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今回同じ Pen Fを3台お預かりした、厭だ、嫌いだ、やりたくない、抵抗も空しく、、、、、、、、開けて直ぐに状態が余り良くない事が分かった、持ち主と相談して1台を部品取りにして2台を完成させる、その筈だった、1台は簡単に出来た、2台目で苦労している、理由は写真のギャーの摩耗が酷い、このギャー実物は直径1Cm程しか無い巻き上げる度に負荷が掛かる、その為の摩耗と変形だ、特に油が切れて使い続けた結果と思う。ギャーの刃先は全て丸く減り、変形が酷い、組み立てて負荷を掛けるとスリップしてしまう、このギャーが何とか噛み合う位置にすると他の結合に影響してそちらが動作不良になる、困った。
2007年10月11日
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シャツターユニットと巻き上げ装置の関係組み立てで一番難しい部分です、この部分の組み立てを間違いますと色々な不具合が発生します、同時に面白い現象も発生します。緑色線はギヤーと巻き上げ装置が見えない内部で軸で繋がっている事を表示したものです。写真赤矢印は2枚目写真赤矢印のギャーと結合します、しかし単に結合しても正常な動作は致しません。ギャーを逆転させて停止した位置が組み立て位置に成ります。シャツター幕の位置、ミラーリターン信号カム、この位置が正常な事が必要です。この部分を理解すれば何故組み立てに注意が必要なのか判ります。abcdの順番に組み立てます、bの歯の部分に注目です、斜めに歯が有ります、cに下から入ります、つまり巻き上げる時は歯が穴に掛かり軸は回ります、逆に戻る時は歯に乗り上げ戻ります、つまり片方向にのみ回るワンウェイクラッチと言われる構造です、珍しいのは360度を4分割した穴を使っている、つまりスタート位置はこの穴に入った位置に成ります、是が正しく無いと巻き上げの不具合が発生します、PenFの場合は2回巻き上げですがそれが2.2回に成ったりします、Pen FTの場合は1回巻き上げですがそれが1.7回巻き上げに成ったりします。此処まで分解した場合組み立てて一回で正常動作はまず無理です、恐らく数回はやり直すでしょう、大変組み立ての難しい部分です。いま修理にお預かりしている物は持ち主が有るプロの修理屋にオーバーホールに出した、Pen FTです、FTは1回巻き上げです、所が完成して帰って来たら1.7回巻き上げで帰って来た、つまりこの部分を理解していない、結構組み立てに手こずる部分です。
2007年10月07日
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この写真前に掲載しました、その追加解説です、実はこれ故障しています、故障箇所はbです、左のカムが右に乗り上げています、この部分は先端の為に右のa部分を押しても動きません、つまりミラーがリターンしません、cの部分を見て下さい、僅かですが曲がっています、薄い金属が少しでも変形するとこの様に成ります、普通はこの部分は折り曲げて当たり面積を増やす設計をします。何故左の曲がりが発生したか、原因は不明です。
2007年10月05日
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ミラーの動作ピン、写真左開 右閉、このピンが楕円の穴に入ります。シャツターコントロール機構aのギャーは巻き上げダイアルのギャーと噛み合います、噛み合う位置が決まっています、それ以外に結合しますと色々な面白い現象が起きます、例えば巻き上げレバーを2回操作しても巻き上がらずに2.2回で巻き上がったりします、b低速テンプ。ブリキ製のギャー、何も言いませんご判断下さい、赤矢印2個がシャツター幕回転用のスプリングを巻き上げます。上赤矢印低速制御カムレバー、速度が変化しないは是に関係した故障です。下赤矢印シャツター動作完了、底部のレバーを押します、現在は押した状態です、巻き上げると収納されます。収納状態です。
2007年10月04日
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オートリターン ミラー と自動絞りの動作底部カバーを外すと出てくる部分です。シャツターが押されると最初に此処が動作を開始します、aの出っ張りが矢印方向に押されます、bが矢印方向に移動します。cのピンが押されます。dの板が矢印方向にスプリングの解放された力で移動を開始します、この板は自動絞りのレバーと繋がっています、同時にミラーが閉じる方向に動きます。この状態がミラー閉、自動絞り完了です。eがシャツター動作開始位置です、シャツター動作開始。fがシャツターの動作が完了すると押されます。gは元の位置に戻ります、ミラー開、自動絞り開放位置。裏側の写真です、cは上から見たピンcと同じ物です。シヤッターが押されると先端の鈎型が外れます、h方向に自動絞りレバーが移動します。sはスプリングのテンション方向です。中央下に見える楕円の穴此処にミラーの先端から出ているピンが入ります。シャツター動作完了で押されます、ミラーと絞りのロックが解除されます。
2007年10月04日
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露出計の窓が割れていました、隅の方です、指針が曲がり動作不良でした、指針曲がり修正で全て解決です。水銀電池1.35V仕様を1.5V電池が使える様に調整します、下が回路図です、大変簡単に作ってあります、VR1のボリュームをほんの少し回すだけです。
2007年09月17日
