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2008.05.10
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カテゴリ: 真田fanの日々
 新田次郎はやっぱり面白い。というのがまず最初の感想であります。
 新田次郎の山岳小説は結構読んでたのですが、歴史モノは初めてでした。
 そもそも書店でこの本を手に取ったのも、「風林火山」の後遺症というか、真田幸隆公への恋心がどうにもおさまらず、真田関連小説を一通り読んでしまった挙句、「そうだ、武田モノなら幸隆様が登場するかも!」なんて邪まな思いからだったのです。
 でも読み進めると、自然に晴信に同調してくる。晴信の良いところイヤなところ全部あわせて、この武将の魅力という気がしてきます。
 英雄色を好むあたりも、またかしょうがねえなと呆れつつ、そういうものかもしれないと思えてきます。

 山本勘助の描かれ方も気に入りました。
 軍師ではなく、諜報要員。しかも今川との二重スパイ。
 新田次郎はあとがきで、山本勘助が軍師でなかったことは確実としながら、
「武田信玄があれだけの大事を為すに当っては、必ず、情報機関を持っており、その中には優れた人間が数多くいたことは間違いないから、そのかくれた人たちを代表して山本勘助を登場させた」
 と書かれています。
 そういった史料の蔭に向けられたあたたかいまなざしが、この山本勘助に実感を与えているのですね。

 ただ、三条夫人の描かれ方だけは、読み物と思えば実に面白いけれど、実在した人物を思うと非常に気の毒というか、ほとんど名誉毀損では。。
 太郎義信も三条夫人につながる描かれ方がされそうで、そこだけ読後感がよろしくないです。
 もちろん実際の人物像なんて誰にも分からないわけで、作家の力量が史実に血肉をつけたに過ぎないのだけど、それで三条夫人のイメージが世間的に定着してしまったとしたら、怖いというか凄いというか。
 筆の力って恐ろしいものです。

 駒井高白斎はいかにも智恵者の懐刀という感じ。
 湖衣姫は井上靖の由布姫ほど不可解ではなくて、この時代の武家の女性の生き方としては納得のいく描かれ方でした。
 側室の里美はちょっと出来すぎというか、いくら囮といっても塩尻峠の戦いに一軍を率いるのはやりすぎじゃないのかな。

 さて、その里美を信濃の禰津家から迎え入れるにあたり、抜擢されたのが我らが殿・真田幸隆公の初登場シーン。
 海野棟綱の長男説、次男説、孫説、娘の子説と諸説あるなか、この本では甥ということになっています。
 …ちっ、女の迎えかよ。なんてことはさておき、上州に追われた幸隆様は、ここではもう松尾城城主に戻っておりました。
 晴信のセリフで「幸隆には昨年小県で会った」とありましたが、既に主従の誓いをしたことになっているのか?
 そ、そんな簡単に…。幸隆様にとって、運命の出遭いなのに。。くうう。
 まあこれは”武田信玄”なので仕方がありませぬ。
 でも、山本勘助が幸隆様を訊ねた際の描写は満足のいくものでした♪
 「いかにもひとくせあり気な男であった」
 「細い眼の奥に油断なく光っている眼が山本勘助にはおそろしかった」
 「先手先手と打っていく真田幸隆という人物を末おそろしい人だと思った」
 幸隆様が晴信と対峙・会話するシーンは緊張感あふれて素晴らしいし。
 何より、”買った城”砥石城攻略での活躍はやはり素晴らしい。謀略冴え渡り、真田の本領発揮です!
 これからますます晴信の信頼篤く重用されていく幸隆様、次巻以降どう描かれるのか、本当に楽しみです。
(やっぱり邪道…^^;)






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Last updated  2008.05.10 16:21:37
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