界を遮るものは無いし、全体が見渡せるし、音も良く飛んでくるし、声とオケのバランスもまあまあだし、良い席だったとは思うのです。・・・が、NHKホールはとにかくデカイ!最前列と言えども舞台との距離はかなりあって、何とももどかしくて。大好きなヴェルディの音楽に浸り、歌手たちの熱のこもった歌を聴き、演技を観ているうちに、もっと近くで観たい!という気持ちが沸々と湧きあがって来て、ついにはホロストフスキーのロドリーゴの死の場面で心臓をわしづかみにされ、どうしてもこの場面をオペラグラス無しで観たい!!って思っちゃった。『ドン・カルロ』の上演はあと15日と18日。18日は都合が悪いのでチャンスは15日だけよね・・・と思ってチケットを確認してみたら何と、1階真ん中ブロックの6列目があるじゃないですか!これは運命よね!と勝手に解釈して即ゲット。実は14日夜にはメト管弦楽団の特別コンサート、15日午前中に国立劇場で歌舞伎鑑賞教室、午後は仕事して夜『ドン・カルロ』と言うわれながら訳わからないスケジュールになってしまったのでした。バカですよねぇ・・・でもいいの。幸せだから♪3階と1階で観たのは、結果的にとても良かったと思います。最初に3階で観て全体を把握できたし、次に1階で観たときには3階では気付かなかったいろいろな細かい点に気づくことができたし。音楽として聴くのなら、音がまとまって響いて来る3階席が良いのかもしれないけれどやはり生の舞台ですから、歌手の表情の変化が見え、肉声が聞こえる席のほうが臨場感があってワクワクします。さて、公演について。会場に着くと、入り口でプログラムを配ってました。外来オペラのプログラムって普通2000円くらいするので驚いたのだけれど演目解説ページの舞台写真等は全て当初来日予定だった歌手の写真が使われていますし出演者の紹介もそのまま。直前のキャンセルもあったし、プログラムを刷り直すのはあまりに大変なので大量キャンセルと配役変更のお詫びも兼ねて、タダで配っちゃおうということになったのでしょうね。『ドン・カルロ』はいろいろなヴァージョンがあることで有名ですが、今回はイタリア語5幕版。4幕版だとカットされてしまう第1幕にはカルロとエリザベッタの出会いのシーンがあってこの場面があると、愛し合っていた二人が政治的理由で引き裂かれてしまったと言うことが良くわかり、後の二人の心の葛藤にも感情移入しやすくなると思います。演出は、オーソドックスなジョン・デクスター版。今シーズンから、ライブビューイングにもなった新しい演出がスタートしていますので古くさいという批判もあったようですが、私はオペラは断然オーソドックスな演出が好み。絢爛豪華な舞台装置と衣装も素晴らしく、とっても満足でした。特に15日。間近であの衣装を観られたのは眼福でしたわ~しかし、25分の休憩2回含めて上演時間4時間40分。午後6時に開演し、終演はほとんど11時近くでした。楽しかったけどちょっと疲れた・・・ドン・カルロ役のヨンフン・リー。オペラ界のヨン様です。みんなが期待していたカウフマンの代役と言うことで大変だったのではないかと思います。私も正直東洋人か・・・って失礼なこと思っちゃいましたし。でも、予想を裏切る大健闘でした!とっても素直な良い声で声量もあるし、響きも明るいし、聴いていてストレスを感じないの。カウフマンを生で聴いたことは無いのですが、録音で聴く限り重めでやや暗い響きの声なのでもしかしたらこの役にはヨン様のほうが合っていたかも?カウフマンはできればフランスものかドイツもので聴きたいので、秋のボローニャとバイエルンにはぜひ参加してほしいものです。ヨン様、身長もそこそこあるし、細身だし、貴公子に見えなくもないのですが立ち居振る舞いがあまりサマになってなくてちょっと残念。そして、たくましい西洋人にに混ざるとどうしても幼く見えてしまう東洋人、誰と並んでも幼い弟か息子のように見えてしまいます。カルロ王子は、エリザベッタとエボリ公女に愛され、ロドリーゴに自分の身を犠牲にしてまでスペインの未来を託され、父フィリッポ王には自分の地位を脅かす存在として恐れられていると言う、タダモノではない人物のはずなんですけど・・・そういう意味では華とカリスマ性抜群のカウフマンのほうが良かったのかな?でも、カルロは同時にやることなすこと上手くいかない悩める王子でもあるのでそのあたりはヨン様上手く表現していたかも。エリザベッタはマリーナ・ポプラフスカヤ。この人も大人気のフリットリの代役という厳しい立場です。私も個人的にフリットリのエリザベッタはとても楽しみだったし、ポプラフスカヤはライブビューイングやYouTubeで聴いた限りでは、なんだかカサカサした艶の無い声と言う印象だったので、あまり期待していませんでした。容姿も声の美しさも、悪いけれどフリットリの圧勝ですし。でも、舞台姿と立ち居振る舞いがすごく綺麗。映像よりも舞台向きですね。ちゃんとものすごく美しい王妃様に見えました。声は、劇場で聴くと響きがつくのでそれほど悪くなく、特に中声部は綺麗。ただ、高音のGis、Aあたりになると声区のチェンジが上手くいかないのか時々素っ頓狂な響きが聞こえたり、カサカサした声になったりしてハラハラしました。聴かせどころの5幕のアリア「世のむなしさを知る神」は音域が広く音の跳躍も多い難曲なのでちょっと苦労していたみたいでしたね。エボリ公女はエカテリーナ・クバノヴァ。この人もオルガ・ボロディナの代役。とっても綺麗なメゾ声で、かなり好きな声です。ヴェールの歌も良かったし、カルロ、ロドリーゴとの三重唱も迫力だったし、「呪われた美貌」もバッチリ決めてくれました。もうちょっと得体の知れない怖さみたいなものが出るともっと良かったんだけど。男性低声部の主要キャスト3人は当初の発表通りです。宗教裁判長のステファン・コーツァン、良く響くバス声なんですけど、うーん、やっぱり若さが出てしまう。この役にはフィリッポ2世を圧倒する凄みが欲しいところなのですがどうしてもベテランがフィリッポ、若手が宗教裁判長と言うキャスティングになっちゃいますよね。難しいところです。声にも役作りにも全然凄みとか底知れぬ恐ろしさとかが感じられなかったので3階から観た時はなぜか小さい人なんだと思っちゃってました。1階で観たら結構大きい人だったのでビックリ。さて、フィリッポ2世のルネ・パーぺ。この人は一昨年のスカラ座来日公演で聴いています。あの時も素晴らしかったけれど、ますます深みが増して素敵でした。素晴らしい存在感と演技。第2幕第2場で彼が登場すると場が引き締まり緊張が走るのがわかります。そして素晴らしい声の響き!「ひとり寂しく眠ろう」は圧巻でした。そして、ポーサ侯爵ロドリーゴ役のディミトリ・ホロストフスキー。アリアを歌うのは何度も観ていますが、オペラでこの役を演じるのを観るのは初めて。あぁ、憧れ続けたロドリーゴがついに目の前に・・・!本当に素晴らしい理想通りのロドリーゴでした。まず、舞台姿が美しくて絵になるんです。銀髪をなびかせて登場した瞬間から目が離せなくなります。あまりの素敵さに、ロドリーゴにガシッと抱きつくカルロに軽く嫉妬を覚えましたわよ。そして、演技や表情が細かくて説得力がある。何よりも魅力なのは、あの声。とっても深みのある重い響きのバリトン。一瞬バス・バリトンかな?って思っちゃうほど太い声なんだけれど実は高音も難なく出るんですよね。これはテノールやソプラノにも言えるんだけれど、重くて太い声質の人がそのままの響きで高い音を出すというのは実にスリリングでエキサイティング。本当にわくわくします。オペラの醍醐味の一つじゃないかしら?第2幕第1場のカルロとの誓いの二重唱も、第2場のフィリッポとの二重唱もとっても聴きごたえがありました。そして第4幕、ロドリーゴの死の場面の素晴らしいこと!迫真の演技が胸に迫って来て、一緒に苦しくなっちゃいました。1階で観た時は撃たれて倒れるのが真正面だったので、表情も良く見えてさらに感動。今でも「私を忘れないで」と言いながらカルロににっこり笑いかけた顔や最期の苦痛にゆがんだ顔が目にちらつきます。そして、生で聴く4小節ノンブレスにはただただ驚愕!撃たれて倒れた苦しい体勢でですよ?いったいどんな腹筋背筋横隔膜してるんでしょうねぇ・・・第4幕の幕切れ、兵士たちがロドリーゴの亡骸を担ぎ上げるのですが思わず仁木弾正かと思っちゃったよ。。。フィリッポ2世のパーぺとロドリーゴのホロストフスキー。やっぱりこのオペラの主役はこの二人のような気がする。私はとにかく『ドン・カルロ』と言うオペラが大好きで、どの場面も全て好き。ほかのオペラには多少「この場面いらない」って思う部分があったりするのですが『ドン・カルロ』にはそれが無いんです。『ドン・カルロ』の旋律を身体中にあびて包まれていた時間は本当に幸せで夢の中にいるようでした。これでまた頑張れます!最後に、ホロストフスキーご本人が今回の公演を舞台袖から撮った映像を一部公開していますので貼っておきます。何度も見ては公演を反芻して夢見る夢子ちゃんになってるあやしい私です。。。
Jun 17, 2011
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一夜明けて少しは落ち着いたかと思ったのですが相変わらず頭がボ~ッとしてて全く使いものになりません・・・でも、とりあえず昨夜の日記を見て恥ずかしいと思うくらいには正気を取り戻したようです(苦笑)終演後熱に浮かされたようになって帰宅する途中でしたからすっかり見事に壊れてますねぇ・・・さて、このところ「日記」ならぬ「月記」となっていますが(汗)昨年から待ち焦がれていたメトロポリタンオペラの来日公演についてはやはり書いておこうと思います。私が初めて「本場の生オペラ」を経験したのは1993年のメトロポリタンオペラ来日公演。『仮面舞踏会』と『愛の妙薬』、生で観、聴いたドミンゴとパヴァロッティは本当に素晴らしかった・・・(遠い目)その後いろいろなものを観たり聴いたりして、結局オペラの本場はヨーロッパよね、その国の伝統と特色を持ったオペラハウスじゃないと・・・なんて青臭いことを思っていた頃もあったのですがそれでも、メトロポリタンオペラの世界中のスターを集めた絢爛豪華な舞台はやはり特別な夢の世界だと思うのです。最近のライブビューイングも、最初は映画館でオペラを観て何が楽しいの?なんて思ってたりしたのですが、これがなかなか侮れない!すっかりお世話になってます。そして、映画も良いけどやっぱり生で観たい!と思い始めたところで来日公演。しかも、演目は『ラ・ボエーム』『ランメルモールのルチア』『ドン・カルロ』とイタリアオペラ好きなら泣いて喜ぶ演目揃い!もちろん、メトロポリタンオペラらしくスター歌手勢揃い!!来日公演が発表されてから、ずっと楽しみにしていました。当然全演目観たいのですが、残念ながら懐事情が許さず・・・選ぶのはやっぱり『ドン・カルロ』。オペラの中で一番好きと言っても良い演目、そして全てのオペラの登場人物の中で一番好きなのが『ドン・カルロ』のロドリーゴ。そのロドリーゴを大好きなバリトン、ディミトリ・ホロストフスキーが演じるのですからこれは行くしかないでしょう!『ドン・カルロ』は一昨年のミラノスカラ座来日公演でも観ましたのでその時の日記にあらすじや登場人物などについて書いています。この時も、演奏そのものには概ね満足したけれどロドリーゴにはちょっと不満だったのよね。今度こそ理想のロドリーゴに会えるはず!チケット発売は例によって半年以上前。しっかり確保して心待ちにしていたところに3月11日の大震災とその後の混乱。いろいろな来日公演が中止になる中、本当に実現するのか不安でしたが予定通りしっかり来日して公演してくれました。やはり原発の問題は大きく、出演予定だった歌手のキャンセルが相次ぎましたがさすがメトロポリタンオペラ、代役もきちっと相当の歌手を探して来てくれます。そもそも、昨年のロイヤルオペラのようにかなり前にキャストが発表されるオペラ公演に急なキャンセルはつきものですしね。しかし、今回は原発問題が絡むためキャンセルの規模もちょっと大きく、その被害を一番被ったのは私が行く『ドン・カルロ』。まず、ドン・カルロ役のヨナス・カウフマン、今世界中で大人気のドイツのイケメンカリスマテノールが原発問題でキャンセル、そして、エボリ公女役のロシアの美人メゾ、オルガ・ボロディナが喉の不調でキャンセル。それぞれ、すでにヨーロッパで活躍し、メトでもドン・カルロを歌っている韓国のヨンフン・リー(オペラ界のヨン様ね)と一昨年のミラノスカラ座来日公演で『アイーダ』のアムネリスを歌ったロシアのエカテリーナ・クバノヴァが代役として発表されました。カウフマンはぜひ聴きたかったし、濃いメンバーに囲まれてあまり目立たないとはいえやはりタイトルロールのドン・カルロ、申し訳ないけど東洋人のルックスではちょっと・・・と失礼なことを思ったりしていたのですがヨン様のインタビューを読んだり、YouTubeで映像を探したりして東洋人にしては背も高くて細身だし、結構いけるかも?と気を取り直しました。ところが、今度は直前になって『ボエーム』のミミ役アンナ・ネトレプコと『ボエーム』のロドルフォ役・『ルチア』のエドガルド役のジョセフ・カレーヤがやはり原発のためキャンセル。残念だけれど『ドン・カルロ』には関係ないわ・・・と思っていたら、『ドン・カルロ』のエリザベッタ役だったバルバラ・フリットリがネトレプコの代わりに『ボエーム』のミミにまわり、エリザベッタはやはりメトで同役を歌っているロシアのマリーナ・ポプラフスカヤに。フリットリのエリザベッタは、前回のスカラ座来日ではダブルキャストで聴けなかったのでぜひ聴きたかったのです。彼女がキャンセルしたというなら納得できるけど、このスライドって何??と一時はかなり落ち込んだのですが、まぁ、仕方ないですね。いろいろ言いたいこともあるのですが、そこはとりあえず今の日本にこれだけのプロダクションが来てくれたということに感謝したいと思います。私としてはホロストフスキーが来てくれただけで嬉しいし(ミーハーですみません)しかし、昨年のロイヤルオペラでは救いの女神になったネトレプコが今回は『ドン・カルロ』からエリザベッタのフリットリを奪うとは・・・ちなみに、ジョセフ・カレーヤの代わりにエドガルドにはロランド・ヴィラゾンとアレクセイ・ドルゴフ、ロドルフォにはマルセロ・アルバレスという素晴らしい顔ぶれを連れて来ています。やっぱりメトって凄い・・・!そうそう、一連のキャンセル騒ぎの一番最初は音楽監督でもある指揮者ジェイムズ・レヴァインの病気によるキャンセルでした。レヴァインはメトの顔とも言えますからちょっと(かなり?)痛かったのですが代わりが今大注目の指揮者ファビオ・ルイージですから、文句はありません。さて、『ドン・カルロ』の感想・・・と思ったのですが長くなっちゃったのでオペラについてはまた改めて・・・