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35mmフルサイズです、小型軽量なら良いのですが小型ですが軽くは有りません、このカメラ発売から50年経ちますが当時も今も人気は続いています、レンズはF3.5 40mm のテッサー、距離計は有りません、追針式の露出計を内蔵しています。当時から距離計が欲しいと偶に聞きます、使って見ると判ります、被写界深度が深いレンズです、3m以下でも大体距離が合っていれば綺麗に取れます、以上なら絞りをF8程度に絞ればピントは出ます、つまり距離計より露出計の方が役に立つ。その露出計の動作不良です、露出計メーカーのゴッセンが供給した高級なもので、ユニットに成っています。巻き上げレバーの根本の飾りビスを外す、外すと下に3個のビス是も外します、次に上部カバー両端のネジを外します。赤い矢印のネジも外します、巻き戻しのダイアル(中央赤矢印)は外した後に小さなコマが有ります、回しながら手前に引きますと取れます。外れた部品の全てです。上部カバーが外れました。露出計の表示を拡大しました、現在電池は入っていません、白い指針が正常位置からずれています、本当は赤い線の位置に無ければいけません、スタート位置調整のレバーを探しました、有りません、このメーターには無かったのです、この後メーター部分まで全て分解しました、開けて判ったのですが珍しい構造をしています、メーターに軸受けが無い、フローティング方式のメーターでした、この方式は指針を浮かしているヒゲゼンマイの経年不良が怖い、ドイツ製には多い方式だ、メーター不良は修理不能に成る、Zeiss Ikon Contessa 35 Kodack Retina 3C是らの機種のメーターも同じようなメーターでフローティング方式を使っている、数度ヒゲゼンマイの不良に合った事が有る、修理が成功したのは一台だけです、日本製では思い当たりません、軸受けを必ず使っています。露出計ユニットです。この先更に分解しましたが普通これ以上の分解はお勧め出来ません、針やテンプスプリングに軽く振れただけで狂います。外した跡です、随分な面積を占めています。この時代の電池は水銀電池が殆どでした、水銀による環境破壊が問題になり使用済み水銀電池はメーカーに回収義務が課せられました、日本では既に生産が有りません、困るのは水銀電池の発生電圧は1.35Vなのです、現在手に入る代用電池は1.5Vです、入れて使っても電気的には何も問題は有りませんが、露出指示値に誤差がが出ます、そこでこのカメラは1.5Vを入れて正常値を表示する様に調整しました。アタッチメントも発売されて入手可能ですが精度はメーター値再調整の方が遙かに正確です。
2007年09月17日
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ファインダーを覗くと汚れが見える、撮った写真には影響は無いが、一眼レフの場合実像を見て撮る、結構この汚れは気になる、幾ら掃除しても取れない、何故だ、これ汚れでは無かった、プリズムの腐食でした、Nikon F のファインダープリズムの腐食は珍しい話では無い、しかしこの様には見えない、このカメラ独特の見え方だ、汚れているようで嫌だ、ジャンクカメラのプリズムの方が程度が良いかも知れない、程度の良い方を使おう
2007年08月31日
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光学系の全分解をしました。全部品では有りません、反射ミラーが一枚とアイピース部分は入っていません、何故ここまで分解したか、理由はモルトの飛び散りによる汚れが酷い、ガラス部分の黴び発生、それもアルコールで殺菌して除去します、この後、超音波洗浄機で汚れ落としを数回します。今まで沢山のカメラを壊して来ました、このカメラは日本製のカメラ中では精度は余り良い方とは言えません、しかし他の国のカメラのどれと比べてもこのカメラの構造と精度の方が優秀です、日本製のカメラが最高峰、これは私の結論です、しかし銀塩カメラはもう過去の物です、このカメラは同じPen Fを3台お預かりしました、検討の結果1台を部品取りにして2台を完全にする、一台は完全なジャンクに成ってしまいます、写真のカメラは3台目の物です、シャツターユニットのレバーの折損、ジャンクから外して交換しました、他にも交換した部品は有ります、2台は完全に成る、しかし一台は無くなってしまう、寂しいです。
2007年08月28日
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組み付けです、ユニットに成ってはいますが結合には幾つかの約束事が有ります、それが下の写真です。、結合が完了したらAのネジを緩めます、このネジは逆ネジです、通常締まる方向で緩む、つまり時計方向で緩みます、穴の沢山開いた円盤が回る様に成ります、この円盤は180度毎に噛み合う構造です、矢印方向に1回転します、シャツターの開閉スプリングです、反時計方向で締め付けて完了です、是で巻き上げてシャツター動作の確認をします。
2007年08月26日
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アタリ、凹みの修正。金属を凹ました場合完全な修正は不可能です、その凹みが酷く無ければ殆ど判らなくする事は出来ます、下の写真は修整終了しています、小さな凹み2カ所その倍程度の凹み一カ所、その為に3カ所全体が少し凹みがPEN-Fの文字周辺に有りました。修正は竹串と金槌を使いました、小さな凹みは竹串の本端を当てて叩きます、全体の凹みは金槌で叩きました、金槌は市販の物を加工して有ります、元の形はこの倍程度の大きさが有りました、金槌の先端は片方は凸面、反対側は平面に加工して有ります、カメラの修理に使う工具は殆どが通常の市販品ですがこの様に全て追加工がして有ります。扇型の部分がシャツター幕です、是が一回転して露光します、回転速度は変わりません、180度回った位置で停止する時間がシャツター速度に成ります、つまり停止せずに一回転は最高速度1/500秒です、このシャツターの利点はどの速度でも全開位置が有る、つまりストロボは全速同調します、悪い点は半回転で止めるのにストッパーを出して止めている、つまりショツクが有る。上の写真の反対側です、上の方に線を巻き付けて有る先端がシャツターボタンに成ります。
2007年08月26日
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上部カバーと下部カバーを外したら見える範囲の劣化したモルトを剥がします、剥がした後は必ずアルコールで綺麗に成るまで掃除します。次に化粧皮を剥がします、カメラの修理には例えどの様なカメラでもこの作業が必要に成ります。剥がし方は皮の種類によって変わります、本革の場合は一番難しく接着剤を剥がすための溶剤を一切使えません、今回は合成皮革です溶剤はアルコールを使いました、注射器で周囲から流し込みます、角に針を差し込み浮かせます、少し浮いたら先の細いドライバで隙間を広げます、指先で摘める様にして指先の感覚で少しずつ剥がします、アルコールを隙間に流し込みながら剥がします、今回は綺麗に剥がれました、是でしたら再使用が出来ます。これからが本格的な一眼レフ分解の基本です、前ユニットと本体の分離です。青い矢印のネジは外しても外さなくても良いのですが、組み立てる時には外して入れないと帰って面倒なので此処で外して置きます。直接分離を外す為のネジは赤矢印2本短いネジ、緑矢印3本長いネジ、計5本で外れます。ネジが外れましたら上を広げる様にします、隙間が開きましたら前ユニットを上に持ち上げます、小さなカチャという音が聞こえる筈です、リターンミラーのテンションが解放された音です。A シャツターダイアル軸、B シャツター幕回転ギャー、C チタン幕回転シャツター。シャツター速度ユニットです、全ての速度は此処で作られます。前ユニット、リターンミラーの制御部分です、赤矢印此処の接合部分にもモルトが使われています、新しいモルトが張られた所です。ミラー制御機構下から。 ミラーとプリズム部分の分解と掃除モルトの張り替えです。
