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「ちょっと思い出しただけ」"ちょっと感心しただけ"、、、いい映画だった。俳優陣も良かったが、構成(脚本)がとても良かった。まさに数年間の思い出を"ちょっと思い出しただけ"の映画。タクシードライバーの主人公(女性)と怪我でダンサーを諦めた主人公(男性)が男性の誕生日を数年に渡り遡るだけの映画。だいぶ以前に観た「街の上で」を観終わった後のように清々しかった。私にも当然色々と思い出はあるが、このような思い出し方はしたことがない。夢のようでもあり、現実を噛み締めるようでもあり、、結局は誰も不幸にはならず、後悔もないかも知れない。人生、そんなもので有りたい。評点:80点
2023.01.27
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「BOILING POINT/沸騰」90分、ノンストップ長回しのお料理(?)映画日本語字幕で観た。"ノンストップ長回し"と言えば、「カメラを止めるな!」が日本ではお馴染みなのだが、クリスマス直前の金曜日夜、ロンドンの高級レストランが舞台の映画において"この手法"の意味がよく分からなかった。開店準備に遅れてやってきたシェフはどうも家庭的に問題を抱えているらしい。。そして、衛生管理の抜き打ち検査が杜撰な管理が露呈して、評価を下げてしまうと言う散々な夜の始まり。それでも客は満員で、次々とオーダーをこなしながらもこれまた次々起こる問題に直面するシェフ。最後は"ヤク"を鼻から吸って、挙句にぶっ倒れる。。(多分死んではいないだろう)「高級有名レストランの裏側を暴く!」なんていうトーンではなく、さまざまな人間模様を描いているのだが、料理人でもないし、今は部下もいない"プー太郎"の私には感情移入しようがないと言うものだ。唯一、無駄の無い90分映画で有ることは確か。それだけ。ちなみに料理人の抱えるストレスは半端ないようです。評点:67点
2023.01.25
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「嘘八百」2018年公開のシリーズ第一作。お留守番ついでにアマプラで拝見。主役二人の演技はそれなりに確かなものなので、大きく失望することなく観終える事ができた。お話をより面白くするために、贋作造りシーンのディテールをより細かくし、ラストがもっと笑えるように若いカップルのくだりをうまく盛り込めたら、、、なんてことを考えながら観ていたら、、終わった。骨董品(単に古いものとも言うが、、)が大好きな私にはやはり「お宝鑑定団」の方が面白いかなぁ。でもまぁ、午前中の暇つぶしにはなった。評点:69点
2023.01.24
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「SING ネクストステージ」・・・一作目の感動はどこに、、、?なかなか観る気がしなかった本作だけど、「吹替版」で"のほほん"と観てみた。過去の有名な楽曲を巧みに織り交ぜて進行するところは前作通りだが、なぜか盛り上がりが、、、吹替版は特にそんな感じが顕著で、観ている途中でやや後悔したが、最後までそのまま観た。正直言って、あまり感想もなく、淡々と。続編があるのかないかのは知らないが、、今後は多分観ないような気がする。評点:65点
2023.01.18
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「私は最悪」原題は「The Worst Person in The World」なんとも言えないタイトルだけど、いやいや、、内容もなんとも言えないものだった。観ていて、大好きな「500日のサマー」を思い出したが、本作はエグさではそれを凌駕しているかも。ノルウェイ映画といえば、あたりもハズレも味わった気がするが、本作は正に"当たり"だった。恋人をコロコロ変え、仕事もコロコロ変えて何がしたいのか自分でも解らない主人公だが、その素直さに共感しつつも嫌〜な気持ちにもさせられた。本作には誰も悪い人は登場しないし、別れた後の男女関係も興味深い。その時々の素直な気持ちをここまで心地よく描かれると憎みようも無いというものだ。観客はその時々の感情でこの映画の評価は相当変わるのだろう。。また観よう。最後に、主役の女優さんの演技が凄かった。評点:82点
2023.01.17