Jun 16, 2011
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ものすごく久しぶりの日記なのに、いきなり意味不明なタイトルでスミマセン。 突然韓流に目覚めたわけではなく、オペラ界のヨン様、ヨンフン・リー様ね。 メトロポリタンオペラの公演観て興奮しまくってます。 あぁ、ヨン様も素敵だったけど、本音を言えばヨン様になりたい… だって、ヨン様ったら、私の愛しのホロストフスキー様にガシッと抱きつくのよ! しかも二回も!! ダメだ、壊れちゃっててますます意味不明(苦笑) 落ち着いたら観劇記書くかも。。。
Jun 15, 2011
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軽井沢に来てます。 お天気が良くて爽やか! いつもの竜返しの滝。癒されます。
May 2, 2011
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本日の千代田区の桜。 今週末が見頃かな? 何があっても、季節はちゃんとめぐって来るのですね…
Apr 5, 2011
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震災からもう12日経つのですね・・・日を追うごとに明らかになる被害のあまりの大きさと凄まじさ、10日以上経ってもまだ被害の全容は把握しきれないという恐ろしい事実、そして、これからの気の遠くなるような復興への道のりを考えると胸がふさがる思いです。大した被害にあうこともなく普通に生活できている自分にこれから何ができるのか、何をすべきなのか。見当もつかないのだけれど、目をそらさずにこれから長い時間をかけて考えていかなければならないと思います。地震の時、私は国立劇場の伝統芸能情報館にいました。午後4時からの歌舞伎公演を観る予定で、少し早めに着いたので情報館でビデオを見ていました。半休を取って観劇予定の夫も一緒にいましたので、ずっと一緒に行動できたのは幸運でした。公演は中止となり、交通機関は動いてないということなのでとりあえず新宿駅まで歩きましたが駅は人であふれ返っていて電車の復旧も全く見通しが立たないとのこと。とにかく座れるところへ、と西新宿のハイアットリージェンシーへ。ロビー階のカフェに落ち着き待機していましたが、自宅方面への電車は全く動き出す気配がなく、結局午後10時過ぎに動き出した私鉄で夫の実家に行って泊めてもらい翌朝帰宅。幸い家にはほとんど被害がなく、積んであったCDや本が床に散乱した程度でした。家族や親戚もみな無事で怪我もなく、本当にありがたいことでした。夫の実家に行くことを伝え、「何時になるかわからないから先に休んでいて」と言ったのですが、起きて待っていてくれて、私たちの顔を見るなりせきを切ったようにしゃべり出す義両親の様子を見てやはりとても不安だったんだな、と思いました。とにかく泊めてもらいたい一心で行ったのだけれど、結果的に義両親の無事を確認でき、私たちの無事な姿を見せることもできたので本当に良かったと思います。また、一人暮らしの実母はたまたま九州に行っていて留守でしたのでこちらも心配ありませんでした。私事ですが、今月は何だか気が滅入ることが多く、大切な恩師の訃報が飛び込んできたり、98歳になる祖母の体調が思わしくなかったりその他にもいろいろと上手く行かないことが多くて落ち込んでいたところにこの震災。気分はどん底でしばらく無気力感にとらわれていたのですがようやくこんなことではいけない、と喝が入って来ました(遅い!)自分も家族も家も無事で普通に生活できるんだから、しっかりしなくては。まぁ、あまりに気力がなくて買い占めにも走れなかったのは良かったかも(苦笑)もともとうちのような中年夫婦二人暮らし世帯なんて、たいして物資は必要ありませんしね。被災した方々のために何かしたいと思っても何もできないので、とにかく邪魔したり足を引っ張ったりすることだけはしないようにと思っているところです。しかし、物欲が全く復活しないのよ・・・楽天ポイントは全額寄付しようかな。
Mar 23, 2011
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今月、お江戸の歌舞伎公演はル・テアトル銀座二月花形歌舞伎。事前に打ち合わせはしなかったのだけれど、偶然にもおかんむりさんと昼夜とも全く同じ日にちでチケットを取ってたんです。それなら21日、16時半開演の第二部の前にランチしようということになり、おかんむりさんがかねてからお会いしたかったメグさんも誘ってくださって晴れて念願のご対面となったのでした。初めてお会いしたメグさん。ブログでの画像やおかんむりさんから伺ってた話でじゅうぶん承知していたのですが鍛え抜かれたスレンダーで美しいボディラインはまさに衝撃的でとても同じ人間だとは思えないほど!メグさんと私はきっと違う成分でできているに違いない・・・もう緊張バクバクで汗かいちゃったのですが、お話してみるととっても気さくで話しやすく、数々の武勇伝が面白く楽しくて、あっという間に2時間経ってしまいました。次回はぜひぜひアルコール入れて時間無制限(?)で盛り上がりたいと思います!メグさんとお別れした後、ル テアトル銀座へ。第二部は染五郎で『女殺油地獄』。一昨年の素晴らしかった仁左衛門一世一代が記憶に新しいですが「この役には実際の若さが必要」という仁左衛門の主張に従い教えを受けた染五郎。10年前に確か博多座と歌舞伎座でやっていますが、見たはずなんだけれどあまり覚えてないのよね・・・印象が薄かったということでしょうか。でも、もう一人教えを受けた役者がアレですしあの人が家庭内暴力ものをやるのはシャレにならないここは染五郎が頑張らないと!今回は、お吉殺しの場の後、与兵衛が懲りずにますます遊び歩き、大胆不敵にもお吉の三十五日の逮夜に悔みに行き、そこでお縄になるというラストまで上演されます。仁左衛門ヴァージョンのようにお吉殺しの場で終わったほうがもしかしたら与兵衛は親の愛情を思い知ったことで改心できたかもしれなかったのに・・・という、めぐりあわせの悪さだとか、やりきれなさとかが残って与兵衛さんもちょっとかわいそうだったかも・・・と思うのですが仁左さまだからか?最後までやってしまうと与兵衛のどうしようもなさが浮き上がり、なんとも後味が悪いというか、空恐ろしい気持になりますね。でも、染五郎の与兵衛の人物形成としては、このやり方で成功していたかも知れない。見栄っ張りで刹那的で行き当たりばったり、気が弱いくせにすぐキレて暴れる、叱られたり意見されたりするとその時は反省するんだけれどすぐに忘れる、努力は嫌いで楽しいことが大好き、悪いことはすべて人のせい、というまさに「今どきの(困った)若者」をイキイキと等身大で演じていました。最後までジタバタしたあげく、縄をかけられて引っ立てられて行くときの「オレは悪くない!みんなお前らのせいだ!」みたいなふてぶてしい顔にはゾッとしました。かなり日にちが経ってしまいましたが、第一部は4日に、やはりおかんむりさんと一緒に観劇。こちらは亀治郎で『於染久松色読販』、いわゆる『お染の七役』です。亀治郎が七役早替わりで大奮闘!この演目はストーリーとか人物形成がどうとか言うものではなくて早替わりのスペクタクルと盛りだくさんの面白さ、華やかさを楽しむものですね。亀治郎の早替わりの鮮やかさは素晴らしいし、演じ分けも達者、サービス精神満点で文句なく楽しめました。最後に一言だけ言いたい。亀三郎の出番、あれだけ・・・???
Feb 24, 2011
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今月のカルジェルです。 なんだか写真が赤っぽくなっちゃってイマイチですが・・・前に使ってみたボルドーが思いのほか良かったので再チャレンジ。前回より少し明るめの色で、この写真では良くわからないかもしれないけれど、うんと細かいゴールドのラメが少し入っています。いつものように斜めに塗り分けて境目にゴールドラメのライン、そして、これも良くわからないと思うけれど、左手は人差し指と小指、右手は親指と人差し指、薬指だけ先のほうに赤(コッパー)のラメを重ねています。こんな感じ。ボケてますね・・・うーん、指先の写真って難しいわ。濃い色だけれどそれほど嫌味じゃなく(と思う)指先のラメがチラチラ輝いて、なかなか良い感じです♪
Feb 3, 2011
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演舞場の初春大歌舞伎、夜の部は21日(金)に行って参りました。夜の部は「寿式三番叟」、「実盛物語」、「浮世柄比翼稲妻」。昼の部同様、お正月らしく華やかな演目が並びます。「寿式三番叟」、本来は富十郎が鷹之資と一緒に勤めるはずだった舞台。父を亡くしたばかりでありながらけなげに舞台を勤める11歳の姿に会場全体が鷹之資応援団と化しておりました。雨あられのように降る「天王寺屋!」の掛け声。涙をぬぐう姿もあちこちに。幕が開いて、先輩方に守られるように鷹之資くんがせり上がって来たのを見た時には胸が詰まるような思いがしました。これから本当にいろいろと大変だろうし、お父さんがいてくれれば、と思うことが数限りなくあるだろうけれど、いつも心の中に生きているお父さんと一緒に頑張ってほしいです。梅玉の翁、魁春の千歳は上品で格調高く、三津五郎の三番叟はいつもながら鮮やかです。続いて「実盛物語」。良くかかる人気演目でいろいろな役者で見たことがありますが、この役は役者の個性がかなりはっきり出る演目のような気がします。團十郎の実盛は明るくておおらか。物語自体は、木曽義仲の忘れ形見が男の子だったら殺されてしまうという緊迫したものだし、いきなり切り落とされた腕が出てきたり、腕が切られた遺体に腕を接いだら生き返ってみたり、自分で自分の首を切ってみたり、とはっきり言ってグロいシーンもたくさんあるのになぜだかのどかな雰囲気が漂うんですよね。これは、舞台が琵琶湖のほとりののどか田舎村だから、と言うだけではないと思う(笑)見どころはたくさんあるし、子役はかわいいし、馬もかわいいし、良くできた芝居なのですが、團十郎の持ち味のおかげでさらに面白くおめでたいものになっていたように思います。そう言えば、初めて生で見た「実盛物語」の実盛はトミーだったなぁ・・・とまたしんみり。最後の「浮世柄比翼稲妻」、鞘当の場面だけは見たことあるけどあとはどんな話だっけ?って思ったら、何年か前に国立劇場の初春歌舞伎で見てたらしいです。全然覚えてない・・・(汗)まぁ、何度でも新鮮な気持ちで楽しめるって言うことで。三津五郎の名古屋山三がいい味出してます。訳わかんないヤツだけど。福助の三役、それぞれ良く演じ分けていて上手いと思うけれど、やっぱり福助なので(笑)見てるほうはちょっと混乱しますね。鞘当の留め女だけでも他の人にやってもらいたかったな。芝雀とか。まぁ、あれは大切な役なのでそうは行かないんでしょうけれど。
Jan 31, 2011
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今月の・・・と言っても12月末にリニューアルしたのですが(汗) お正月なので、着物にも合うように色味を抑えてシンプルに。斜めに塗り分けて、根元はクリア、先端はパールベージュ。ゴールドラメのラインを2本、放射状に引きました。見本では、ラインが重なったところにストーンを乗せてあったんだけど、まだ大掃除が残ってたのでストーンは無しで。おとなしめだけど、ラメが結構アクセントになって気に入っています。お正月モチーフではないけれど、ラインが松葉に見え・・・ないこともない(苦笑)
Jan 21, 2011