2007年08月24日
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このカメラは発売後約45年経過している、この時代の日本カメラの殆どか遮光材としてモルト(スポンジの一種)が使われていた、現在そのモルトは劣化して粉状に成り飛散して故障の原因に成っている、その上に完全な油切れ、グリースは固化している、動くカメラも有るが正常とは言えない、このカメラは全てが当て嵌まる。分解は簡単なカメラです、まず上カバーを外します、写真A矢印ネジを外します、写真Bフイルムに入る2又に成った所にドライバーの軸を入れます、巻き戻しハンドルを反時計方向に回します、ハンドルが外れます、ワッシャーが一枚同時に外れます、紛失注意、写真Cその下にネジ2本外します、上部カバーは此だけで外れますが、外すとスプリングが1個落ちて来ます、紛失注意です、シャツターのボタンもはずれます、ストロボの配線が接続されていますので外します。次に下カバーも外します、ネジ2本です、外しますと、巻き戻しの時に押すボタンがホロリと取れます。写真は劣化したモルトです、砂状になっています、分解の振動でバラバラと落ちて来ます。モルトの使用箇所は此処だけでは有りません、根気よく注意しながら剥がします、剥がし終わったらアルコールで残りを綺麗に拭き取ります、時間の掛かる面倒な作業です。
2007年08月23日
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シャツターの不調、原因はシャツター羽根に油が付いた。シャツターの羽根は機械動作ですが油を嫌います、例えどんな油で有っても極僅かが付着すると動作不良に成ります、潤滑材として使うのは特殊なパウダーです、此がまた曲者です、少量の油でも有ると固まります、つまり羽根は動かなく成る。このカメラは大衆向けのカメラとして発売されています、日本えの輸入は無かったようです、所がこのカメラ普通のその辺に有るカメラと大変な違いが有ります、大衆向けなのに当時KODAKが高級レンズとしてのブランドレンズEKTERが装着されています、レンズが優秀分解が簡単、落としても壊れないカメラ、その理由でアメリカの陸軍と空軍に採用されています。此処までバラスして部品点数は約30点です、大変少ない、合理的ですが、可成りアバウトです、シャツター速度表示は参考程度の精度しか有りません、それでもそれが判って撮れば最高の35mmカメラです。
2007年07月21日
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このカメラのフィルム送り量を計る部分は大変特殊な構造をしている、赤矢印部分のギザギザがフィルム端に噛み込み回転して、回転量を検出している、この回転が重くなっている、原因は軸受けとギャーの油ぎれ、油の劣化で固化、重くなる、回転不良を起こす。上の写真の軸はこのギャーに繋がっている、軸受け、ギャーの掃除、注油で不安定は可成り改善される、但しそれでも完全とは言えない、それは構造上の問題です、しかし不揃いは出るが実用には問題ない程度の改善には成る。
2007年07月08日
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作りの良いカメラは楽しい、1955-72年の製造で前期と後期が有る様だ、このカメラは前期型らしい。フイルムフォマットが変わっている、135フィルムを使う、通常は24×34mmだが、このカメラは24×24mmつまり正方形だ、理由はスプリングを利用した自動巻上げの為だ、撮れる枚数を多くするのと連射性能を上げる為だ、一杯に巻き上げると20枚程度が撮れる、レバーを連写にすると数秒で20枚が撮れる。このカメラですが当時はライカ以上の高級機です、レンズも全てツアイス供給の高級レンズが交換用にずらりと揃っています、ファインダーの曇りが有り、距離計もおかしい、まずは上部カバー、俗称 軍艦を外しました、作りは抜群に良い、ネジを外した時の手触りが良い、ネジ穴加工の精度が抜群だ、この手触りは日本カメラではNikonの古いカメラより上かも知れない。距離計連動です、それなのに実にすっきりとしている、光路の反射は全てプリズムを使っています、内部乱反射防止塗装で写真だと見えにくいのですがアルミ鋳物を削って作っています、距離計の狂いと、上下像も狂っています、プリズム類、ガラス、全て曇っています、分解して洗剤で水洗い、、、、洗濯しました、この方法が傷を付けずに一番綺麗に成る。
2007年05月18日
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日本のインターネットのサイトでは見た事の無い、グラフレックスのシャツーユニットの分解です。これもプロ用、頑丈で材質も作りも良い、分解痕がやはり有る。私は修理は素人だ、しかし拘りが有る、この時代のカメラは全てマイナスネジが使われている、そして量も多い、溝に合うドライバーを選択して使う、マイナスドライバーを30本以上は持っている、それでも合わない事は珍しく無い、その場で刃先を加工して合わせる、つまりネジの溝を壊さない為だ、修理して修理の痕跡を残さない、そのように心がけている、しかし大変難しい事は確かだ。アメリカ製の機械全てに言える事は、機械は故障する、だから分解をする、それが必ず考えられている、良いところだ、しかしある所までて゛、それ以上はユニット化されていて分解が出来ない事が有る、つまりユニット交換をする、ユニットが一つの部品に成っている、合理的ともいえる。このシャツターの特徴はシャツターを押すとレンズの回りを一回りしてしながら信号を伝達して動く、動作が面白い、ドイツ、日本とは全く考え方が違う、悪いとは言えない、しかし摺動部分が多い、油切れには極端に弱い、定期的なメンテナンスは必要な構造だ。aのピンは1mm程動く、中心方向だと1/30sec以下のシャツター速度、そして外周方向だとT B と1/100 1/200 1/400のシャツター速度になる。bは分解した時につけた傷の有るネジです、大変ラフな修理です。cは変形修理痕の有るスタートストッパーです。dこれが問題です、変形したスプリングです、何処とどこに掛かっていたか目下不明です、片方は多分aのピンです。
