詩と映画と日記

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冬のライオン

監督
アンソニー・ハーヴェイ

キャスト
ピーター・オトゥール
キャサリン・ヘップバーン
ジェーン・メロウ
ジョン・キャッスル
ティモシー・ダルトン
アンソニー・ホプキンス




「冬のライオン」 


1183年のクリスマス・イブのこと
衰えを感じはじめた
イングランドのヘンリー2世は(1133年 - 1189年)
後継者を決めるべく
10年も幽閉している妻のエリノアと
リチャード ・ジョフリー ・ジョン
この3人の息子たちをシノンの城に集めました

夫婦も肉親も互いの権勢欲と欺瞞と裏切りと愛にもつれ
捩じれあって見えて息苦しいほどですが
取り繕った奇麗事ではなく
剥きだしの人間本来の姿に見えます

王妃エリノアは自分を幽閉し
フランスの姫アリスを寵愛する不実な夫ヘンリーに
堂々と立ち向かいます

さすがキャサリン・ヘツプバーンです

エリノアは息子のリチャードを愛し
自分の領地のアキテーヌを与えて
王位にと考えていますが

ヘンリーはジョンと自分の愛人のアリスを
結婚させて王位を譲りたいと思っています

アリスの弟であるフランスの王も一役加わって
王位の行方は混沌としてきます

王妃エリノアが愛したリチャードは
後にプランタジンネット朝第2代の王となり
獅子心王と呼ばれるようになります
十字軍の遠征をなし、サラディンとの戦いに
勇名を馳せました

ハリウッド一の勝気な女優といわれた
キャサリン・ヘツプバーンの迫真の演技と
ピーター・オトゥールの青い目に引き寄せられます

その青い目は、愛に燃えたり、狂おしかったり
冷たく非情であったり自在に変化をみせます






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