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14日(金)、演舞場の初春歌舞伎公演・昼の部に行って参りました。お正月は毎年都内あちこちの劇場で歌舞伎が上演されますが、歌舞伎座休館中の今、メインはやっぱり新橋演舞場。昼、夜ともお正月らしく華やかで見応えのある演目が並んでいます。昼の部は「御摂勧進帳」、「妹背山婦女庭訓」から三笠山御殿の場、「寿曽我対面」。「御摂勧進帳」、歌舞伎十八番の「勧進帳」をうんと歌舞伎らしくデフォルメしたパロディかと思ったら、こちらのほうが古かったんですね。ちょっとビックリ。オリジナルは「義経記」、そして「義経記」から生まれた能の「安宅」、もともとこの話は日本人に好まれたストーリーなのでしょうから十八番の「勧進帳」以前に同様の作品ができていても、確かに不思議ではないですよね。「勧進帳」があまりにもメジャーなのでどうしてもそちら中心に考えてしまいがちですが・・・「勧進帳」と「御摂勧進帳」、衣裳や演出が似通っている部分が多々あるのですがこれは古い「御摂勧進帳」が基になっているのか、それとも後から「勧進帳」の影響を受けて変わったのか・・・いろいろ考えてしまいました。「御摂勧進帳」、ストーリーはほぼ「勧進帳」と同じですが思いっきり荒事でハチャメチャです。でも、そこがものすごく楽しい。番卒たちの首を引っこ抜き、天水桶に投げ込んでかき回す「芋洗い」なんて訳わかりません(笑)きっと、市川家の「にらみ」同様ご利益だとか魔除けだとかの意味があるんでしょうね。橋之助の弁慶、荒事には少し線が細い気もしますが、なかなか豪快で良かったです。錦之助の義経は上品で美しい。山伏たちは6人。駿河次郎の種太郎が大活躍です。巳之助が、台詞も所作もすごく良くなっていて、嬉しい驚き。そして、台詞がめちゃくちゃ下手くそなのが一人混ざってると思ったら、国生くん。ついこの前まで子供子供してたのに、いつの間にこんなに大きくなったの??まだ十五歳だもの、台詞が上手く言えなくても仕方ないね。いっぱい経験を積んで、上手になって下さい。関所の役人役で名題の三津之助と新十郎が頑張っています。大きな役に大抜擢ですよね。ふたりとも、みの虫、新七時代から注目して見ていたので、嬉しかったです。続いて、「妹背山婦女庭訓」から三笠山御殿の場。「妹背山」って本当に入り組んでいて良くわからないお話なんですが、私は結構好き。一度全部通しで見たいと思っているのですが、難しいだろうなぁ・・・さて、御殿の場。花道から登場の漁師鱶七の團十郎、相変わらず訳分からない扮装が良く似合ってます(笑)でっかいギンガムチェックの裃に長袴、首には手拭い、腰に酒徳利ですよ??この鱶七と言う役、なかなか愛嬌があって面白く、豪快で明るい團十郎の芸風にピッタリ。もちろんタダモノであるわけはなく、実は金輪五郎今国と言う侍なのですが正体を現してぶっ返ったときの衣裳はキンキラです。ぶっ返る直前、鬘が変わってるので隠すために手拭いをかぶって出て来るのですが、何だかお風呂から出てきたようなのどかさを感じてしまうのは私だけでしょうか?緊迫した場面のはずなんだけどね・・・そして、もう一人の重要人物お三輪の登場。これは、ジャッキーの素晴らしいお三輪の舞台が目に焼き付いています。本当に可愛くて儚くて可哀想だったなぁ・・・今回のお三輪は福助。以前見たときには全然可哀想に見えなくて、いくらいじめられても大丈夫そうだったのですが今回は良かったです。一生懸命さ、哀れさが良く伝わって来ました。ただ、一番の見せどころの、嫉妬に狂ったお三輪の形相が一変し擬着の相をあらわすところ、福助は良くやっていたとは思うのですが、たぶんこれは見る側の私の問題なんだけど、福助のコワい顔は見慣れてしまっているので、今ひとつインパクトに欠けると言うか・・・でも、深手を負って、苧環を抱きしめながら「未来は添うて下さりませ」と言うところは素直に泣けました。入鹿の妹橘姫に芝雀。本当に可愛くて素敵。できることなら、ジャッキーの子芝雀のお三輪を見たかった・・・求女は芝翫の予定でしたが、休演のため橋之助。大丈夫でしょうか?富十郎のこともあるし、心配です。豆腐買おむらは東蔵。いつもながら上手い!出て来るところからリズムに乗っていて、ワクワクさせてくれます。そして、「寿曽我対面」。お正月のお約束、曽我ものです。曽我ものの中でも対面は本当に面白い。歌舞伎のいろいろな登場人物が出て来るし、華やかだし、見どころ満載だし。今回の五郎は三津五郎。ちょうど十年前、2001年のお正月、襲名の舞台で同じ五郎を演じています。十年ぶりの五郎、ますます鮮やかに逞しく大きくなり、十年の積み重ねの重みを感じました。十郎に梅玉、上品でやわらかでいてキリッとした風情はさすが永遠の貴公子。そして、工藤に吉右衛門。驚いたことに初役だそうです。本当に大きくて華やかで立派な座頭。声も良く通って素晴らしい存在感。歌昇の朝比奈、キビキビした小気味の良い動きは見ていて嬉しくなるほど。大磯の虎に芝雀、本当に美しくて立派な立女形。化粧坂の少将に巳之助、これって大抜擢ですよね?慣れない女形だと思うけれど、違和感なく遜色なく立派に務めていました。台詞をきちんとした間でゆっくりしゃべることができるようになったのは大手柄だと思います。三津五郎も嬉しいだろうなぁ。鬼王新左衛門に歌六、舞台に播磨屋が揃うのは何だか嬉しいです。役者が揃ってこれぞ大歌舞伎と言う舞台、堪能いたしました。しかし、「御摂勧進帳」の弁慶も、「妹背山」の豆腐買も、「対面」の工藤も全部富十郎が演じたのが思い出されて、時々涙腺が緩んで困りました。喪失感は大きい・・・
Jan 19, 2011
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7日(金)はル テアトル銀座へ。予定されていた市川海老蔵出演の初春花形歌舞伎が中止となったため急遽開催されることになった坂東玉三郎特別公演です。海老蔵の事件については特に何も言うことはありません。事件がきちんと決着して、自分がしでかしたことを反省して、ちゃんと大人になって、そしてできればもう少し踊りと義太夫のお稽古をして、復帰してくれれば良いと思います。しかし、新之助時代のあの光り輝くようなオーラはどこに行っちゃったんでしょうねぇ・・・ル テアトルの初春花形歌舞伎は海老蔵中心に計画されていたため代役と言うわけにはいかず公演中止によって松竹(と歌舞伎界)が被る大打撃を救ったのが1月はお休みの予定だった玉三郎だったのです。玉さん、なんてオトコマエなの・・・急遽日程を組み、演目を考え、さまざまな準備をし、告知をし、チケットを発売し、さらに中止公演の払い戻し処理・・・と玉三郎本人をはじめ役者や地方、裏方、松竹スタッフみんなみんな本当にいろいろと大変だったと思いますが、見事、1月1日に公演の幕が開きました。劇中の口上で玉三郎が言っていましたが、ル テアトル銀座にはセゾン劇場のころから何度も出演経験があり、舞台の構造や使い勝手が良くわかっていたので前月は京都にいながらも1月の公演を引き受けることができたそうです。これはみんなにとって本当に幸運なことでしたね。私はもともとル テアトルのチケットは買っていなかったのですが、玉さんの特別公演だったら行かねばならないでしょーと言うわけで、観劇続きでやや疲れ気味でしたが、張り切って行って参りました。ビルの3階にあるル テアトル銀座、エレベータを降りると玉さんのお出迎え。もちろん本物ではなく巨大パネル。こんなふうになってます。まゆ玉飾りが華やかで、洋風なル テアトルもすっかり日本のお正月の風情。 写真は撮れなかったけれど、会場内も提灯が飾られ、花道も短いけれどうまい具合に設置されすっかり歌舞伎小屋に変身しています。小ぢんまりしていて後ろのほうでもじゅうぶん見やすく、音も良く響いてなかなか良い環境です。2月の歌舞伎公演も期待できそう!さて、演目は「壇浦兜軍記」と「女伊達」。玉三郎の魅力を目いっぱい堪能できる二本立てです。「壇浦兜軍記」、いわゆる「阿古屋の琴責め」。これは、劇中で琴、三味線、胡弓を演奏するという難しい役。玉三郎の当たり役の一つと言えます。頼朝を敵と狙う平家の武将景清の行方を詮議するため、源氏方は景清の恋人阿古屋を捕え景清の行方を問い質すが、阿古屋は知らないと言い張るので拷問にかけられることになる。詮議の責任者秩父庄司重忠が取り出した拷問道具は琴、三味線と胡弓。邪な心で楽器を演奏すると楽器の音色が乱れるはず。しかし阿古屋が奏でる音色には微塵の翳りもなく、疑いは晴れる・・・という、なんじゃこりゃ?なストーリーなのですが、無心に楽器を演奏する玉三郎の姿はこの上なく気高く美しく、何度見ても圧倒されます。とらわれ人だって言うのに超豪華な花魁姿ですが、この扮装がまた玉三郎に良く似合う!劇場中に玉三郎の魅力がパーッと広がり、眩しいほどでした。秩父庄司重忠に獅童、顔と姿は本当に立派。あまり動きの無い役なので、何とか無事にこなしていましたが、やはり捌き役にはもう少し存在感、阿古屋に負けない格のある人が欲しいところです。岩永左衛門に猿弥、これは赤っ面で人形振りのおかしみのある役で、猿弥にピッタリ!期待通り、なかなか愛嬌があって楽しかったです。義太夫陣も若手が大健闘!阿古屋を担当していた愛太夫、先月の日生劇場の合邦に引き続き、とても良かったです。続いて「女伊達」。イケメンの男伊達二人を従えた玉さん、素晴らしくカッコ良く美しい!傘を使った立ち廻りを含め、本当に綺麗な踊りでした。そして当然のようにカーテンコール。私は普段は歌舞伎にカーテンコールはちょっと・・・と考えるほうなのですが、今回ばかりは玉三郎の男気と素晴らしい舞台に心から賛辞と感謝をおくりたいと思いたっぷり拍手いたしました。
Jan 17, 2011
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6日(木)、毎年お正月恒例の新春浅草歌舞伎に行って参りました。若手大奮闘の浅草歌舞伎、このところますます人気が出てきているのはわかっていましたが今年はチケット発売と同時にものすごい勢いで売れてしまい、一度は全席完売(驚)今年は浅草行けないかなぁ・・・と思っていたのですが、昨年末に運良く戻りチケットを確保。何とか第一部だけ見ることができました。まず、楽しみなお年玉「年始ご挨拶」は中村亀鶴。亀鶴君は芳彦時代から大好きなので、ラッキー♪紋付姿でピタッと正座して格調高く年始の挨拶を述べたかと思うと急に立ち上がってマイクを手にし、「えー、と言うわけで浅草歌舞伎ですが・・・あっすいません。普段はこういうしゃべり方なんで」いきなりくだけてフツ―のお兄さんになっちゃって、場内大爆笑!「年始ご挨拶」はみんなで順番に出ているのですが、七之助だけ次の舞台の都合でどうしても出られないため七之助からお年玉ということで、七之助ファンに七之助クイズを出し、正解したらご褒美がもらえるとのこと。張り切って手を挙げた七之助ファンの方々から選ばれた本日の解答者、なんと、三問全問不正解!またまた場内大爆笑です。まぁお年玉ということで無事サイン入り手拭いを貰っていましたが、最後まで亀鶴に「もっと勉強するように!」とつっ込まれ、いじられてました。と、なごやかムードで始まった浅草歌舞伎、第一部の演目は「三人吉三」と「独楽」。「三人吉三巴白浪」、言わずと知れた黙阿弥の名作、大人気演目です。数年前に見た和尚:團十郎、お坊:吉右衛門、お嬢:菊五郎での通し上演が最高に素晴らしく私の中ではおそらくこれを超えるものには二度と出会えないと思っているのですが今回の若者ばかりのエネルギー溢れる清々しい座組もなかなか楽しめました。ビジュアル的にみんなハマってるのが良いですよね。ビジュアルの違和感を感じさせないのが大御所の芸の力なのだけれど素直に綺麗なものを見るのはやっぱり楽しい。以前亀治郎のお嬢に愛之助のお坊(和尚は確か松緑)というのも見ましたがそれぞれお坊と和尚もきちんとこなしているのは素晴らしい。共演者によっていろいろ演じ分けられるのは強みですね。今後はどちらが持ち役になって行くのかなぁ・・・?今回は通しと言っても伝吉内の場と本所御竹蔵の場がカットされているのでストーリーが今ひとつわかりにくくなってしまっているのですが舞台番を出して説明させ、うまく繋いでいます。でも、やはりちゃんと全部見たかったな・・・伝吉内の場をきちんと見せたほうが、父伝吉の昔の悪事之報いで子供が畜生道に落ちるという悲劇がもっと生々しく恐ろしく迫って来ると思うのだけれど。続いて「独楽」は亀治郎の一人舞台。華やかで、文句なく上手くて、お正月らしさ満点!とても楽しい一幕でした。終演時間が早かったので、浅草寺へ。昨年も一昨年も修復中で覆われていた本堂が、めでたくお目見えしていました。チタン製の瓦。ものすごく軽いんですって。すごく立派だし、間近で見るわけではないし、言われなければわからないです。写真を撮り忘れてしまったけれど、スカイツリーがすぐ近くに見えました。実は、近くで見たのは初めてだったので、しばらくスカイツリーだとはわからなかった・・・(汗)そして、しばらく浅草を散策してから一年ぶりにアンヂェラスへ。ホットコーヒーとレモンパイをいただいて、満足♪たっぷりメレンゲとレモンカードの昔懐かしいレモンパイでした。そして、お土産のアンヂェラス。 小さなロールケーキをチョココーティングしてあります。大満足♪♪
Jan 16, 2011