2007年05月16日
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故障には原因と結果が有る、例として、風邪を引いた時に熱が有る、熱を下げるのに熱を下げる薬を飲む、熱は下がる、しかし風邪は治っていない、つまり原因を直していない。このシャツターの故障も写真に有る状態は結果だ、写真右はシャツタースタートレバーのストッパーを外す前、左の写真は外した所、Aはシャツターチャージの完了で止めて置くレバーで大変重要な働きをしている、変形して修正痕が有る、Bは捻れて曲がったスプリング、Cは擦れてすり減った箇所だ、通常このような減り方は絶対にしない、しかし何故この様な故障が出たのか、これは結果で原因では無いと思う。まずは変形したスプリングを修正する、下の写真は修整する前だ、下の黒いのはスケール一目盛り1mmです。 修正はしたが原因の特定が中々出来ない、一つ不具合が見つかった、タイマースタートのボタンの動作が変だ。このシャツターは動作を安定させる為に強いスプリングが使われている、シャツターチャージも可成り重い、その為にタイマースタートボタンに手が触れる事が有る、それも微少な触れ方でタイマーがセットされてしまう、今まではこの状態だとシャツターは引っかかった状態で止まってしまった、タイマーのギャー類に油を射して有る、タイムアップでシャツターは落ちるようには成った。
2007年05月10日
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シャツターの不調を預かりました、昔のプロ用、大型カメラに使うシャツターです。世界最高レベルのシャツターです、材質、設計、素晴らしいものです。故障はシャツターの開閉が出来ない、原因は右の矢印部分のスプリングです、しかしこのスプリングがこの様に変形するのは考えられない、スプリングはこの様な形で使う事はあり得ない、故意に曲げたとしか考えられない、理由はこの様に角を付けてそれも2カ所曲げる事は無い、折れやすくなる、このシャツター程の設計をする人がする事では無い、理由は不明だ。もう一つの問題はこの先端がどこに掛かっていたか、目下それも不明だ。左のスプリングも変形しています、しかしこちらはこのままでも全く問題が無い、大した働きはしていない。
2007年05月06日
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カメラの名前です、このカメラの名前を聞いて判る方は、マニア、持っている方は重傷のマニア。ゼンマイを巻き上げてフィルムを自動巻き上げにしただけの話、ロボットの名称は少し大げさなのです、だから構造は特殊なのです、このカメラプロの修理人は通常預かりません、特に巻き上げ不良の故障は。ゼンマイでフィルムを巻き上げる、日本ではリコーオートハーフが有名です、シャツターを切るとジーコと巻き上げ音がしました、勿論シャツターチャージもしました、書くと簡単なのですがゼンマイの力だけで多数枚を撮れるようにする、大変な機構です、当時ゼンマイの材質で大変な苦労が有ったようです、このカメラはドイツの優秀なバネ鋼が有って初めて出来たカメラです。実はこのカメラ預かる事に成りました、ある御婦人の持ち物です、お逢いした事は有りません、多分見ると石にされる、ローレライの伝説の人魚の様に、このカメラを持ってカメラの故郷ドイツを旅行する、その為のオーバーホールです、このカメラは1953年頃の制作です、50年ぶりに故郷に帰る、何ともロマンチックです。
2007年04月28日
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ピント調整をした、前と同じ調整をした、ほんの僅かだが無限遠が出ない、ギャーの噛み合わせ1つ分送った、それと左下のカムが 0.1mm低いワッシャーを入れて高さ調整、やはりこの時代のカメラは職人仕事だ、機械毎に微妙に違う。70年経つカメラ、しかしレンズの状態はこの年代のカメラでは最高ランクだろう、ミラーの掃除とピントグラスの掃除で可成り見やすく成った、是なら後20年は使える。持ち主に早速の試写をお願いしよう。
2007年03月22日
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まずは大掃除、油がミイラに成っている、超音波洗浄機で3回洗った、固まっているのをドライバーの先でこそぎ落とした、さらに洗浄、終わったのが下の写真です。ファインダーカバーの留め金が壊れていた、作りました、塗装すれば完成です。この写真は多分珍しいと思う、一見すると分解は簡単そうに見えるが、是を隠しているカバーを外すのはチョツトした知恵比べだった。
2007年03月20日
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このカメラが又分解されるのは何時の事に成るか判りません、記念撮影です、ギャーは完全に掃除完了しています、中右から2番目は巻き上げ側のアルミのカバーです、白いのはアルミの錆です、是でも掃除して綺麗に成っています、これ以上の錆の進行を少しでも止める為に塗装します。
2007年03月20日
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下の画像がビューファインダーから実際に見える大きさに近い物です、真ん中の小さな円で距離を合わせます、上の左右は拡大した物です、右上は完全に距離が有っていません、左上も少しずれています、しかし実際に見えるのは中央の小さい丸の中で合わせます、現在合っている様に見えますが拡大するとずれている事が判ります。此処で問題なのは2本の線は実は距離は同じなのです、つまりこの小さな円の中でも見える場所によって微妙にずれが有ります、又みる角度によっても誤差が出ます、調整は中央で行います、ではその誤差は写りに影響する差が有るのか、全く有りません、その程度です、そして問題は上のレンズと下のレンズではどう違うのか、このカメラで徹底的に確認しました、下のレンズは高級で、上のレンズはそれとは比べようが無い程性能が悪い物です、レンズ間の距離誤差も有りました、しかしそれも撮影には全く影響は有りません、その程度です、それでも理想としは上下のレンズは同じ方が良いようです。真ん中の円はスプリットイメージと呼ばれる物です、距離合わせを容易にする為の物です、角度の浅いプリズムが左右反対角度どで刻まれています。個人的には嫌いです、確かに距離はある程度は合わせやすい、しかし中央に有るため邪魔、本当に正確に合わせる場合は帰って邪魔、私の場合は方眼の普通のマットを使っています。