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「NOPE」なんじゃ、この映画は!!ジャーダン・ピール監督の"映画オタクぶり"は半端ない。終盤のオートバイを使った"AKIRAオマージュ"が極め付けだけど、「ジョーズ」「未知との遭遇」を強く印象付ける構成はさすが"映画オタク"でしょう。2時間越えで、かつ中盤の"もたつき感"は見ていてもややしんどかったけど、最後の西部劇っぽい展開と歴史に埋もれた"黒人"の存在を「これでもか!」と描いて見せるところに黒人監督の"意地"を見た。冒頭、主人公をお父さんが空から降ってくる5セントが頭(目?)に当たって死ぬところがすごい。「黒人の敵」であり「先住民族の敵」であるトマス・ジェファーソン大統領を描いた5セントが当たって死ぬ黒人、、、これはのほほんと生きてきた日本人には全く解らない表現。。。この映画はIMAXの映画館専用かもしれず、それを自宅のiMACで観ている私は、本当の映画ファンなのかなぁ、、、3番館でもいいので、一度は映画館で観よう。評点:78点
2023.01.16
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ロックギタリスト → ジミヘン そして、ジェフベック正直言って、ヤードバーズ時代は全く知らない。。。そして"第1期ジェフベックグループ"は当時の私にとってはブルース色が強すぎてやや拒否反応が出たような気がする。そして、"第2期ジェフベックグループ"、、ここでのマックス・ミドルトンとのコンビが後の彼の音楽性に相当大きな影響を与えたのではないだろうか。そして、解散後に彼が切望した"BBA"は理想と現実のギャップを感じたスーパーバンドではなかっただろうか。BBAの空中分解後、彼は自分のグループを持たず、その時その時の"旬"な食材を調理する一流シェフとして音楽を私の食卓に届けてくれた。タルちゃんを知ったのもジェフのおかげです。毎度おなじみの楽曲披露をする三波春夫のようなクラプトンと違い、常に"今"を追求する姿はまさに"アーティスト"と呼ぶに相応しい存在でした。今は処分してしまった数枚のレコードはどうしようもないけど、自宅に現存する8、9枚ほどのCDを大切に聴きたいと思います。彼のフォロワーは山ほどいるだろうけど、完全なる後継者は未来永劫出ないでしょう。それだけ偉大なギタリストでした。
2023.01.12
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今週は月曜日の朝から"緊急事態"が発生し、急遽宇都宮に参りました。まずは、駅前で色々と買い込んで"差し入れ"をした後は、やることがないので、"オリオン通り"を中心に散策。裏通りは一気に昭和40年代の景色が広がっていた。Sony RX100m5この近くには「宇都宮ヒカリ座」という映画館があり、これまた私好みの風情だった。そして、やたら入口がでかい二荒山神社へ。初詣はすでに熊野神社で済ませたが、"新たなお願い事"ができたので、行ってみた次第。おみくじは干支毎に結ぶとは知らなんだ、、"ある事情"で人混みは避けたかったので参拝はほどほどにして、カウンターで寿司を食べ、メガドンキで買い物をしてホテルでマッタリ。。そこかしこで輝くイルミネーションも悪くはなかったが、所詮、宇都宮ですから、、失礼しました。翌日は朝からレンタカーを借りて、とある場所に、、私の役目は午前中でほぼ終了してしまったので、宇都宮市内から車で15分程度の大谷に向かう。"メインイベント"と目していた「大谷資料館」はなんと定休日だった。とても残念!大谷観音のおじさんに尋ねると「この辺は火曜日が休みなところが多いよ。。」とのこと。やってしまった。。もう一つのメインである磨崖仏を見るため、「大谷観音」へ。十体ほど磨崖仏はどれも撮影禁止だったが、こんなに本格的な磨崖仏を見るのは大分の臼杵以来。拝観料500円は無駄ではなかった。そして、徒歩3分で「平和観音」*に到着。これまた、圧巻の風景が広がる。*太平洋戦争の戦没者供養のため彫刻された27mの観音階段を登って観音様の背中を回り込んで背面に到着。なんとも気持ちがいい。平日&火曜日ということで、人が本当ほとんどいなかったのが幸いしたおじさんは、観音様とツーショット!!今度は"火曜日以外の平日に是非来たい"と切に感じたのだった。ちなみに資料館に行くなら"α7sS II + 広角レンズ"は必携だ。
2023.01.11