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国立能楽堂の定例公演に行って参りました。松の内に能楽堂に来たのは初めてかも?門松やお正月飾りが華やかですが、仰々しくはなく落ち着いた感じ。お供えも、国立劇場よりちょっとだけ格調高いような気が。バックがスッキリしてるからかしら?演目は、狂言『佐渡狐』と能『小袖曽我』。『佐渡狐』は、越後の百姓と佐渡の百姓が「佐渡に狐がいるか否か」で諍いになり互いの刀を賭けて対決するという他愛ない話です。実は佐渡の百姓は狐がどんな動物かも知らないので、判定を頼んだ役人に賄賂をおくり狐の姿かたちを教えてもらうのですが、それをすっかり忘れてしまいシタバタする様子がとてもおかしく、楽しく笑えました。『小袖曽我』は曽我十郎・五郎兄弟が仇討に出かける前に母に別れを告げに来る話。いわゆる「劇能」で、能には珍しく幽霊とか何かの化身とかが出て来ず、ストーリーがわかりやすいので、とっつきやすい能と言えると思います。シテの曽我十郎は山階彌右衛門、ツレの曽我五郎が観世芳伸。この二人、実は双子の兄弟で、観世流宗家・観世清和の弟です。山階家は観世流の旧家ですが跡継ぎがいなくなってしまったので3年ほど前に宗家の弟・芳宏が彌右衛門を襲名したのです。通常のお能だと面をつけるので顔は見えないのだけれど、『小袖曽我』は面をつけない直面(ひためん)なので、二人がそっくりなのが良くわかります。ただ、芳宏・芳伸時代には本当にそっくりだったのだけれど、久しぶりに見ると、彌右衛門のほうが線が太く逞しくなっていたような気がします。これも襲名効果なのかしら?お正月らしく清々しい曽我もので、珍しく眠くならずに見ることができました。今日も頑張って着物。からし色の江戸小紋に松竹梅の袋帯。一昨日着たばかりなので、少しは上手に着られたかな・・・?能楽堂に着物を着て行くのは、歌舞伎に行くより緊張します。。。お能関係の本や映像資料でいつもお世話になっている檜書店さんからいただいた干支の扇。うさぎが可愛い♪
Jan 5, 2011
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大好きな歌舞伎役者のひとりであるトミーこと中村富十郎さんが1月3日にお亡くなりになりました。新年早々、とてもショックなニュースで呆然としています。2日の劇場中継で演舞場の三番叟に出てらっしゃらなかったのであれ?と思っていたのですがまさかこんなことになるとは・・・最近は足の調子が悪く辛そうではありましたが、素晴らしく良く通る声と鮮やかな口跡、的確な芝居は健在で最後の舞台になってしまった11月顔見世『逆櫓』の畠山重忠は素晴らしい捌き役でしたし踊りだって、足は思うように動かなくても上半身の所作の見事さは圧倒されるほどでした。まだまだいろいろな役で見たかったし、後輩の指導もしてほしかったのに・・・本当にいろいろな役で素晴らしい舞台をたくさん見せていただきました。特に印象に残っているのは、人間の身体がこんなふうに動くのか!と驚愕した「うかれ坊主」、ジャッキーとの「二人椀久」も忘れられません。「加賀鳶」の道玄もその人そのものって感じでしたし、口跡の良さを存分に生かした「石切梶原」や「実盛物語」も忘れ難いです。「菅原伝授手習鑑」の源蔵も良かったなぁ・・・「忠臣蔵」の高師直、「俊寛」の瀬尾とかの敵役も良かったし、忘れちゃいけないのが「頼朝の死」の尼御台政子!そして、「勧進帳」の弁慶、富樫とも素晴らしかった。こうして思い出すと、本当に芸域の広い人でしたね。長男の鷹之資くん、今月は演舞場で三番叟の千歳です。まだ幼いのにどんな気持ちで勤めているのかと思うと胸が痛みますがお父さんの遺志を継いで頑張ってもらいたいです。そして、トミーの芸と魂ができるだけ多くの若い役者たちに受け継がれますように。素晴らしい舞台を本当にありがとうございました。どうぞ、これからも歌舞伎の未来を見守っていてください。心からご冥福をお祈りいたします。
Jan 4, 2011
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1月3日、国立劇場初春歌舞伎の初日に行って参りました。母を連れて夫と3人で国立劇場の初日に出かけるのはわが家の恒例行事。平成14年からなので、今年で10回目になります。例年通り、お芝居の開演は12時ですが、10時50分から行われる鏡開きを目あてに10時頃に劇場へ。すでに長蛇の列です。外で並ぶのはものすごく寒いし、別に並ばなくても最近は枡がたっぷり用意されているので枡酒はいただけるし(以前は遅いと紙コップだった・笑)鏡開きを見物するのもロビーの両サイドの階段とか2階の正面とか並ばなくても確保できる見やすくて良い場所はいくらでもあるのですが、ついつい並んでしまう貧乏性(苦笑)今年の国立初芝居はおなじみの菊五郎劇団。鏡開きに登場した役者さんは、菊五郎、時蔵、松緑、菊之助。昨年と同じですね。そして、つい先月日生劇場でお会いした面々ばかり(笑)今年は松緑と菊之助の挨拶がとてもしっかりと堂々としていたのが印象的でした。今年はサイン入り枡は初めのほうに集中していたらしく、ゲットならず。残念! 国立劇場のお供え。華やか!今年の演目は『四天王御江戸鏑』。毎度おなじみ菊五郎劇団の復活狂言です。文化12年(1815年)11月の中村座の顔見世のために書かれた作品で初演以来196年ぶりの復活上演。5代目松本幸四郎、3代目坂東三津五郎、3代目尾上菊五郎、七代目市川團十郎という人気と実力を兼ね備えた役者4人が勢揃いした大一座の顔見世なのでこの4人を有名な源頼光の四天王に見立て、また、この興行で三代目菊五郎が襲名するので菊五郎家の家の芸「土蜘」を盛り込んであります。ストーリーは、いろいろな内容が詰め込まれすぎていて、いまひとつスッキリまとまっていなかったかも。繋がりが良く分からなかったり、意味がなさそうな出来事や必然性のない設定が多かったり。同じ復活狂言でも、昨年の「金の鯱鉾」のほうが完成度高かったかな・・・?解説によると、作者の福森久助の作風と言うのが、一つの大きなストーリーを軸にして展開させて行くのではなく、いろいろとバラエティに富んだエピソードを積み重ねて話を作って行くという形だということなので、仕方ない部分もあるのでしょう。でも、もう少し大改造してスッキリさせる工夫は無かったのかなぁ・・・まぁ、ちょっとグダグダな印象になってしまったのは初日だからかも知れません。出演者のほとんどが先月26日まで日生劇場であれだけの密度の濃い舞台を勤めていて、一週間後に新作ですから、まだ身体に入っていないのでしょう。みなさん結構台詞が怪しかったです。菊五郎がグダグダになってしまって思わず「ゴメン」と言ってしまい周りの役者を笑わせてしまうシーンも(笑)それでも菊五郎劇団贔屓の私としては、劇団らしい息の合ったテンポ良い芝居と大好きな役者たちの姿を見ているだけで嬉しく楽しい。やっぱり初芝居はこれじゃないと♪菊五郎劇団らしく、チャリ場を設けて流行りものを入れるのも忘れない。「AKB48」ならぬ「三宅坂48」にはぶったまげましたわ。でも可愛い~~♪そして、お土砂のパロディが入ったと思ったら、まさかの戦場カメラマン!もう、大爆笑です!!「土蜘」が盛り込まれているのは知っていましたが、同様の怪奇もの「茨木」もうまく取り込まれています。宙乗りを始めいろいろな仕掛けや演出も見応えあります。菊ちゃんの宙乗り、妖しく美しいですよ~役者では、菊五郎と時蔵の華と存在感はやっぱりさすが。そして、昨年に引き続き若手がずいぶんたくましく成長したのを感じました。次世代の菊五郎劇団が見えて来たような気がします。 正面入り口で。初芝居なので久しぶりに着物を着ました。藤色のぼかし模様の訪問着。帯曲がってるね・・・(汗)
Jan 4, 2011
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恒例の国立劇場初日に来ています。 大好きな菊五郎劇団、楽しい~♪ 今年の大凧にはウサギ。
Jan 3, 2011
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新年明けましておめでとうございます。関東地方は清々しいお天気ですね。寒いけど・・・年々いろいろな衰えを感じてうらさびしい気持ちになることも多々ありますが今年も元気に前向きな気持ちで頑張って行こうと思います。なかなか皆さんのところにも伺えませんが、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。今年のおせち。 毎度変わり映えしませんが(笑)自分用メモとして・・・これから毎年の恒例行事、おせちを持って夫の実家に行ってきます。
Jan 1, 2011
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あれよあれよと言う間に、今年も残すところあと数分。毎度毎度のことですが、やり残したこと、書き残したことがいっぱい・・・来年こそはもう少し計画的な生活をしたいと思います。・・・と、一応言ってみる。今年も仲良くしていただき、いろいろとどうもありがとうございました。来年も限りなくマイペースだとは思いますが、ブログ更新はもう少し頑張りたいと思います・・・来年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。寅から卯へ
Dec 31, 2010
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すっかりご無沙汰してるうちに、もう今年もあとわずか… 今年もお疲れさまということで、箱根の「時の雫」に来ています。 ご馳走食べて温泉三昧、あぁ極楽! まだまだやり残したことがあるんだけど、とりあえず帰ってから考えよう…
Dec 27, 2010
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とうとう12月ですね・・・本当に1ヶ月があっという間。カルジェルもお色直しです。 わかりにくいけれど、ベージュとブラウンの二色使いです。境目にゴールドラメのライン。先月のボルドーがすごく気に入って、評判も良かったので今月も大人っぽくシックにまとめるつもりがなぜかポップになっちゃった。先端はもっと濃くて赤身の少ないブラウンにしたかったのだけれど出来上がってみると赤茶と言うか、ピンクベージュと言うか・・・何でだろう?おかしいなぁ・・・まぁ、キャンディの包み紙みたいでこれはこれで可愛いんですけど。
Dec 2, 2010
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11月の新橋演舞場は吉例顔見世大歌舞伎。早々に2日に夜の部、19日に昼の部を見て参りました。「顔見世」なのに大幹部が芝翫、富十郎、菊五郎、幸四郎のみ、しかもがっぷり組むのは昼の部の菊五郎と幸四郎だけというちょっと寂しい座組で正直あまり期待していなかったのですが、結構楽しめました。見た順番に、まずは夜の部の感想から。まず、幸四郎で『ひらかな盛衰記』から『逆櫓』。義経の木曽義仲討伐を背景とした物語で、『逆櫓』は義仲の遺児駒若丸を守りながら主君の仇を討とうとする義仲の忠臣樋口次郎が主人公。幸四郎の船頭松右衛門実は樋口次郎、本当に錦絵のような立派な顔と姿。存在感と華と迫力は大したもの。見た目だけだったら惚れ惚れします。声と台詞回しの癖は相変わらずちょっと気になるけど、全体的には、幸四郎の役の中では好きなほうかも知れない。義父権四郎は段四郎、初日が開いて二日目に見てしまったので台詞がちょっと怪しくてテンポが狂ってしまうところがあったけれど幸四郎に負けていない存在感で全体を引き締めてくれていました。お筆の魁春もキリっとしていて素敵。お筆と言う人は、『逆櫓』だけ見ると取り違えた人の子を死なせておいてそれは運命だと諦めてこちらの若君を返してくれ、ととんでもないことを言って来る人でなしのように見えかねない役なのですが魁春は、心から申し訳なく悲しく思っているけれど忠義のためには引けない、という辛い心情を良くあらわしていたと思います。余談ですが、『逆櫓』の前段、木曽義仲の未亡人山吹御前とお筆たち一行と権四郎一行が宿で出会い、そこを追手に襲われて子供が取り違えられる場面を文楽で見たことがあるのですがお筆は山吹御前と年老いた自分の父親を助けながら凛々しく応戦し、素敵な女戦士でした。結局お筆一人が生き残り、主君山吹御前の亡骸を運ぼうとするのですが女の力では叶わず、そばにある柳の枝を切ってその枝葉の部分に亡骸を乗せ泣きながら引きずって歩く姿が何ともいえず悲しく美しかったのを良く覚えています。(これは人形じゃないとできないですよねぇ)確かこの場面の絵が国立劇場のロビーのどこかに飾ってあったはず。最後に登場する捌き役畠山重忠に富十郎、相変わらず素晴らしい声で捌き役にピッタリ。ただ、足取りがややおぼつかなく辛そうで、結局月の後半には休演してしまったそうです。何とかトミーが見られたのは良かったけれど、心配です・・・さて、この場面のタイトルにもなっている『逆櫓』船の前後両方に櫓を設けて前後両方に進ませるという技法で樋口はこれを使った計略により義経を討とうと考えているのですが肝心の逆櫓の稽古の場面が無かったんです。この稽古は沖の船の上ですから遠見の子役を使うことが多いのですけれど『熊谷陣屋』の前段『組討』の遠見と違って台詞があるので子供の声だとちょっと違和感あるんですよね。前回幸四郎で『逆櫓』を見たときも稽古の場面が無かったので幸四郎は遠見を使うのが嫌なのかなと思っていたのですけれどこの前吉右衛門が演じたときは大人がしっかり稽古の場面を演じていて、それがなかなか良かったので、幸四郎もやれば良かったのに。うーん、でも弟の真似はしたくなかったのかな・・・?幸四郎が「やっしっし~」って言うの聞きたかったのに(笑)続いては、芝翫が若者を引き連れて踊る『梅の栄』。孫の宜生クンとの共演、とっても嬉しそうで微笑ましいです。