2007年03月01日
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A シャツターチャージレバーB シャツターリリースレバーC 絞り値設定レバーD シャツターダイアルE カバー取り外しピン、この下の写真右が外れない状態、180度回す、左の状態F 矢印方向に回すG 位置に止める出っ張りが出て来ます合わせます穴に引っかけて前に引きますと外れます前板が外れましたシャツター速度設定ダイアルも外します、組むときの位置をメモしましょう心配が一部的中しました、シャツター T B のセットピンが折れています、つまり修復出来ません、他のシャツタースピードは全て問題が有りませんでした、掃除して注油速度は出るように成りました。速度は 1/100の時 1/116から1/120 少々早い、此は経年でギャー摩耗です。
2007年02月28日
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完全とは言いませんが距離の調整は納得の出来る所まではやった、しかし気に入らない、シャツターの調子が悪い、これで写真が撮れていた、シャツター速度が全く出ていない、それにむらが有り過ぎる、そして高速の速度も遅い、シャツターの音と目視の動作も不完全だ、そんな訳で再度バラバラにしました、此からシャツターのオーバーホールをします。このカメラの年齢は70才をとうに超えている、それに此だけ使い込まれたカメラだ、ギャー類の摩耗は可成りだろう、慎重にシャツターの分解を始める、しかしまだ何とも言えない。
2007年02月27日
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下の部品は綺麗に洗浄されています、2枚目の写真は洗浄前の部品ですが丁度良い写真なので説明に使います。最初に距離ダイアルを20mに合わせる、Aの部分を回して最短にします、Bの切り欠き部分が3枚目の写真矢印位置に来るように合わせてCの溝に入れる。切り欠きは全て矢印位置に成ります、定規を当てて確認します、次にその状態で中の部分だけを180度時計回りに回します、定規で確認します、ギャー押さえ板を取り付けます、レンズボードを静かに嵌めます、切り欠き位置が正しければ簡単に収まります、止めネジ位置を押さえてガタが無ければ入りました、有るようでしたら外して切り欠き位置を確認します、恐らく此が調整基準と思います、メーカーでは治具を作って位置を出したと思います、此で大体の距離は出ると思います、更に微調整でギャー位置の一コマか二コマの移動は考えられます。覗いた限りではピントは有っていますがフィルム室からピントグラスでの確認を此からします。この調整が二願レフの面倒な所です。まずフィルム室からのピントを正しく調整する、その後覗いてのピント調整を上のレンズでする。
2007年02月19日
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レンズボードにネジ止めされる部分です、A が元々の状態に近い物です、B は変形が出始めています、C D は使い物に成りません、本来は交換が必要です、修正します。下の黒いバーはメジャーです、間隔はミリです。上写真の変形している切り欠き部分は、下の矢印の凸部分に入ります、つまり上の写真の変形が有ると結合が悪くなり外れてしまう。修正も終わりギャーに新しいグリースが入り組み立て開始ですが、此からが本当に大変です。調整は大変クリチカルで職人作業の感じです。
2007年02月18日
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グリースが水飴程度の粘度に成り、部分でコールタール状で固まり始めています。左が遠近距離、右か近距離、中の芯が回転により出たり入ったりします、赤矢印、油が固化して一部粉末状に迄劣化しています、この後この油を落とすのに大変苦労します。
2007年02月17日
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昨日のフィルム送り量を計る装置です、右写真の矢印のベロがスプリングで押さえられてフィルムの巻き太さを測っています。左写真はもっと面白い、透化型のファインダーは普通は接眼部と対物部に分かれるが、此には対物部しか無い、矢印の所が凹鏡に成っている、正しい位置に成ると自分の瞳が見える、その位置で外の景色を見れば良いわけです、但し面白いだけで余り意味はない、この機種だけで後は採用されていない。分解の方法ですが赤い矢印4本青い矢印2本、多分赤い矢印4本でレンズボードは外れると思う、残り2本は、さて何だろう。
2007年02月16日
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lens:Carl Zeiss Tessar 75mm f3.5viewing lens :Heidoscop-Anastigmat 75mm f3.1shutter:Compur B/T 1-1/300大変使い込まれた機体です、塗装は剥げ、メッキの地肌が出ています、初めて触る機種です、作りを一言で言えばもの凄く良い、フィルム室からピントグラスで見ました、このレンズの解像度とコントラストは絶品です、但し内面反射は少々多い、そして多分逆光には可成り弱い、無限遠ですが確かに微妙に出ません、前板上側に約1.5mm、下側に約0.5mm、のガタが有ります、その他に、多分ギャーの摩耗でバックラッシュが発生しています、フィルム送り機構は油ぎれです、言葉の意味 バックラッシュとはギャー類に遊びが出来て、送りと帰りの位置がずれる、誤差が出来る事を言います。面白い構造を発見しました、フイルムを入れる側にスプリングの入った押さえ板が有りました、この板はフィルムが巻き取られると直経が細く成ります、それを検出しています、この板がフィルム送り量を決めています、つまり余り正確ではない、
2007年02月15日
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修理完了構造、Aミラー動作信号、Bミラー閉完了シャツター動作可。C前板シャツターユニットを外す時に外すネジ、Dミラー復帰テンション止めネジ、緩めて約半回転E方向に回す、調子を見て調整する。