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「神々の山嶺」夢枕獏の小説を漫画にした作品をフランスで映画化、、このお話よりこの映画化までのストーリーの方が興味深い。2016年に日本でも岡田准一、阿部寛主演で実写映画化している作品だが、その時は残念ながら低評価だったようだ。本作を観ての正直な感想は「雪山登山、絶対行かない!!」だ。登山時の準備、トラブル等等、結構リアルな描写のように思ったが、私にはその検証はできない。終盤、カメラマンを助けた登山家の羽生が取った行動や歴史的な遺物に対する深掘りは一切ないのだが、帰ってそれがよりリアル感を増す。「登山に魅入られた人はこんなだよ、、」と言いたいように思えた。"泣いたり笑ったりの人生"もあれば、ひたすら耐えて己の欲望を全うする生き方もあるのだね。。そんなことを思いながら観終わった。評点:75点
2023.01.08
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「マイ・ブロークン・マリコ」とても楽しみにしていた作品。予習も兼ねて原作(漫画ですが、、)も入手している。お話は"人生で唯一の友人"であるマリコを自死で失ったシイナのセンチメンタルジャーニー。永野芽郁のほぼ一人芝居で90分という尺をもたせたという意味では、彼女にとって大きい仕事を果たしたのではないだろうか。。個人的に"アイドル女優"的な枠の中に入る永野さんがここまで振り切った演技をする事ができたのは製作陣や共演者との絶妙なタッグのあったのでしょう。とてもいい女優さんだと思った。終盤、良心の塊のような"釣り人"が、シイナに向かって語りかける台詞「いなくなってしまった人を思い出すためには、あなたは生きなければいけない」そして最終盤で、マリコからシイナに宛てた手紙をマリコの義理の母親から入手して読むシーン友達(自分)に黙って死んだ訳ではないと知ったシイナは穏やかな顔、、90分足らずの映画だが、これ以上尺を伸ばす必要もない作品で、それも絶妙だったと思う。評点:78点
2023.01.06
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今年、最初で最後の"シモバシラ"Sony α7S II + SEL50M28開放で撮ったら、ボケが強すぎて凝視すると目が痛い。今期は10日以上、一滴も雨が降っていないため、シモバシラの"成長"がイマイチなんだけど、それでもそれなりの主張があって、満足した。そして、乗蓮寺へ。Sony α7S II + SEL1635z昨日は熊野神社、今日は乗蓮寺で、"プチ遠方"にいる次女の無事を祈っておきました。
2023.01.04
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「ドリームガールズ」何を今更、この映画、、、実は、最近「The Supremes」のベストCDを買ったものでして、ついつい観てしまった。"ビヨンセ主演"という謳い文句の映画だったが、結果的に助演女優のジェニファー・ハドソンが完全に主役を食った"美味しい役回り"でオマケにオスカーまでとってしまった。。彼女は昨年観た「リスペクト」の印象が強烈だったが、映画初出演の本作でも圧巻の歌声を披露している。そもそもブロードウェイミュージカルなので、それなりに雑いストーリー展開も散見するが、やはりジェニファー&ビヨンセの歌声を聴くだけでいいでしょう。。それでは、ダイアナロス&The Supremesでもじっくり聴きましょうかね。。私は、小学生の時に聴いた時から「Love Child」が一番好き!評点:76点
2023.01.04
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Sony α7S II + SEL70300G元旦、朝の散歩でいつもと変わらない「美しい富士」をみた。撮影場所は近所の墓地なのだけど、ここからの富士が一番きれい。今日、娘(次女)が少しだけ遠方の地に旅立った。彼女はこれから1年程の研修期間を経て本格的に"社会人"となる。私にもそんな時期が40数年前にあったハズなんだけど、ほとんど記憶にない。そもそも「社会に出る」という言葉も未だにピンときていないし、、そんな私でも人並みの生活ができていること自体、"運が良かった"だけかも知れない。人生にはいくつものタイミングで"分かれ道"や"選択肢"が存在するのは確かで、今思い起こしても「あの時もし、コチラではなく、アチラを選んでいたら、、」なんてシーンが山のようにあるが、人生に"もしも"はないのだろうね。。まさに"行雲流水"です。あと、何年この世に生きるのかわからないけど、来年もこの富士が見られれば、"結構"ということで。明日から"カメラライフ"復活しょうかなぁ。