種太郎、種之助、米吉、尾上右近の瑞々しい若衆姿も眼福。右近の踊りが一際目を惹きます。そして、菊五郎劇団で『都鳥廓白浪』。以前見たときは忍ぶの惣太は團十郎、傾城花子実は松若丸が菊五郎だったのですが今回は惣太は菊五郎、花子が菊之助。5月と来月12月の玉手御前と言いこの花子と言い菊五郎の役柄を確実に菊之助が継いで行っているように思います。菊之助の傾城花子、菊五郎のような圧倒されるような色気はまだまだありませんがとにかく綺麗で可愛い。そして、松若丸に戻ったときの凛とした若様ぶりは本当に水も滴るよう。女形の声も立役の声もすごく良いから男女の変わり目も鮮やかで、たまりません。菊五郎の忍ぶの惣太は色気ムンムン(笑)ああいう色気は團十郎には無かったなぁ・・・泣かせてくれる女房お梶の時蔵を始めいつもの菊五郎劇団の面々で息の合ったテンポの良い芝居を見せてくれる中、珍しい顔合わせの歌六がまた良い味を出していて、さらに面白くなった気がします。しかし、黙阿弥の芝居のお約束みたいなものなんですけれど、惣太が梅若と出会ったときに互いの素性がわかっていたら悲劇は起きなかったのにね。梅若が訪ねて行こうとしていたのは惣太の家だし、惣太がお金を欲しがっていたのは主にあたる梅若達のためだったんだし。そして、生き別れの兄弟やら親子やらが思いがけず出合ってしまうのもお約束。どんだけ世間が狭いんだ、と。幕切れの「おまんまの立ち廻り」、相変わらず面白い。私が見たのはまだ二日目だったので日を重ねるにつれてどういう風に変化して行ったのか見てみたかった気もします。さて、続きまして昼の部。『天衣紛上野初花』の通しです。「河内山」と「直侍」それぞれは何度も見たことがありますが、通しは初めて。だからとっても楽しみにしていたのですが、劇場に向かう途中アクシデントが(怒)結局40分ほど遅刻してしまったのですが、二幕目の三千歳部屋の場の後半から見られたし、終演後に入れ替わりで夜の部を観劇するおかんむりさんにお会いしてあらすじを教えてもらえたので、何とかフォローすることができました。しかし、誰かと待ち合わせとか、チケットを私が持ってるとかじゃなくて一人で観劇する日で本当に良かった・・・菊五郎と幸四郎の顔合わせって、ちょっと珍しいんじゃないかな?二人が同じ舞台にいると華やかですね~そして、息が合っているんだか合ってないんだか良くわからない台詞の応酬が楽しくこのコンビ、なかなか面白いかも。幸四郎の河内山は実はちょっと苦手なのですが、今回は通しでいろいろな場面が見られるため親近感がわいたのか、いつもより好感度高し。菊五郎の片岡直次郎はハマリ役の一つですから安心して見ていられるし、時蔵の三千歳も文句なく美しくて本当に素敵。三千歳は、根岸の寮での恋煩い姿しか見たことが無かったのだけれど、全盛を誇る遊女としての華やかで気の強い姿も見られて新鮮でした。そして、ここにも出た、生き別れの兄妹!(笑)段四郎の金子市之丞、なかなか魅力的でしたね。中日過ぎだったので台詞も大丈夫だったし。そして、絶品だったのは松江侯の錦之助。癇癪持ちのお殿様を好演。私が見た松江侯の中では、梅玉に匹敵するかも。忘れてならないのは按摩丈賀の田之助!久しぶりに会えて嬉しかった~♪通し上演だとややまどろっこしい場面も出てきたりしますが、ストーリーがスッキリわかるし、上州屋の娘を救い出した河内山のその後、ずっと気になってた逃げた直次郎のその後もわかり見応えがありました。ラストの取り手に囲まれながら悠々と酒を酌み交わす河内山と直侍、幸四郎と菊五郎のキャラクターにもピッタリ合ってる感じで大好きなシーンです。
Nov 27, 2010
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というわけで(?)愚痴を書いてたら目がさえちゃったので写真を撮ったきりアップするのを忘れていた今月のカルジェルを。 先月から使ってみたかったボルドーにチャレンジしてみました。私としてはちょっと濃いめの色なので、面積は少なめにフレンチっぽく。ネイリストさんのアドバイスで、フレンチのラインをちょっと斜めにしてみました。境目にはシルバーラメのライン。秋だからゴールドのラインを勧められたのだけれど、派手すぎちゃうんじゃないかと思ってシルバーにしてみました。スッキリして良かったみたい。濃い色だけれどそれほど気になることもなく、結構気に入っています。今日、おかんむりさんにもほめられちゃった。うふ
Nov 20, 2010
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どーもお久しぶりでございます。日記をさぼりまくった挙句こんなタイトルでいったいナニゴト!?って感じですが(汗)いえ、別に大したことじゃないんですけど・・・昨日(18日)の夜、ちょっと遊びに行って帰りが遅くなったんです。そしたら、小田○線が人身事故で止まってまして。昨日は鉄道の厄日だったのか、あちこちでいろんな線が停電だとか事故だとかで止まったり遅れたりしてましたが、まさか自分の身にも降りかかって来ようとは。ちょっと待ったら運転再開したのですけれど、ホームはものすごい混雑で人があふれてるし、どれくらい待ったら電車に乗れるかわからないし、電車がスムーズに動くかどうかもわからないので、振替切符をもらって遠回りして帰りました。座れたからまぁ良かったけれど、すごく時間がかかって家に着いたのは夜中の12時過ぎ。疲れた・・・ 翌日歌舞伎昼の部なのに~~~!そして今朝。頑張ってちゃんと早起きして新橋演舞場目指して家を出たら、な、なんと!またまた人身事故で止まっていやがりましたのよ!小○急線!!いったいどーゆーこと?これって何かの呪い??各駅停車だけ動き始めていたので仕方なく乗りましたがいつのも倍くらい時間がかかって当然歌舞伎には大幅遅刻(涙)歌舞伎って、幕の途中でも入場できて本当に良かった・・・って、そーじゃなくて。どーしてくれよう、○田急線!(怒)というわけで、どこにもぶつけようのない怒りが沸々と煮えたぎっていたのですが歌舞伎はとても面白くて(菊五郎と幸四郎の不思議なコンビ、最高!)夜の部観劇のおかんむりさんと昼夜入れ替えの時間にちょっとお茶しておしゃべりして、久しぶりに銀ブラして、そのあと国立能楽堂でお能を見て、と目いっぱい遊んだらすっかり元気になっちゃいました。そして、帰りにはきちんと動いている電車に乗れる幸せをしみじみと感じ、「ちゃんと動いてくれてありがとう♪」と小田○線に感謝している始末。・・・なんて単純でオメデタイ性格なんだ・・・
Nov 19, 2010
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初めて佐賀空港を利用します。 写真はマスコットのムツゴロウ型飛行機(笑) 小さくて閑散としてて、何をするのにも全然並ばないのは良いけれど この空港の存続は大丈夫かしら…? 心配してた台風の影響は全く無く、むしろ関東に来てた台風を避けた感じ? 無事帰れそうです♪
Oct 31, 2010
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法事で九州に来てます。 台風が心配だったけど、とりあえず今日の福岡は快晴。 明後日帰る予定なんだけど、帰れるかなぁ…
Oct 29, 2010
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チリの鉱山事故、全員無事救出されて本当に良かったですね。チリの人々というのは、本当に明るくて前向きで生命力が強くてタフ。楽天的すぎるところが享楽的でいい加減という短所にも繋がるのだけれど今回はチリ人の性質が良いほうに出たと思います。昨日は手に汗を握って救出作業を見守り、なぜかチリ国歌が歌える私、涙ぐみながら一緒に国歌を歌ってたら、すっかり仕事に遅刻してしまいました。。。事故の原因究明と対策、33人の今後の身体的、精神的ケアなどまだまだ問題はたくさんあるのでしょうけれど、とにかく、良かった!さて話は変わりまして。夏休みに風邪をひいて散々だった軽井沢ステイのリベンジをするべく10日~12日の2泊3日で軽井沢に行って参りました。三連休をちょっと避けたので、道も街も宿もそれほど混んでいなくて快適でした。お天気も良かったし。そして、東京と比べるとやっぱり涼しい!だけど、昨年も同じ時期に軽井沢に行っているのですが、日記を見直すと朝方はほとんど0度だったって書いてるんですよね。今年はせいぜい10度ですよ??日中なんて20度越え。寒いかもと思って持って行ったダウンなんて全く要らないし。・・・今年の冬、本当に寒くなるのだろうか??宿はまたまたワンパターンの小瀬温泉ホテル。目新しさは全く無いけれど、安心して寛げます。従業員さんもほとんど顔見知りなので、まるで故郷に帰って来たよう。そして、やっぱりここの源泉掛け流しのたっぷりのお湯は気持ち良い今回は体調バッチリだったので、いつもの信濃路自然歩道の小瀬→白糸の滝→峰の茶屋を往復。計14kmしっかり歩きました。最後のほうはもう足がパンパン、翌日の筋肉痛が思いやられましたが木漏れ日が美しい山道を歩くのはとっても気持ち良く、心地良い疲れです。おなじみ竜返しの滝。奥に見えるのが白糸の滝。大賑わいの白糸の滝。行動範囲が同じなので、いつも同じ写真ばかりになっちゃいます(笑)温泉と山歩きをたっぷり楽しんで、帰りはやはり夏に行けなかったシェ・草間でランチを食べてすっかりリフレッシュして帰って参りました。
Oct 14, 2010
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見事にお彼岸からすっかり涼しく・・・って言うか、ほとんど寒くなりましたね。あの暑い夏の間は、果たして秋は来るのだろうか??と思っていましたがやっぱり季節は巡って来るんですねぇ・・・10月に入り、気が付くとキンモクセイが咲いていました。本当に秋なんだなぁ・・・さて、今月のカルジェル。 何だかいつもと同じって感じですが、一応秋を意識して、落ち着いたブロンズにゴールドのライン。本当はボルドーにしたかったんだけど、今月末に法事があるのでちょっとおとなしめにしておきました。カルジェルは綺麗で便利だけれど、一ヶ月このままだと考えるとあまり冒険できないのがやや難点かも。
Oct 4, 2010
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22日に英国ロイヤル・オペラの来日公演に行って参りました。昨年スカラ座のチケットを手配してくれた友人がまたまた誘ってくれたのです!うーん、持つべきものはいい友人だわ・・・(感涙)今回のロイヤル・オペラの演目は、ヴェルディの『椿姫』とマスネの『マノン』。しかも『椿姫』にアンジェラ・ゲオルギュー、『マノン』にアンナ・ネトレプコと、二人の世界的人気を誇る美貌のプリマドンナを配するという話題の公演です。アンジェラ・ゲオルギュー。1994年にまさにこのロイヤル・オペラの『椿姫』でスターになった歌姫。ヴェルディの『椿姫』は、たぶん最も有名なオペラのうちの一つでおそらくオペラファンじゃなくてもあらすじや曲を知っている人は多いと思います。主人公のヴィオレッタは恋人のために身を引き死んで行く悲劇のヒロイン。ラブストーリーのヒロインには、やはり見た目の美しさも求めたいもの。しかしながら、オペラの場合はまず歌ありきなので残念ながら、歌の実力と容貌が比例するとは限らないんですね。ところが、このゲオルギューは94年のロイヤル・オペラの『椿姫』で序曲が終わって彼女にスポットが当たった途端あまりの美しさに客席がどよめいたという逸話の持ち主。美貌だけでなく、歌のテクニックも演技力も確かなもので、この『椿姫』の公演は大成功を収めCDやDVDも出ています。今ではオペラも映像が重要視されるようになりヴィジュアル的に美しい歌手がたくさん出て来るようになって来ましたが(逆に、容貌が美しくないとなかなか成功できないようになっているかも)ゲオルギューはこの映像時代の先駆けとなった歌手とも言えるのではないかしら。アンナ・ネトレプコ。ゲオルギューより10年ほど後輩になるのかな?オペラ・ヴィジュアル時代に突入し、美しい歌手が次から次へと現れる中颯爽と登場した群を抜いた美貌のソプラノです。ご覧の通り、映画女優可と見紛うばかりの美しさ。歌唱力も演技力も素晴らしく、役柄の幅も広い。それこそ、ベルカントからヴェリズモまで、可憐な乙女から魔性の女まで。特にこのマスネの『マノン』。「ときに愛らしく、ときには官能的に、ときには残酷でもあり、そして、ともかく若くて美しい。一人の青年の人生を台無しにしてしまうほどの魅力」を持ったマノンという女性を歌わせたら彼女の右に出るものはいないほど。人気、実力とも今一番イキオイに乗っている歌姫です。さて、友人が取ってくれたのは、ゲオルギューの『椿姫』の最終日。ロイヤル・オペラ公演の最終日でもあります。本音を言えば、すこーし絶頂期を過ぎてしまった感のあるゲオルギューよりも今が盛りのネトレプコが聴きたい気持ちはあったのですが作品としては『マノン』より『椿姫』が好きだし(イタリアオペラ好き)何より取っていただいたのですから文句は言えません!久しぶりの外来オペラ、ワクワクしながら公演日を待っていました。しかし、何と!ゲオルギューが来日直前に娘さんの手術のため出演をキャンセルしてしまったのです!代役は、エルモネラ・ヤオと言う若いソプラノ。