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うちは今年は入園入学はないのだが、
息子の幼稚園では入園式の日に進級式を行うのである。
一年前の入園式の頃からすれば、
それなりに成長した息子に感慨深いものを感じ目を潤ませる私。
というのは嘘で、なぜ入園でもないのにスーツにヒールで出かけなあかんねん、
こっちは自転車やで、とひとり呟く私。
タイトスカートにヒールに自転車二人乗りである。シブイ。
幼稚園で親子を見ると、間違いなく親子だなあというくらい似ている親子をよくみる。
不思議と他人の親子は似ているのがよくわかる。
私は小柄なのだが、息子はダンナ似で学年で3番目くらいに背が高い。
3番目くらいというところが中途半端でよい。
背もでかいが態度もでかいのである。
というのは嘘で、筋金入りのマザコンで気弱な子羊のような息子である。
顔は私に似ているといわれるが、私にはよくわからない。
新しいクラスで、ひとりひとり園児が前に出て
自分の名前を自己紹介がわりに言うのだが、
息子は流暢に礼儀正しく自己紹介をし、私を喜ばせた。
というのは嘘で、自分の名前にわざわざ「くん」をつけ、
順調に皆の失笑をかうこととなったのであった。
「はーい。さよならの挨拶をしまーす。」
「せんせい、さよなら。みなさん、さよなら。
あしたもがんばる、えいえいおー。」
息子のやる気のないエイエイオーに、
まあ、こんなもんやろと呟く私であった。
こんな息子であるが、20年後30年後に
桜の美しい庭園のあるレストランなどで接待をうけるのが
とりあえずの私のはかない夢なのである。
やれやれ。