2007年02月07日
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組み付けの注意赤 aの上にAが重なりネジ止めされる、ミラースタートのリンクです。青 aとAが接続するギャーです、Aのギャーはスプリングでテンションが掛かっています、只接続するとミラーは閉まったままで元に戻りません、接続する時にAのギャーを半回転させてスプリングが効くようにします、しかしこのテンションはメーカー仕様書が有りませんのでテストして最良位置に調整した物です、1/4ですと弱い、1回転は強すぎる、従って1/2として調整しました。緑 Aはシャツターダイアルです、組む時には外します、aの部分にカップリングを入れる為です。ミラーユニットを横から見ました、右の方に少し大きいギャーが有ります、テンションを掛ける為のスプリングが見えます。
2007年02月03日
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見える部分全てのモルトは掃除した、機械部分の整備に入ります。赤い矢印のネジは間違いなく外さなければ外れない、青矢印はどうなんだろう、赤矢印だけで外れました、しかし組む時に結局外す事に成りました。下の写真の様に、本体とシャツターと速度ユニット、それにミラー制御ユニットが分離しました、カメラ底部の結合部分も外れています。その時にシャツターダイアルとユニットの間のカップリングがポロリと取れます、組む時にはシャツターダイアル取り付けネジを外さないと入りません。此処に見える複雑な部分がシャツター速度の制御装置です、赤矢印がシャツターが押されると此処に伝わりますねミラー閉の信号です、青矢印はミラー閉、完了信号でシャツター動作開始信号レバーです。故障は汚れと油切れ、1/500のシャツター速度が感覚で分かる程に速く成りました、ギャー類は油を少し余分に差して出て来た汚れを拭き取ります、低速も完全に油切れ、ミラー部分の動作はモルトの劣化粉が入り込み動作不良、このカメラはモルトを多用している為だ。
2007年02月03日
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上カバーを外す、初めて分解するカメラは大体余計なネジを外してしまう、それで後で苦労する事が多い、予測をする、ネジはABCと3カ所だ、此処で予測をする、Dのネジ2本は絶対に外す、Aも同様だ、しかしBは、Dのネジでこちら側の取り付け強度は充分の筈だ、とすればBは外す必要が無い筈だ。予測通りでした、上部カバーが外れました、しかしピョョョンとスプリングが一本出てきました、その次にコロコロリンとシャツターボタンが落ちて来ました、こんなのは予測の範疇です、モルトの劣化が酷い、乾燥型の劣化だ、モルトの劣化には大きく分けて2種類が有る、ベトベト型とカサカサ型だ、8割位はカサカサ型つまり乾燥型だ、ベトベト型は乾燥前の接着剤のように成る、ある種のモルトは最初ベトベト型に劣化してその後乾燥してカサカサ型に成るタイプも有る、Nikonはこのタイプだ、Canonはどちらかと云うとベトベト型に成る。カサカサ型は、乾燥した粉末が内部に飛び散り、ギャーに入れば動作不良、ファインダーに入って見えずらくする、上の極一部を掃除したそれが写真のゴミです。更に分解の為に前の飾り皮を剥がした、合成皮革だ、劣化して堅く脆く成っている、交換した方が好いのだが預かり物だ勝手には出来ない。
2007年02月02日
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本日夕方到着、前面右上に花文字でFと有ります、俗称 花エフと言われる機種です。このカメラは大変珍しい構造を持っている、世界で只一つのロータリーシャツターを持つ1眼レフです、特に光路は大変複雑です、そして35mmフイルム通常サイズを倍に使うハーフサイズと呼ばれる物です、レンズはZuikoと呼ばれる自社製です。故障はシャツター動作不良、早速テスト、確かに巻き上げ感覚は油切れ?の感じです、2回巻き上げ、シャツター低速不良、高速も余りスムースとは云えない、典型的な油切れだ。ファインダーを覗くと黒い細かいゴミ、遮光材モルトプレーンが劣化して粉状になり飛び散った物だ。明日から分解開始する予定です。一眼レフ 1963年発売開始135フィルム使用 ハーフサイズシャツター メタルロータリーB 1-1/500重量 f2.8 38mm レンズを着けて 実測値 563g
2007年02月01日
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友人の友人から修理を依頼された、過去にオリンパスのカメラは4台程は修理した事が有る、しかしペンFは初めてだ、Fは何故かオークションでも高い、何故だ、人気も高い、不思議だ、個人的には信じられない、過去のオリムパスの修理で凄いとか秀逸と感心した事は一度もない、本当に良いカメラなのか興味は有る。初めてのカメラを触る時はまず資料を探す、一部の部品表は持っている、それが下記だ、その他に探している、撮った写真のサイトは沢山有った、しかし機械の分解を扱ったサイトは極端に少ない。
2007年01月31日
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基本的には3種類赤窓式是が基本に成る、カメラの裏側に赤窓が有り、フィルムのリードペーパに書かれている数字を見て手動操作で巻き上げを止める、下記自動の機種の中にはこの機構を残している物も結構ある、一番信頼性は高い、多少面倒で速写性はもっとも悪い、生産コストはもっとも安い、初期の2眼レフは全てこの方式です。この方式の代表は日本製のリコーです。カム停止式カムに刻まれた凹みと凹みの距離がフィルム送り量に成っている、初期の物はバラツキも多くフィルム規格の違いが有ると追従出来ない、年代の古いタイプでは現在使い物に成らない、後期にはカムの形状が大きくなり精度も上がっている、実用の送りには問題が無い。フランスのSEMの自動送り機種は是です。フィルム送り量計測式フイルム又はリードペーパーにローラーを接触させてその送り量を計る、この方式が自動では最も優れている、送り量も正確に計れる。この方式の代表はローライで初期の数種を除いて全てこの方式です。上記3種類に自動のシャツターチャージと2重露光防止装置が組み合わさる、通常赤窓式にはどちらも無いのが普通です。元々2眼レフのカメラそのものが速写性は追求出来ない構造だ、どの構造も急いで巻き上げると誤差が増える、じっくりと落ち着いて撮る為のカメラです。2眼レフというのは実にレトロな構造と使い難さを持っている、実はそれが好い、簡単にシャツターを押せば写真が撮れる現代カメラには無い面白さが有る、薄暗いピントグラスを見てピントを合わせる、操作しにくいシャツター速度と絞りを設定する、押しにくいシャツターを押す、時代には逆行している、レコードを聴くのと似ている、どこか間が抜けている、時代に取り残された古き良き昔の味だ。