一応ロイヤル・オペラでヴィオレッタの経験はあるそうです。ゲオルギューは残念だけれど、若い新しい歌手を聞くのも楽しみね・・・と、気を取り直していたのですが、公演が始まってからも波乱続き。『椿姫』は4公演が予定されていたのですが、1日目は第一幕が終わったところで代役のヤオがアレルギー性疾患(?)のため声が出なくなり二幕目からさらに代役のアイリーン・ペレスに交替。2日目はエルモネラ・ヤオが全幕出演。しかし、3日目はまたまたヤオが第一幕で降板、第二幕からペレスが交替。『椿姫』はプリマドンナ・オペラですからね。ヴィオレッタがグダグダじゃ話にならない。4日目はどうなるのかしら?最初からペレス?と気をもんでいましたら、何と!2日前に『マノン』を歌い終えたネトレプコが急遽出演することになったのです!!ってことは、私は大好きな『椿姫』を聴きたかったネトレプコで聴けるって言うこと!?なんてラッキ~と思ったのは私だけではなく、会場はものすごい熱気と興奮に包まれていました。さて舞台ですが、ロイヤル・オペラらしい上品な装置、衣装、演出で安心して楽しめるものでした。とにかく、ネトレプコが素晴らしい!『マノン』3公演を歌った後中一日でよくぞあれだけのヴィオレッタが歌えるものです。会場はあのだだっ広いNHKホール、私の席は二階後方で三階席がかぶってしまっているので決して音響的に良い席ではなかったのですが、声が豊かな響きを持ってまっすぐ飛んで来ます。デビュー時よりもちょっぴりふっくらしたみたいだけれど、ものすごく綺麗で可愛らしい。圧倒的な存在感を持ったプリマドンナでした。特に第三幕は泣けた・・・生で聴けて本当に良かった!ネトレプコがあまりに素晴らしすぎてあとはすっかり霞んでしまったのですが(笑)ジェルモンのサイモン・キーンリサイドはまぁまぁ良かったかな。第二幕のヴィオレッタとジェルモンの場面は緊迫感があり、感動的でした。アルフレードのジェームズ・ヴァレンティ、背がものすごく高いのが印象に残りました・・・って、それだけ?(笑)うーん、ちょっと弱いかな・・・存在感薄いし、声も飛んで来ないし、リズム感悪いし。まぁ、アルフレード自体弱っちいお坊ちゃんだから良いんだけど。とにかく、『椿姫』というオペラはヴィオレッタさえ良ければOKってなものなので、そういう意味ではこの日の公演は大成功と言えるでしょう。ネトレプコはロイヤル・オペラ来日公演の危機を救った女神ですね。そして、ちょっぴりマニアックな感想。・ネトレプコくらい素晴らしいヴィオレッタを歌ってくれたら、アリアの一幕のアリアの最後をハイEsに上げなくても物足りなさは全く無い!・二幕のアルフレードとジェルモンのアリア、やっぱりカバレッタはいらない!変!Bungee Price DVD 洋楽マスネ(1842-1912) / 『マノン』全曲 パターソン演出、バレンボイム&ベ...価格:4,712円(税込、送料別)ネトレプコの『マノン』。ヴェルディ / 『椿姫』全曲 デッカー演出、リッツィ&ウィーン・フィル、ネトレプコ、ヴィラゾ...価格:3,980円(税込、送料別)ネトレプコの『椿姫』。でもこれは演出がイマイチ。Bungee Price DVD 洋楽ヴェルディ / 『椿姫』全曲 リチャード・エア演出、ショルティ&コヴェ...価格:2,140円(税込、送料別)ゲオルギューの『椿姫』。こっちの演出のほうが好き。
Sep 25, 2010
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一昨日泊まりましたは「ザ・プリンス パークタワー東京」。そう、あの海老蔵の披露宴が開催されたホテルです。どうしても海老さまが披露宴をしたホテルに泊まってみたかったの。うふ・・・・・・ではなくて。実は私、昨日人間ドックだったんですね。もう10年以上、毎年一回都内の某大学病院で人間ドックを受けています。半日で効率的に必要な検査をしてくれるし、以前通院していたことがあるので何か問題が見つかった場合もきちんと対処してもらえると思うし、ドック自体は気に入っているのですが、何せ集合時間は朝8時半。満員の通勤電車でもみくちゃになりながら検査を受けに行くというのは結構ストレスなんです。血圧なんて、とんでもない値が出たりするし。で、ここ2~3年、ドックの前日に都内で泊まったら楽だろうな、と漠然と思っていたんです。そんな時、楽天のプラチナ会員向け特別プランにパークタワー東京を発見。ここって病院に近いんじゃない?と地図を見てたら、何と夫の勤務先にも近いということが判明!今年のドックは月曜日だから、日曜日に泊まって私は病院、夫は出勤すればいいじゃない!とイキオイで決めてしまいました。・・・海老蔵の追っかけと同じくらいしょーもない理由のような気もしますが(汗)芝公園周辺は普段あまり行かないところなのでこのホテルも初めて入りましたが大きくて明るくて綺麗で近代的なホテルでした。今回利用したのはスイートルームが最大75%OFFになるというプラン。私たちが通されたのは、広さ113平米の「プリンススイート」。113平米と言ったら、結構な広さです。何たって我が家より広いです。しかもワンフロア。の写真はリビングですけれど、隣接して仕切れるようになっているダイニングスペースと独立したベッドルームがあります。 夜のダイニング。 朝のダイニング。 寝室。普通はこのスペースだけで一部屋。 リビングで特に気に入ったのは後方のバーコーナー。 お風呂と洗面もめちゃくちゃ広い。最初はあまりの広さに何をどこに置けばいいか、自分がいったいどこにいればいいか、良くわからなくて落ち着かなかったのですが慣れて来ると、広いっていうのはなかなか良いものですね。寝室に行ったり、お手洗いに行ったり、洗面に行ったり・・・と、ドアを開け閉めしながらあちこち動いていると、何だか自分の家にいるような気がして来てかなりくつろいでしまいました。一泊だけなのはちょっともったいない気もしたけれど、とりあえず全部の椅子に座ってみた(笑)夕食は、せっかく広い部屋だから・・・と、ルームサービス。 簡単にカレーとパスタ。きちんと午後9時までに食べました。朝食はやはりルームサービスで夫の分だけ。食べられないと思うとものすごく美味しそうに見えて辛かった・・・チェックアウトは12時なのでもっとゆっくりしたいところでしたが8時前にはチェックアウトし、私は病院、夫は会社へ。たかが人間ドックのためにはちょぴり贅沢だったかな、とは思いますが検査後の疲労度は少しマシだったような気がします。来年もお泊りしようかと画策中・・・?うふしかし、昨日のバリウムでまだちょっと気持ち悪い・・・
Sep 14, 2010
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訳あって今日は都内でお泊まり。 部屋がだだっ広いんですけど… こんなにスペースがあっても使いきれないよ。 どこにいればいいのかなぁ?
Sep 12, 2010
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すでに一週間経ってしまいましたが・・・9月4日~5日でまたまた箱根に行って参りました。以前職場の先輩から聞いて、ぜひ一度行ってみたかった「箱根 時の雫」。箱根宮ノ下の老舗旅館「武蔵野別館」に隣接する、8室しかない小さな隠れ家的なお宿。全室源泉掛流しの露天風呂を備えたスイートルームで、「和のオーベルジュ」とも言える工夫を凝らした懐石料理のディナーが自慢。一日8組限定ですからなかなか予約が取れないんです。それが、ある時土曜日にぽっかり空きがあるのを発見飛びついて予約しましたとも(笑)体調不良で不完全燃焼だったお盆の箱根のリベンジよ往復はまたまたロマンスカー。すっかり病みつき(笑)最寄駅は富士屋ホテルと同じく登山鉄道の宮ノ下駅ですが、少し距離があるため迎えに来てもらいました。お盆の頃と比べるとはるかにマシですが、それでも9月の箱根とは思えない蒸し暑さ・・・やはり今年は異常だそうです。でも朝晩はかなり冷え込むようになったそうで、やっぱり東京とは違うのかな。さて「時の雫」。今回は一番小さなお部屋でしたが、それでも63平米という広さ!和洋折衷のインテリア、とても素敵で落ち着ける空間です。 とても座り心地が良くてくつろげる真っ赤なソファー。 大きな鏡もオシャレです。一段高くなった畳敷き部分にはイタリア製の「FUTON」。イタリア人デザイナーが日本の布団にインスピレーションを得てデザインしたマットレスだとか。適度な硬さが気持良く、ゆっくり休めました。 デッキの椅子に座って風に吹かれるのがとても気持ち良かった。夕方になるとさらに風が涼しく快適です。この部屋は裏山(?)に面していて眺めはイマイチですが、影になっているので落ち着きます。 源泉掛流しの露天風呂。気持良かった~♪ デッキ側からお風呂を見るとこんな感じ。さっそくウェルカム・シャンパンをいただいてくつろぎ、ゆっくりお風呂に入ります。極楽~~お風呂の温度はややぬる目で、くせのない優しいお湯なので、何度でも入れます。部屋にお風呂があると好きな時に入れるのでとっても便利。タオルは1枚ずつですがタオルウォーマーがあるのですぐ乾くし、足りなければ持って来てもらえます。バスローブ、浴衣、作務衣があるのでパジャマや部屋着などは必要無し。一応浴衣は外着、作務衣は部屋着になっています。浴衣は外着・・・でもディナーでは洋服着用。だったらいつ着るの?と思ったら隣接する武蔵野別館の大浴場に行くときに浴衣で行って良いそうです。時の雫の中には大浴場は無いので、武蔵野別館の大浴場が使えるのです。浴衣で行けば、タオルなどは武蔵野別館で貸してくれるそう。ちょっと興味があったのですが、部屋のお風呂が気持ち良くて結局使いませんでした。ディナーは、洋服(カジュアル可)を着用してダイニングへ。席は先着順と聞いたので、張り切って10分前に行く私たち(笑)当然一番乗りでちょっと恥ずかしかったですが、窓側の一番良い席に案内されましたちょっと見にくいけどメニューです。またまたお料理の写真は撮れなかったので・・・工夫を凝らした創作懐石料理の数々、目にも舌にも美味しかったです。メニューだけでも結構な品数ですが、これだけじゃないの。途中にオーナーが打ったおそばとか(そば打ちはオーナーの趣味だそうで、私たちが泊った部屋と同じフロアに立派なそば打ち部屋がありました)、オーナーの畑でとれたジャガイモ(きたあかり)を使ったミニコロッケとかいろいろ入ります。オーナーは最初に食材を手に各テーブルを回って挨拶とメニューの説明、途中でも何度か説明やお話をしに来てくれ、最後のデザートでは目の前でプレートにフルーツソースで絵を描いてくれました。6時から始まったディナーは延々約3時間。ゆっくり楽しめて大満足!部屋に戻ってからは、本を読んだり、お風呂に入ったり、ソファーでうたた寝したり。な~んにもせずにのんびりできる至福の時です。翌朝の朝食は、ダイニングでいただくか部屋に運んでもらうか、どちらか選べるので部屋に運んでもらいました。 朝食は洋食。私は朝食はパン派なので嬉しい。朝食は8時半にお願いしていたので、朝食前にお風呂、食べて少し休んでまたお風呂。いったい何回入ったかなぁ?チェックアウトは12時なので、ゆっくり過ごせます。チェックインは15時、アウトは12時。目いっぱい滞在したら少し退屈しちゃうかも、と思ったのですが、のんびりぼ~っと過ごしているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。身体も気持ちもすっかりリフレッシュでき、やっと本当の夏休みが取れたって感じです。近いうちにまた行きたいけれど、なかなか空いていないのよねぇ・・・平日だったらまだ予約が取りやすそうなので、夫の海外出張中に母を連れて行って来るか?(鬼嫁)チェックアウト後、富士屋ホテル近くまで送ってもらい「ザ・フジヤ」でランチ。大好きな「ビーフ・チキン・シーフード取り合わせカレー」を。デザートに、ティーサロン「オーキッド」で出している期間限定の「寄木ケーキ2010秋」を取り寄せてほしいとわがままを言う私たち(苦笑)でも、快く聞いてくれた「ザ・フジヤ」のスタッフに感謝です。すっかり満足して、富士屋ホテルからこの子を連れ帰って来ました。富士屋ホテルのベルボーイの制服を着たテディベアです。8月に行ったときには売り切れだったの。制服はすごく忠実に作られていて、見えないけれど上着の下にベストも着てるんですよ。うちの子の名前は「いーちゃん」。本名は「富士屋いざえもん」・・・マニアックな名前つけちゃってゴメンナサイ・・・調べてみたら、楽天でも売ってました。本当に何でもある楽天(笑)
Sep 11, 2010
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またまた箱根に来ています。 真っ赤なソファーとウェルカム・シャンパン♪ さすがにお盆の頃よりは涼しいけど、 9月の箱根とは思えない蒸し暑さです…
Sep 4, 2010
