2013.03.04
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カテゴリ: 避妊去勢
この随想は、次のアメリカの獣医学の研究論文を翻訳して紹介している一連の随想の続きだ。

1  避妊去勢手術の弊害!日本の獣医界は隠蔽! 米国獣医大学の研究報告を翻訳紹介

2  去勢すると前立腺癌のリスクが4倍になる! 米国獣医大学の研究報告を翻訳紹介 その2

3  避妊去勢でワクチンの拒絶反応が30%増加 アレルギー、蕁麻疹、ショック死など 米国獣医大学の研究報告を翻訳紹介 その3

 第4回目の今回は、その学術論文の各論を翻訳して紹介すると同時に、その著者の「結論」に着眼して翻訳者の見解も入れてご紹介する。
一言で要約すると、獣医界は、特に日本の獣医界は、国民の愛犬家をだまして儲けている巨大組織の詐欺集団だ。

  なお、科学的な英字論文の読解力のある人は原文の熟読をお勧めする。 



 原文  Health Risks and Benefits Associated with Spay/Neuter in Dogs
AUTHOR: Laura J. Sanborn, M.S.

犬の避妊・去勢手術による健康上のリスクとメリット

著者:ローラJ.サンボーン、M.S.(理学修士)

翻訳文


泌尿生殖器の障害

尿失禁 は、卵巣を除去された雌犬に普通にみられる。その尿失禁は避妊手術後すぐに起こることもあり、数年後に遅れて起こることもある。
その尿失禁の発生率は、避妊手術をしてない雌犬はわずか0,3%であるのに対し、 避妊手術をした雌犬は4~20% であることが調査研究で明らかになった。
尿失禁は、避妊手術と強く関連しているので、 避妊性尿失禁 と一般に呼ばれている。その尿失禁は、尿道の括約筋の働きが低下したことに起因している。
多くの(すべてではない)の尿失禁の犬は、薬による治療が必要である。しかも、多くの場合、その 治療は生涯続けることが必要 になる。

 世代を遡って犬を調査研究したところ、しつこく再発を繰り返す 尿管(膀胱)の感染症 が、避妊手術をした雌犬は、してない雌犬に比較して、 3~4倍も 高かった。
他の世代調査研究では、5歳半以前に避妊手術をした雌犬は、5歳半以後に避妊手術をした雌犬に比較して、 尿管(膀胱)の感染症が2,76倍も多く発生 していた。

 避妊手術をした年齢により、犬は性器の外部に異常な兆候を現す。避妊手術をした雌犬は 陰門が奇形 になったり、 膣の皮膚炎、膣炎 、および、 尿管(膀胱)の感染症 を引き起こすことがある。 思春期以前に避妊手術をした雌犬は、このリスクが高い。

肢体障害・骨の異常形成

 犬種の一種ビーグルについて研究した結果、避妊手術で卵巣を切除すると、腸骨(骨盤)の再構築の割合が増加することがわかった。このことは、卵巣を除去することで 股関節異形成のリスクが増加 することを示している。
卵巣を除去すると、 脊椎の総骨量が減少 することも明らかになった。

 幼犬に避妊・去勢手術をすると、各種の骨の成長板がその成長を止める時期が遅くなる。成長をし続け、骨の長さが著しく長くなる。そのために、幼犬の時に避妊・去勢手術をした犬は、避妊・去勢手術をしなかった犬や成犬になった後に避妊・去勢手術をした犬よりも 骨が異常 になる。
各種の骨の成長板は、その成長を止める時期が異なっている。そのため、避妊・去勢手術をした時期によって、犬の体は 不自然なプロポーション になり、 関節の性能と長期耐久性に悪影響 を与えることもある。

頭部十字型靭帯断裂

 避妊・去勢手術をすると、犬は頭蓋十字靭帯断裂症になる リスクが2倍 に増える。おそらく、そのことは 肥満になるリスク を増やすことに関係している。

 5歳半以前に避妊・去勢手術をすると、5歳半以後に避妊・去勢手術をした犬に比較して、 股関節が異常 に形成される リスクが70%増 える。
犬種ごとの健康調査をエアデールについてした結果、避妊・去勢手術をした犬は、してない犬に比較して、いろんな筋骨の障害と股関節形成不全があることがわかった。
避妊・去勢手術をした犬は、してない犬に比較して、 股関節形成不全 と診断された比率が 1,5倍 であることが明らかになっている。
避妊・去勢手術をした犬は、してない犬に比較して、 膝頭の脱臼のリスクが3,1倍 高いことが明らかになっている。

老人性認知症

 去勢手術をした雄犬と避妊手術をした雌犬は、不妊手術をしてない普通の犬に比較して、年老いた後に軽い認知症よりも 重い認知症になるリスクが高い
その老人性認知症になるリスクを詳細に決めるために利用できるだけの十分な数の避妊手術をしてない老齢な雌犬はいなかった。
老人性認知症の犬は、屋内や屋外で 方向感覚 を失ったり、家族の一員としての 社会的な触れ合い が変化したり、 屋内でのしつけが無駄 になったり、 寝起きのサイクル が変化したりする。