2007年01月29日
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1950年頃にフランスで作られた2眼レフカメラSemflexのフィルム送り機構、大変精度が悪く誤差も大きい、同時に現代フィルムを通した場合規格の違いから実用は難しい、その構造が下の図です。赤い線がスタート調整位置、是が判るのに大分苦労した、カムギャーは時計方向に回る、1の溝は1枚目の停止位置だ、1から2、2から3とその距離は少しずつ狭くなる、最初の間隔と11から12の間隔と比べると2/3程度に成る、それはフィルムの太さに応じての送り量だ、つまりフィルムの巻きの堅さとか厚さの影響を受ける、正確とは程遠い構造です。この構造は1960年頃の2眼レフにも採用している機種は有る、ギャーの直経は5割程大きくなり精度も上がっている、フィルム規格も現代の物だ、実用精度だが可成りの送り量のばらつきは発生する、この方法の限界だ、その点ではLolleiflex、Flexletはフィルム送りの量を実際に計って停止させている、停止精度は比較に成らない程良い。1970年頃にはこの方式は完全に姿を消す。
2007年01月23日
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本日夕方カナダから到着しました、決して高級カメラでは有りません、レンズに特徴が有ります、トリオター3群3枚トリプレット構成のレンズです、1893年に英国のテイラーが設計したクックレンズを基本として発展した3群非対称アナスチグマットレンズです、f3.5という明るさは理由が有ります、このレンズの構成は単純ですが素晴らしい写りをする、しかしこれ以上の明るさにすると欠点が多数出てくる、周辺部の鮮鋭度が低下したり、ソフトフォーカスぎみになる、つまり元々柔らかい写りをする。セレン式露出計を内蔵していますすが連動はしていません単独動作です、大変小型軽量(265g)に出来ています。状態は写真の通り、大変綺麗です、擦り傷も有りません、、、、私も堕落した、故障も不具合も無いカメラを買ってしまった。Rollei B35Lens:Zeiss Triotar f3.5 40mmFilm:135 35mmShatter:B 1/30-1/500Production :1971 Rollei Singapore
2007年01月19日
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昨日で全ての切替完了、OCNとの縁が切れました、現在の接続はKDDIメタルプラス、光接続です、実接続速度は時間帯にもよりますが平均で65Mbps可成り早いと思います、今回の接続で使用しているサービスはインターネット接続、電話、TVです、目下の所ノントラブル、OCNの時のようなトラブルは一切有りません、しかし必要最小限以下の連絡しか有りません、自分のページを開きそこで進捗状況を知る、よく考えると初めてインターネットを始める人は何がどうなっているのか全く判らない筈です、その点から言えばOCNの方が、進捗状況連絡は遙かに良い。比べて良い点はホームページ サービスの無料が10Mbから100Mbに成った、メールアカウントの無料が3つから5つに成った、接続料金が多少安い、電話の接続で通常電話番号が使える、つまり050とかでは無く043の様な既設電話の番号が使える、電話使用料が安い。良い点悪い点どちらにも有ります、私にはKDDIの方が使いやすい、不満が無い訳では有りませんが総合的には80点です。ホームページは今までOCNは使っていませんでした、専用業者を使っています、さくらのレンタルサーバという業者です、ここの評判は大変良い、実際に1年以上使っていますが点数を付ければ95点、使用料金は300Mbと大変大きいが年間\1.500-と大変安く安定している、質問に対するレスポンスは大変良い100点だ、本格的にホームページ開設なら機能制限の多いOCNやKDDIを使うより機能が遙かに上で接続速度の速い此方をお勧めする。下記をクリックして下さい、サイトにご案内します。
2007年01月17日
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多分、原因はこれ。最初からの不良部品です、矢印部分不自然な出っ張りが有ります、この様な物は通常あり得ません。この付近の部品の板厚は0.35から0.5mmです、この出っ張りは0.2mm程です、カメラは此でも動かない。その為にAがBの溝に入り込んでしまいます、つまり溝そのものが有ってはいけないと思われます。正常なPronter SVS と比べて確認します。
2007年01月05日
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まだ解明出来ず、故障の原因はこの辺に有る、それは間違いがない、何故、どうして、私は誰、此処は何処、判れば多分大したことの無い話に成る、下の写真が隠れているギャー類を隙間から覗いた物です。約3mmの隙間にビッシリと入っています、実はこれ分解して掃除して組み立てました。
2007年01月04日
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2眼レフカメラMicrocordに使用されています、ドイツ製のシャツターProntorです、ドイツのシャツター メーカーで有名なのがComperとProntorです、Comperの方が高級と言われています、修理も遣りやすい、この方が遙かに難しい、大変精密で複雑です、部品は大変小さく肉眼での修理は出来ません、殆どか4倍程度のルーペを着用してスタンドライトの下で修理します。物事には原因と結果が有る、下の写真は壊れた部品と代替え部品です、A取れた部分、B高さが違います、削って有ります、C変形しています。しかしこの部品が上手く合ったとしても直りません、これは結果です、原因が有る筈です。右下の部分、小さなギャーが可成りの数入っています見えません、原因は此処に有ります、まだ悩んでいます。約半数の部品は外して有ります、外した部品と取り付け方は覚えているか、それが怪しい、(笑い)その為にメモと写真を撮ります、この為にもう100枚以上の写真は撮りました。