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8月26日は国立能楽堂の企画公演に行って参りました。「狂言と落語・講談」。能楽堂では珍しく、落語と講談も演じられます。落語が立川志の輔師匠なので、おかんむりさんとご一緒いたしました。プログラムは、座・狂言『素袍落』茂山千之丞、講談『肉付きの面』一龍斎貞山、落語 立川志の輔、新作狂言『死神』茂山千五郎。座・狂言って何?って思ったら狂言を座ったまま一人で全て演じる新しい形態で、落語のような感じです。確かに、狂言はそのまま落語になるような話が多いかも。狂言師は全ての役を稽古しているだろうし、語り分け、演じ分けもきちんとできるだろうし。狂言の台詞をじっくり聞けるので、なかなか面白かったです。でも、狂言は動きも魅力だったりするので、ちょっと物足りないかな?講談と落語を能楽堂で聞くのはなかなか新鮮。金屏風と演台が中正面を向けて設置してあり、正面席からは演者の登場が金屏風に隠れて見えません。演者の正面は、たぶん見付柱?勝手が違うようで、ちょっぴりやりにくそうな気が。講談は、能楽堂に相応しく能面打ちの話。力不足を恥じて命を絶つ父親とその遺志を継いで立派な能面打ちに成長する息子。なかなか迫力がありました。落語は当日まで演目が不明でしたが、始まってみると『三方一両損』。前に聞いたことのある話でしたが、志の輔の話は何度聞いても面白い。いつも通り最初のまくらも最高で、初めて能楽堂でお能を見たときの思い出話はうんうん頷いてしまうことばかり!私も初めて能楽堂に来た時は、檜の香りと鼓の音に感動して「日本人で良かった~」って思ったんです。新作狂言『死神』は、落語を狂言に直したもの。狂言を落語風に演じる座・狂言とは逆に、落語を狂言で演じるわけです。落語と狂言って、結構相性いいかも?「死神」のキャラクターが凄く面白かったです。あの面はなんだろう?病人を小袖で表現するのは能の『葵上』と同じ。謡のパロディも入ってたりして、ストーリーは落語と同じなんだけれどすっかり狂言の世界の中で成立している作品になっていました。ほかにもいろいろ作れるんじゃないかなぁ?新しい出会いが楽しみです。
Sep 2, 2010
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8月21日は、おかんむりさんにお誘いいただいて下北沢の本多劇場へ志の輔らくごを聞きに行って参りました。この日はrikoさんもご一緒。やっとお会いすることができました!志の輔の牡丹灯籠も、rikoさんに初めてお目にかかるのも、もう楽しみで楽しみで朝からドキドキワクワク♪rikoさんは、おかんむりさんから聞いていた通りドッキリしてしまうほど可愛らしい方でした。でも、お話しするととっても気さくで面白くて。ホントに楽しい時を過ごさせていただきました。ありがとうございました!またよろしくお願いしまーすさて、志の輔の『牡丹灯籠』。『牡丹灯籠』は歌舞伎でも何度か見たことがあるので例の有名な「若い娘お露の幽霊が、夜な夜な牡丹灯籠を下げた乳母の幽霊に伴われカランコロンと駒下駄の音をさせて恋しい新三郎のもとに通いつめ、とり殺してしまう」と言うだけの話ではないということは重々承知していたのですがまさかこれほど壮大な敵討の話だったとは!お露と新三郎は全くの脇役、歌舞伎では主役の伴蔵・お峰夫婦もやっぱり脇役、歌舞伎ではほとんど出てこない黒川孝助の敵討と出世物語だったんですね。まともに語ると15時間以上かかろうかという長大なストーリー、当然登場人物も膨大で、複雑に絡み合っています。それを3時間弱に短縮して全て余さず語りつくそうという志の輔の驚異的な挑戦なのです。まずは粋な浴衣姿で登場、下北沢の思い出や『牡丹灯籠』との出会いなどを得意の軽妙なおしゃべりで語り、観客が「早く『牡丹灯籠』を聞きたい!」と盛り上がったところで大きなマグネットボード(制作:ためしてカッテンスタッフ・笑)が登場。ボードに登場人物の名札を貼りながら、登場人物の相関図や前半のストーリーをわかりやすく解説して行きます。だいたいの話の流れがわかったところで後半は落語。お露と新三郎の出会いの場面から丁寧に語り、ぐんぐん引き込まれます。そして、ラストは志の輔のオリジナル。三遊亭圓朝全集の『牡丹灯籠』を読み終わったときふと頭に浮かんだのがこのシーンだそうで「これは怪談ではない」というのが納得できるラストシーン。あっという間の、でも目いっぱい充実した3時間弱でした。あ~~大満足!!おかんむりさん、どうもありがとうございました!聞き終わったときには『牡丹灯籠』のあらすじがすっかり頭に入っていたはずなのに人さまに伝えようと思うと、書くのも話すのもとてもとても無理でございます。改めて志の輔はすごい!!この素晴らしさをぜひぜひ多くの人に体験していただきたいですが数年続けてきた本多劇場の『牡丹灯籠』は今年で最後だとか。でも、きっとまた再演があるんじゃないかな?ボードがもったいないし(笑)私も機会があったらぜひまた聞きたいと思います。そのころにはきっと半分以上忘れてる自信もあるし(苦笑)
Sep 1, 2010
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いつも夏になると爪が良く伸びるのですが今年はそうでもないような気がします。あまりの暑さに身体もすっかり疲れ切ってしまっているのでしょうか・・・?さて、カルジェルのリニューアルです。 もう8月も終わりなのだから秋らしくシックにしようと思っていたのだけれどこの暑さがあと一ヶ月は続くと聞いて「夏!」って感じのギラギララメにしてやったわ!ふんっ。ザマーミロ!!(って誰に言ってる・・・?)
Aug 31, 2010
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私は海老蔵が嫌いなわけではないんです。新之助時代はむしろ好きだったし。今でも、姿かたちは本当に綺麗だと思うし、目力も半端ないし、声だって良いし、ものすごく華があるし、とても素質に恵まれた素敵な役者さんだと思う。それだけに、どうも最近迷走気味に思われて、心配でたまらない。それも、迷いながら四苦八苦しているのではなく、間違った道を邁進しているような・・・?もちろん私だってただの素人の観客なのですから正しいだの間違ってるだの言えた立場じゃないのですが、どうも最近の海老蔵を見ていると釈然としないところが多々あるのです。そんな、海老蔵に対して感じる「?」のうちの一つはどうして猿之助十八番をやりたがるのか?ということ。別に、市川宗家が弟子筋にあたる澤瀉屋の芸を継承するのはおかしいとかそんな小難しいことを言いたいわけではなくて、ヘンだと思う理由は、ただ単に「似合わないから」。猿之助と海老蔵では持ち味が全く違うので、ケレン味たっぷりでスピーディーな猿之助演出のリズミカルな軽やかさと高揚感がほとんど表現できていないように思うのです。百歩譲って、今年正月の『伊達の十役』は仁木弾正や細川勝元などニンに合う役があるから良しとしても、狐忠信は違うでしょう?『義経千本桜』の知盛・権太・忠信の三役全てを演じるというのは歌舞伎の立役としては重要なことですから狐忠信をやるのは良いのですがそれだったら通常の音羽屋型でやったほうがずっと似合うし悪目立ちしないはず。海老蔵が猿之助型四の切をやるようになってから、ずっと違和感を感じています。(2年前に海老蔵の猿之助型四の切を見た感想)しかし海老蔵丈は猿之助型四の切がことのほかお気に入り。再演に再演を重ね、海外公演までやり、今月の花形歌舞伎で凱旋公演。なんだかなーと思っていたところに、澤瀉屋の亀治郎が自主公演『亀治郎の会』で四の切に挑戦というニュースが入って来ました。『亀治郎の会』市川亀治郎が個人で企画、運営する自主公演で、今年が8回め。毎年意欲的な公演を行い評価も高く、いつも早々と完売してしまいます。個人の会で国立大劇場での6回公演を満席にするというのはたいしたものです。私はチケット争奪戦に乗り遅れてしまって通常公演は買えなかったのですが、何とかイープラス特別公演の席を確保。今年の『亀治郎の会』は『義経千本桜』と『上州土産百両首』の二演目ですがイープラス公演は『義経千本桜』と亀治郎のトーク。ちょっと残念ですが、「四の切」が見られれば良しとしましょう。というわけで、20日に亀治郎の会、24日に演舞場花形公演第一部を見て来ました。亀治郎と海老蔵の猿之助型四の切を両方見た感想は、やっぱりこれは亀治郎がやるべきでしょう。上手下手とか、好き嫌いとか、そんなことじゃなくて、似合うんだから仕方ない。亀治郎の会の『義経千本桜』は「吉野山」と「四の切」。自主公演ですがとても豪華な配役で、静に芝雀、義経に染五郎、駿河次郎に門之助、亀井六郎に亀鶴。そして、吉野山の清元に延寿太夫、四の切の竹本に葵太夫!芝雀がとても可愛らしくて優雅で素敵な静御前でした。吉野山は義太夫が入らないオール清元。戦物語まで清元というのはちょっと新鮮。そして四の切の狐忠信。動きは軽やかだし、ケレンに嫌味がないし、台詞回しも滑らか。女形にも慣れているから、裏声の使い方が上手で狐言葉もとても自然。見ていて違和感がないので、狐忠信の親を慕う気持ちがスッと自然に心に響きました。初役ですからまだちょっとスムーズでないところもありましたが、回を重ねればもっと素晴らしくなるはず。本当に、伯父さんの猿之助の舞台を彷彿とさせる出来。昔、猿之助が亀治郎のことを「あの人は私の夢です」と言っていました。いろいろあってちょっと疎遠になっていたようで心配だったのですがしっかりと芸を受け継いでいる姿を見て、本当に良かったと思います。亀治郎の狐忠信、できれば本公演で見たいのですが、実現する日は来るでしょうか・・・?対する新橋演舞場花形歌舞伎の第一部。『義経千本桜』より忠信篇。「鳥居前」「吉野山」「四の切」。忠信はもちろん海老蔵、静は七之助、義経は勘太郎。忠信は出てくるたびにホントに同一人物?って思っちゃうくらい衣装や化粧が変わるのですが海老蔵には鳥居前の荒事バリバリの忠信が一番良く似合うと思います。ところで、鳥居前の忠信と道成寺の押戻し、同じ鬘よね?(笑)「吉野山」はいつもの清元と義太夫の掛け合い、ただしちょっと短縮してあったようで聞きなれているものとは違いました。今月は義太夫版、清元版、掛け合い版と、いろんな「道行初音鼓」を聞いたなぁ。なかなか珍しい経験です。さて、「四の切」。やっぱりいつも違和感を感じているうえに、直前に亀治郎を見てしまったので「うーん・・・」と言う感じ。だまされたと思って一度音羽屋型やってみようよ・・・
Aug 30, 2010
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毎年8月と言えば歌舞伎座で納涼歌舞伎、だったのですが歌舞伎座閉場中の今年は新橋演舞場で花形歌舞伎です。納涼歌舞伎の中心だった勘三郎、三津五郎は引退でしょうか?今まで8月と言えば勘三郎と三津五郎の奮闘公演だったので少し寂しい気がします・・・とは言え、彼らももう立派な幹部役者。そろそろ後輩に座を譲る時期に来ていたのかもしれません。さて、今月の花形歌舞伎。人気の若手花形役者海老蔵、勘太郎、七之助、獅童らに彼らを支える形で少しお兄さん世代の福助、橋之助、扇雀らが加わり、三部制で行われます。まずは18日に第二部と第三部を続けて観劇。できれば一部ずつ見たかったのだけれど、どうにも日程が合わなくて老体には厳しい通し観劇(しかも3階席・・・笑)まぁ、三部のうちの二部だから、一日通しよりは楽かな?まずは第二部。橋之助と扇雀で『暗闇の丑松』、福助で『京鹿子娘道成寺』。若手中心の第一部と第二部に挟まれ、お兄さんがしっかり締める第二部です。『暗闇の丑松』、これは暗くて悲しくてどうにもやりきれない話なのですが橋之助が思いの外の大健闘。不器用で一本気な若者を良く表現していました。キャリアが長いだけあって、結構芝居上手いのねぇ・・・と失礼ながら感心。それに比べて獅童の棒っぷりったら・・・まぁ、比べるのが間違ってるのですが。ただ、橋之助はとても良いのだけれど、「暗闇」のなかでもがいてももがいてもどうにもならない、どこへも行けない、どうしようもない暗さというか、無常観というか、そういうものは感じられなかった。橋之助はやっぱり根が明るいから、仕方ないかなとは思いますが。扇雀のお米、悪くはないんだけど、ちょっと強そうというか、逞しそうというか、ここまで運命に翻弄され流される前に、自分でもうちょっと何とかできそうな感じ(笑)そして怒りと絶望のあまりほとんどイッちゃってる丑松に身をまかせようとする福助のお今、ここは本当は目の前の丑松に怯えて、何とか助かりたい、大切な夫も助けたい、と一か八かの気持ちでぶつかっていくところで、それは大切なテーマでもあるはずなのに福助には怯えて必死になっている様子は見えず、ただの色気ババアにしか見えなかったんですが・・・『暗闇の丑松』と言えば、やはり初代辰之助の、ちょっとでも触れたらスパッと切れる、でも横から力を加えられるとすぐに折れてしまう細くて薄い刃物のような暗くて鋭い狂気が忘れられません。今の松緑で丑松を見てみたい気もするけれど、ああいう感じは出せるかなぁ・・・あの時のお米は菊五郎、本当に儚げで弱々しく、綺麗だった。10年後には丑松になっちゃいましたが(笑)あの『暗闇の丑松』を思い出すたびに、もしも初代辰之助が急逝しなかったら菊五郎はどうなっていただろう?と思うのです。さて、そんな暗~い『暗闇の丑松』にもささやかな楽しみが。それは大詰の湯屋の釜場。忙しく立ち働く湯屋番の若い衆(橋吾さん)の褌姿に目を奪われているとまさかの芝のぶちゃん、禁断のセミヌード!10年前にも劇場中が息をのみましたが、魅力は健在でございます。良いものを見せていただき、ありがとうございました!続いて福助の『京鹿子娘道成寺』。道行は付かず、海老蔵の押戻し付きです。さっきの色気ババアが一転して艶やかな白拍子姿(笑)今回珍しかったのは、後方の紅白の幕が二重になっていて乱拍子と急の舞の間は雛壇後列の長唄三味線連中が隠され、鳴物だけが見えていたこと。乱拍子と急の舞をじっくり丁寧に見せていたので、この部分は能っぽくしたかったのかな?海老蔵の押戻しは、存在感があって迫力ありますね。でも、やっぱりあの鬘はお父さんのほうが似合うと思うの・・・そして、道成寺の押戻しは、昔はあまり出なかったのでとっても見たかったのだけれどこんなに何度も見てみると、あまり好きじゃないかも・・・やはり道成寺は鐘に上ってスッキリ終わったほうが良いと思います(観客ってワガママ)第二部終演後、一度外に出て何か軽く食べてから戻って来ようと思っていたのですがあまりの暑さのため劇場内に居残り。場内でお弁当を買って第三部に備えます。第三部は『東海道四谷怪談』の通し。勘三郎が得意にしていて納涼歌舞伎でも良くやっていた演目に勘太郎が挑みます。勘太郎がお岩、佐藤与茂七、小仏小平の三役、海老蔵の民谷伊右衛門、獅童の直助権兵衛、七之助のお袖。一言で言って、勘太郎大健闘!すごく良かったです。まだまだ硬いところはあるし、いっぱいいっぱいのところもあるけど素晴らしかった。お岩さんの悲しみが、まっすぐ伝わってきました。ところどころお父さんに良く似ているけれど、ずっと可愛くて哀れで健気。与茂七と小平の演じ分けにもう一工夫して、ライフワークとして極めて行って欲しいです。しかし、その勘太郎の健闘を水の泡にしかねない海老蔵の破壊力ったら!いったい何なんでしょうか?あの台詞回し。ふざけてるとしか思えないんですけど?もうちょっと普通に喋れないのかしら?冒頭、四谷左門にいい子ぶりっこして取り入ろうとしているからわざとなのかと思っていたらずーっとあの調子。終いには怒りさえ覚えましたよ。獅童のほうがマシに見えましたからね。姿は伊右衛門にピッタリだと思っていたけれど、あのしゃべり方だから凄みとか色気とかまるで感じられない。本当に残念に思います。