 この調査研究結果は、 男性ホルモン のテストステロンと 女性ホルモン のエストロゲンが細胞レベルで神経を保護する役割を果たしているという最近の研究結果と同一線上にある。そのエストロゲンは女性の アルツハイマー病に予防的な役割 を果たしている。
エストロゲンは避妊手術をしてない雌犬でも同じようにアルツハイマー病に予防的な役割を果たしていると研究者たちは推測している。
しかし、残念ながら、避妊手術をしてない雌犬の数が少なすぎたので、今回の研究ではその推測を実証し、結論づけることは出来なかった。

結論

 この獣医学論文の目的は、犬の避妊・去勢手術に関して、長期的な観点から見た健康上のリスクとメリットが複雑な状況にあることを明らかにすることである。
犬の避妊・去勢手術に関する証拠は、健康上の有益な効果と有害な効果が相互に関連 していることを示している。
さらに、私たちが、この問題についていまだに十分に理解してないことも示している。

 結局のところ、雄犬の将来の健康問題を防止するという理由で去勢手術を強制するということはあってはならないことを示している。特に、 幼犬の雄犬に去勢手術をしてはいけない。
多くの場合、去勢手術をすると、健康上のメリットよりも、 健康上の弊害のほうが多い。

 雌犬の場合は、健康上のメリットと弊害の状況はより複雑である。
結局のところ、雌犬の場合、卵巣切除の避妊手術が健康に良いか悪いかは、その手術をする年齢に左右されそうである。
また、避妊手術したことによっていろんな病気を発症するリスクは、犬種によって異なる。
生後6ヵ月で避妊去勢手術をするという伝統的な不妊手術も、最近の幼犬の不妊手術も、その犬に健康上のリスクをもたらしている。 そのリスクを避けるためには、犬が肉体的に成熟するのを待つことが大切である。

 あるいは、 医学的に必要がなければ、避妊・去勢手術をしないほうが良い (おそらく、多くの雄犬の場合は去勢手術は不要である)。

 長期的な観点から見た避妊・去勢手術による健康上のリスクとメリットのバランスは 個々の犬によって変わるだろう。
獣医学の文献にあるいろんな研究結果が、すべての犬に全般的に当てはまり、推奨できるというものではない。

( 翻訳者 : ブログ「愛犬問題」管理人 Paroowner )




 上記の「獣医学の文献にあるいろんな研究結果が、すべての犬に全般的に当てはまり、推奨できるというものではない。」といのは、その著者の 獣医界に対する重要な警告 だ。
つまり、獣医界の学術論文には獣医界の利益が増えることを念頭にした でっち上げの論文 も多い。特に日本の獣医界は詐欺師のだましのテクニックを競っている感が強い。
国民の愛犬家をいかにだまして獣医界の利益を大きくするかを研究して、まやかしの研究成果を発表している卑劣愚劣な教授連も多い。

 諺「 重箱の隅の飯粒を箸で突く 」とは、局部的で重要でない事柄をいかにも重大事だと大騒ぎすることを揶揄したものだ。物事を大局的に考えずに、局部的な事柄を針小棒大に誇張して自分自身に都合が良いように価値判断をする 愚考愚論 のことだ。

 例えば、避妊手術で卵巣を切除すると、乳腺腫瘍の発生率がいくらか低下するという学術論文が発表されると、避妊手術をすると、犬は健康で長生きしますと宣伝広告する。
 その場合、卵巣が無くなったこと、つまり、女性ホルモンが分泌されなくなったことによるいろんな弊害については知らん顔を決め込んでいる。
 避妊手術をされた犬は 卵巣ホルモン欠落症 のいろんな難病を生涯抱え込むことになる。そのことを愛犬家に隠している。
 愛犬たちにとっては 振り込め詐欺師よりもタチが悪い詐欺商法 だ。カネの亡者の下賤の商売だ。

自然の摂理で授かった臓器に不要なものはない。すべての臓器は必要不可欠だから存在 している。無駄な臓器はない。

 金儲けに狂奔している悪魔だけが無駄な臓器だという。切り捨てて、儲けたいからだ。それだけではない。その後、避妊・去勢手術をした犬はいろんな難病になりやすい。その病気を治すふりして、何回も儲けているのが日本の獣医界の巨悪の実態だ。

 獣医大学もその詐欺商法の片棒を担いでいる。 教授連 科学的に物事を考えることができないか、放棄 した情けない連中だ。学者とは名ばかりで、その実態は恥知らずの詐欺師だ。
動物愛護の思想が欠落 している。心が腐っている。金儲けだけに腐心して精神的に落ちぶれた下賤の連中だ。国民を愚弄している国賊無頼の集団だ。


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