2023.01.03
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気持ち悪いがそれなりに深い(?)「LAMB/ラム」アイスランドの人里離れたところで酪農を営む夫婦。冒頭からほぼセリフは無い。その代わり不穏な空気感だけが漂う。変な音と羊が慄く顔、顔、、そして、せっせと赤ちゃん羊を助産する日々の中で突然"奇妙な子羊"が誕生する。その子羊を妻は大切に抱き抱えて自分達の部屋へ、、前半のハイライトはその子羊の本当の母親と人間の"母親"の確執。中盤、夫の弟が家に転がり込んできて、奇妙な3人と子羊の生活が始まる。弟と妻の関係もかなり訳ありみたいだし、子羊の成長具合も奇妙としか言いようがない。この手の映画ではよくある、"宗教色"は本作もかなり濃厚で、当時用人物の名前もなるほど、、みたいなものばかり、最後は子羊の本当の父親が人間に天誅を喰らわせるのだが、一人取り残された妻はなぜか"安堵"の表情を浮かべておしまい。。昔、自分達の子供を亡くした夫婦が突然この世に生まれた顔が子羊の赤ちゃんを自分達の子供として育てる狂った映画なのだが、本当に狂っているのは妻だけのような気がする。夫は久々に得た"幸せ"を壊したくないだけ、そんな夫婦を残して弟はバスで去ってゆく。なんじゃこりゃ!でもそこそこ面白かった。それにしても、アイスランド人がハンドボールにとても熱くなる人種だったことは初めて知った。勉強勉強。。多分二度と観ないけど、見れば見るほど、あれこれと考える部分が増えそうだ。評点:69点
2023.01.02
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「メタモルフォーゼの縁側」「ポンポさん」に引き続き、漫画原作の映画を観た。宮本信子と芦田愛菜と言えば、「阪急電車」をすぐに思い出す。私が何度となく観た大好きな映画だ。「阪急電車」では、まだ、あまり売れていない有村架純もいい味を出していたが、本作はすでに売れっ子の古川琴音が脇を固めていた。孫ほど歳の離れた"友達"を見つけたお婆さんは縁側で原画を写す女子高生に自分を重ねる。「この後はほどほどの人生で良いわ、、、」と考えず、高校生に自分を見出す"メタモルフォーゼ"。でもそんな方でも、最後は娘を頼って引っ越しか、、、そりゃそうだよね。。いつまでも若い人とキャピキャピできないし。その辺りがちょっとモヤッとするけど、現実を見据えた結末も心地いいと思った。本作はとにかく宮本さんと芦田さんの心地いい演技に浸りましょう。評点:71点
2023.01.01
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すごい傑作!「映画大好きポンポさん」ネットでの好評は見ていたが、まさかここまで面白いとは、、、原作(マンガ)は未読だし、絵のタッチというか、主人公のポンポさんの存在の"浮き"が半端ないので、なかなか観る気は起きなかった作品。"映画の神様"の孫であるポンポさんは"映画の女神"なので映画に関しては、全てお見通し、、、そのアシスタントであり、常に目の下にクマをつくったジーンくんを大抜擢して映画制作に入り、撮影の取り直し、資金繰りのピンチなどをいろいろな協力者を得て乗り越えたポンポさんとジーンくんは大成功を収める。。でもその場にはポンポさんは居ない。。というストーリーなんだけど、なかなか奥が深いものが隠れている。「何かを成し遂げるために、余計なものは切り捨ててゆく」事は、映画制作、編集中の話だけではなく、映画のヒロインからの好意も"無"する非常さも必要だと言っているようだ。前述のポンポさんの"浮き"は言動とその姿(五頭身的なスタイルで、明らかに他の登場人物とは異なる"姿"をしている)は、明らかに他と一線を引く存在を意味している。そして、そのポンポさんに認めてもらうことを唯一の目標として映画を作ってゆくジーンくんにはどんなに可愛い女優さんがそばに居ても目に入らないのだろう。。ある意味で残酷なシチュエーションとも言える。本作には、"悪人"は誰一人として登場しないし、「映画が好きで集まる人に悪い人は居ない」と言いたいようにも思うが、世の中、そんなわけはない。ただ、そういう"雑音"も全て排除して、エッセンスのみを90分に凝縮したこの作品に凄みを感じてしまう。ますます映画を好きになるために必見の作品でしょう。評点:88点
2023.01.01
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