Aug 29, 2010
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軽井沢から帰宅した3日後、15日に今度は箱根に行って参りました。夫の夏休みが9日間ほどあったので、前半は軽井沢に行くとして後半も何かイベントがほしい・・・ということで、いろいろ考えたのですがあまり疲れないように、ちょっとだけ贅沢な気分を味わいたい・・・と箱根に行くことに。富士屋ホテルに泊って、メインダイニング「ザ・フジヤ」でディナー、翌日チェックアウト後のランチは旧御用邸の別館「菊華荘」。往復はロマンスカー。軽井沢往復で車にも飽きて運転にも疲れているだろうし、道も、お盆の上に高速道路が千円だとか無料だとか(よくわかってない・汗)で混むだろうし。う~ん、完璧なスケジュール(笑)ところが、軽井沢で体調がの通り。キャンセルしたほうがいいかな?とも思ったのですが一泊だけだし、ホテルでのんびりするだけの予定だし、軽井沢でおいしいフレンチ食べる予定がダメになっちゃったし・・・と無理やり決行!今まで箱根に行くのには車しか考えたことがなかったのですが、初めて使ってみたロマンスカー、結構快適で気に入っちゃいました。実は我が家はロマンスカーを利用するにはとっても便利なところ。次回はぜひ新型ロマンスカーの前展望席最前列に乗ってみたい(子どもか?)箱根湯本で登山鉄道に乗り換え、約25分ほどで宮ノ下駅。宮ノ下駅から富士屋ホテルは徒歩約7分ほどです。しかし、暑い!少しは涼しいかと思ったんだけれど、甘かったわ・・・さて、富士屋ホテル。言わずと知れた箱根の老舗ホテルです。逆光でちょっと暗くなっちゃいました。さすがに夏休み中、しかもお盆。ものすごーく混んでいました。以前よりずいぶんカジュアルになった印象・・・スタッフもずいぶん若くなった感じ。でも、相変わらず丁寧で感じが良く居心地も良い。今回は、「バースデープラン」というのを利用しました。富士屋ホテルの誕生日は7月15日なので、7月か8月に誕生日を迎える客はホテルからのプレゼントとして「家族写真の撮影」か「部屋のアップグレード」が選べます。私は8月生まれなので部屋のアップグレードを選択。通された部屋は、富士屋ホテルの中では一番新しい(と言っても昭和35年竣工)フォレストロッジの401号室、なんと昭和天皇ご夫妻が宿泊されたという部屋でした!お隣の402号室に通じるドアがありましたので、たぶん陛下は二部屋続きのスイートとして利用されたのだと思いますが、私たちは401号室一部屋のみ(当たり前)。それほど広いわけではないし、調度もラグジュアリー!という感じでもありませんがとても清々しく落ち着く空間でした。部屋の名前は「エンジェル・ルーム」なぜエンジェルかと言うと・・・写真がぼけちゃってわかりにくいですが、「天女」の絵がかけてあります。ジャパニーズ・エンジェルね(笑) ぼんぼりのようなランプと天井の格子が素敵。 クラシックな鏡台。 でもテレビは新しい薄型。 お風呂も新しいユニットタイプ。温泉が出ます。 アメニティはロクシタン。部屋にはホテルからのメッセージが届いていました。さりげない心づかいが嬉しい。楽しみにしていたディナーは、「ザ・フジヤ」80周年記念ディナーを予約しました。お料理の写真は撮れなかったので、メニューです。ちょっと見にくいかな?どれも歴史を感じられるオーソドックスなフレンチで、とても美味しかったです。特にコンソメは絶品!デザートも美味しかったなぁ。。。レストランには誕生月だということは特に伝えていなかったのですがデザートのプレートにチョコレートソースで「Happy Birthday」と書いてあるサプライズ!写真も撮っていただきました(ちょっと恥ずかしい・・・)・・・と、とっても素敵な「富士屋ホテルステイ」だったのですが、この日の朝からなぜか私の風邪がぶり返し、ホテルに到着したときはひどい頭痛の真っ最中。ディナーまで2時間ほど眠ったら少し復活したのですが、せっかくのディナーが半分ほどしか食べられず・・・美味しかったのに・・・今思い出すと地団太ふみたいほど悔しいですでも、部屋に戻ってゆっくり休んだら翌日はすっかり復活!朝食も夕食も美味しくいただきました。朝食はやはり「ザ・フジヤ」でトラディショナル・ブレックファストを。すごーく美味しかったです!特にポーチドエッグのほうれん草グラタンは絶品!館内を少し散策した後、チェックアウトして荷物を預け、「菊華荘」へ。旧宮ノ下御用邸が富士屋ホテルに下賜されたもので、純日本建築の素敵な建物です。畳敷きの座敷にゆったりとしたテーブルとイスが並べられ、立派な庭園を眺めながら純日本料理が楽しめます。一日3組だけ宿泊もできます。夫は夏期限定の「涼風籠御前」、私は「箱根寄木膳」をいただき大満足!「箱根寄木膳」は、寄木細工のお重にお箸も寄木細工でとっても可愛いの。お手頃なお値段ですし、おススメです。終わり良ければ・・・と楽しい旅行ではありましたが、でもやっぱり後悔が。今度こそ体調を整えて、ぜひリベンジを・・・!
Aug 28, 2010
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8月9日~12日、3泊4日で軽井沢に行って来ました。宿はいつもの小瀬温泉ホテル。まるで気が狂ったように暑い関東を離れ、第二の我が家のように慣れ親しんだ宿でゆっくりくつろいでリフレッシュ!・・・のつもりだったのですが、私は治りかけの夏風邪をまだしつこく引きずり、夫は7日に海外出張から帰国したばかりで疲労困憊の上、出発前にひいた風邪を悪化させた状態。出発前から、果たして大丈夫か・・・?の不安が。それでも軽井沢に着いたらはしゃぐ私たち。前日までは軽井沢とは思えないほど暑かったけれど、幸いこの日から涼しくなったとのことでさすがに冷房がほとんどいらないくらいの涼しさ!到着した日はおとなしく温泉に入ってご飯を食べて休み、翌日は朝から張り切って山歩きの支度。目標はいつもの信濃路自然歩道、小瀬→白糸の滝→峰の茶屋の往復、計14kmですが久しぶりだし、体調も万全ではないし、様子を見ながらとりあえず白糸の滝を目指すことにしました。おなじみ竜返しの滝。午前10時半、靄がかかっています。ものすごい水しぶきでマイナスイオンは半端ない!快調に歩き始めたのですが、次第に疲れて無口になっていく私たち。約1時間半後に白糸の滝に着いた時にはもうダメ・・・!な状態に。まぁ明日もあるし、今日は無理しないで、と引き返すことにしました。 大賑わいの白糸の滝。お弁当のおにぎりを食べて30分ほど休み、バスで帰ろうかとも思ったのですが人ごみの中でバスを待つのも嫌だったので頑張って歩きました。再び竜返しの滝。午後2時、靄はすっかり晴れてクリアな姿です。今日は中途リタイアで残念だったけど、まぁこれは足慣らし。明日は頑張ろう!と思ったのですが、この夜から夫がまさかの発熱!結局翌日は一日中部屋で寝て過ごすこととなったのでした・・・そして、一日休めば良くなるかな?と思った見通しは甘く、帰る日になっても体調は回復せず。お気に入りのレストラン「シェ・草間」のランチを予約していたのですが泣く泣くキャンセル。一目散に帰宅して、病院に駆け込んだのでした・・・散々な夏休みになってしまいましたが、でも、冷房がいらない快適な温度、スッキリとした居心地の良い部屋、食事もすべて上げ膳据え膳しかも美味しいという素晴らしい環境の中でゆっくり休めたのですから、何よりの療養になった・・・のかな?体調を整えて、また近いうちに行きたいと思います。
Aug 28, 2010
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お久しぶりでございます・・・(苦笑)しっかし、毎日暑いですね~~~~~~もう、口を開けば「暑い」という言葉しか出てこない今日この頃。いったいいつまで続くのでしょうか・・・??この驚異的な暑さの中、我が家エアコンは壊れておりますの。昨年の夏の終わりに調子が悪くなりまして、一度は修理してもらったのですけれど、16年ほど経っているし、今度壊れたら買い換えたほうがいいですよと言われ、一週間後にまたおかしくなりまして。その時はもうかなり涼しくなっていたので、来年買えばいいかと思っていたのですがそんな準備をする間もなくいきなり襲ってきた今年の暑さ!もう、カタログを見たり、工事の手配をしたりする気にもならないこの暑さ!結局扇風機で過ごしておりますの。わっはっは(ほとんどヤケ)壊れているのはリビングのエアコンで、寝室のは動いてますから夜寝るときに部屋を冷やすことはできるのですが、日中は扇風機のみ!ここまで来たら扇風機一台でこの夏を乗り切ろう!素晴らしきエコ生活!!・・・と、ほとんどヤケクソになっておりますが(笑)でも、夏風邪があんなにも治らなかったのは(未だ完治せず)暑さで体力が落ちていたからかも・・・との反省も。今さらではありますが、9月に入ったらエアコン買おうかな、と思っております。さてそんな中、せっかく新しいパソコンを買ったのになかなか向かう気にならず例によって書きたいことがいっぱいたまってしまったのですが忘れないうちに少しずつ書いていこうと思います。まずは8月前半。8月4日は国立劇場の「音の会」。おかんむりさんにお付き合いいただいて行ってまいりました。国立劇場の伝統芸能技能者養成所の歌舞伎音楽部門卒業生の発表会で毎年8月に国立小劇場で開催されています。今年で12回め。若い演奏家たちが自分たちで曲目を決め、構成を考え、精一杯演奏する姿は清々しく、また、歌舞伎の舞台では脇役になりがちな音楽中心の演奏会は珍しく、とても楽しいので毎年欠かさず通っています。第1回目からずっと出演している人もたくさんいるので成長ぶりが頼もしく、嬉しく、ちょっと親戚のオバちゃん気分だったりして(笑)今年は、田中傳左衛門社中による長唄『安宅の松』、菊五郎劇団音楽部鳴物による長唄『静と知盛』、竹本連中による義太夫舞踊『義経千本桜~道行初音鼓』とすべて源義経物語にちなんだものになっています。特に印象に残ったのは『静と知盛』。新歌舞伎十八番の「『船弁慶』から作られたもので、なじみのある旋律や歌詞が多く『船弁慶』の舞台をイメージしながら楽しめました。後半知盛の霊が出て来る部分は大迫力!演出も凝っていて、前列の鳴物にだけ照明をあてるので後列の長唄と三味線の人たちがシルエットで浮かびあがり、まるで平家武者の亡霊のよう。ちょっとゾクッとしました。『道行初音鼓』は、歌舞伎では清元舞踊『吉野山』として上演されることが多いですがもとは文楽ですから義太夫舞踊が本来の姿。オール義太夫だと線が太いイメージで、踊りの振りも違っているようで、なかなか新鮮。静に中村京蔵、忠信に市川新十郎の出演です。お弟子さんの中ではベテランで安定したお二人、踊りも上手だし、舞台映えするしなかなか素晴らしい舞台でしたが、彼らがメインの舞台は本公演では見られません。そういう意味でも貴重な公演かも。8月9日~12日は軽井沢へ。いつもの小瀬温泉ホテルでゆったり静養・・・のはずだったのですが、夫婦して風邪っぴきで(私は治りかけ、夫は真っ只中)でほとんど療養状態。まぁ、エアコンのない自宅にいるよりは身体が休まったかもしれませんが・・・8月15日~16日は箱根へ。久しぶりの富士屋ホテル。軽井沢のリベンジで、美味しいものを食べて優雅な休日を満喫するつもりが今度は私の風邪がぶり返して食事時間以外はずっと寝てました。またしても療養・・・あぁ、情けない。軽井沢と箱根については、また改めて書きます。
Aug 27, 2010
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