2007年01月03日
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あけましておめでとう御座いますAgfa Karat36新年早々に修理完了しました、実に変なカメラです、巻き上げは人差し指でレバーを手前に引きます、レンズボードがスイッチで手前に飛び出します、これ蛇腹式カメラなのです、それなのに蓋がない、ファインダーが上下で左右合致式、明治維新の洋服を着てチョンマゲに脇差しを差したサムライの様なカメラです、おかしな仕様ですが作りは一級品です。故障内容は距離計が全部駄目、距離レバー全く動かず、ファインダー内動作滅茶苦茶、巻き上げぎこちなくぎしぎしと動きます、最後の最後まで悩んだのがファインダーの上下の像が合わない、理由は分かってしまえば簡単です、腹の立つ事でした、前に分解した者が間違って組み付けたのです、正面向かって左の窓、その中にレンズが有ります、そのレンズが上下逆さまに付いていました、見かけでは上下は判りません、このレンズプリズムに成っていますほんの僅かですが光路を下に曲げる役目です、これでは合う訳が有りません、修理は理由が分かれば大した事は無い、原因を探すことが難しい。
2007年01月02日
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カメラ好きなら見たくない物です、レンズに発生する黴です、実は、これ撮るのが難しい、光線の加減で直ぐに見えなくなる、手前側も同じ程度には有りますが光線の加減で見えない。黴は発生させない事が大事ですが発生した場合、取れる黴と取れない黴が有る、写真の黴はもっとも達の悪い黴です、取れません、以前この黴と同じ物に出会いました、日本のカメラではCanonに多く発生します、非常に達が悪い、削り取るより方法が有りません、同じ様な黴でもNikonのは簡単に取れました、黴の種類でレンズの好き嫌いが有るようです。
2006年12月31日
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PRONTER SVS シャツターの名称です、シャツターは構造が複雑で精密です、日本では時計メーカーのセイコーとかシチズンが有名です、ドイツではコンパーとプロンターです。前回ポロリと落ちた部品が有りました、何とかしようと考えていました、このカメラの持ち主さんは必死で部品探しをして呉れました、送って呉れたカメラはバルダ社のカメラ、シャツターはPRONTERSVSと書いて有りました、正直余り期待はしていませんでした、PRONTER SVSシャツターは種類が多い、合う確率は1/10以下の確率程度です、宝くじよりは良いとはいえ、それが当たり?だった、それもこの部分の補強がされたものです、やはり壊れやすくて改良されたのでしょう、頑丈に成っています、それが下の写真矢印部分です。但し、、、本当に適合するかは、まだ判りません。 つづく。。。。。
2006年12月30日
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この会社は同じような外観で多数を制作した、このタイプが俗に云うスピグラです、フィルムサイズは4の5と言われる4インチ掛ける5インチ(約10cm X 12.5cm)、基本構造はなんと木製です、木の上に皮を張った物です、従って部品は木ネジで止まっています、強度の必要な場合は木を金属部品で挟み込んで止めています。このカメラの年式を見分ける方法が有ります、ベッドを止めているタスキの形状と止め方、レンズを取り出すときに操作するレバー、この2つを見分ければ良い、レンズを繰り出すときに操作するレバーは3種類、一番最初は摘むタイプで片側のみ動く、二番目が摘むタイプだが両側が動く、最終がレバータイプ、手前に回すと引き出せる、右が左に回すと固定される。タスキは大別して二種類、ベッドダウンが出来るタイプと出来ないタイプ、此はレンズ繰り出しのレバーとも密接な関係がある、つまり機能が進化している。写真には大きなフラッシュガンが着けられている、これを持つと持ちやすそうですが、それはタブーです、これを止めている箇所にそれ程の強度は無い、それに此処をつかむとシャツターが切れない、此処を持っている人がいたら素人です、プロは絶対に持たなかった。
2006年12月27日
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レンズはEKTER F4.5 101mm テッサータイプ、シャツターユニットもKODAK製、故障内容はシャツター速度変化せず、1秒でも1/100でも殆ど同じです、開けてびっくり真っ黒です、分解は簡単ですが調整は難しい、写真はあらゆる角度から撮ります、細いスプリングの止まっている位置が後で簡単にわかります、この他にメモを取ります、下の写真は角度が違うだけで同じものです。
2006年12月25日
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重傷です、時間は掛かりますが修理は可能と思います、シャツター動作不良、是が重傷です、反射鏡、可成り曇っている、交換完了巻き上げ装置、動作不安定、是は主に油切れと汚れ、完了このカメラの巻き上げ装置はローライのコピーです、この方法が2眼レフでは一番優れていると思う、レンズの状態は上の中、つまり可成り良い、このメーカー英国のMPP社の2眼レフは数機種しかない、どの機種も優秀とは言い難い、故障の多いと言われているカメラです、そしてカメラ王国ドイツの隣での生産、可成り販売台数は少なく、自国の中で細々と売れた程度、なぜこの様なマイナーカメラが今に成って幻のカメラ扱いで珍重されるのか、理由はレンズです、ロスエキスプレス、名前もかっこいいですね、これが凄いレンズなのです、2眼レフの王者はドイツのローライフレックス、異論は誰も唱えないでしょう、その最高峰と言われるレンズプラナーF2.8それよりも良いとか好きとか言う評価さえ有ります、私もこのレンズに魅せられています、本当に良いレンズです。レンズはロス社の物です、このメーカーのレンズはどれも優れている、ロスエキスプレスはシリーズレンズの総称です、その中でもこのカメラに使われているこのレンズが特に良いのです。
2006年12月22日
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