中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

PR

Freepage List

旅行記索引


台湾旅行記(2005.12)


龍井茶と安渓鉄観音のお茶旅行記(2006.05)


知床旅行記(2006.07)


台湾お茶旅行記(2006.09)


立山黒部アルペンルート旅行記(2006.09)


ちょこっとシルクロード(2005.08)


台湾・茶器と茶荘めぐり(2007.01)


龍井茶を探しに(2007.04)


台湾秋茶づくり旅行(2007.09)


台湾かけあし旅行(2008.05)


北海道旅行記(2008.08)


沖縄旅行記(2008.09)


台湾旅行記(2008.10)


お茶を学びに杭州へ(2009.03)


山陰街あるき(2009.05)


芒種の台湾(2009.06)


吾妻渓谷と榛名山の旅(2009.08)


上海万博の旅(2010.05)


台湾旅行記2011初夏(2011.06)


台湾旅行記2012初夏(2012.06)


バニラで行く年末台湾2013(2013.12)


台湾旅行記2014初夏(2014.06)


梨山製茶ツアー参加記(2015.07)


台北近郊プチ茶旅(2016.01)


お茶索引


中国茶・緑茶


中国茶・白茶


中国茶・黄茶


中国茶・青茶-福建省北部


中国茶・青茶-福建省南部


中国茶・青茶-単叢・その他


中国茶・紅茶


中国茶・黒茶


中国茶・花茶


台湾茶・緑茶


台湾茶・青茶-高山烏龍茶


台湾茶・青茶-凍頂式烏龍


台湾茶・青茶-その他


台湾茶・紅茶


台湾茶・花茶


茶外茶


ペットボトル茶


その他の国のお茶


日本茶


中国茶ブックマーク


国内のお店


台湾情報


中国茶の勉強


茶人な皆様


連続記事まとめ


花粉症に効くお茶を考える


中国茶の学び方


台湾でお茶を買うノウハウ


中国茶の資格について考える


中国茶は難しいか


中国茶と台湾茶


日本での中国茶の歴史を振り返る


日本全国茶館・茶荘・教室めぐり


お茶の本・雑誌


Favorite Blog

ちび子の旨いものパ… ちび子113さん
大好き teatime ティーコジーさん
碧眼猫的茶巡游 碧眼猫さん
華屋敷 ハナやシキさん
kinokoの手作… **kinoko**さん
グリザベラの館 グリザベラ4163さん
そらいろ茶(sorairo… ニココ3628さん
Primary T… yukina28さん

Calendar

Comments

yuka@ Re:日本全国茶荘巡り-リリーの薔薇園(東京都台東区蔵前)(04/19) うちの息子 小6でそのときに花粉症に …
蟹江蟹蔵@ Re:電茶壺、輸入します!(05/11) はじめまして今2017年2月なのですが …
あるきち101 @ 香香茶さんへ お返事がすっかり遅くなり、申し訳ござい…
香香茶@ Re:秋~冬のイベントあれこれ(08/28) 10月くらいから12月くらいにかけてお茶関…
あるきち101 @ 俳茶居 呑亀さんへ 先日はありがとうございました! あまり会…

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Keyword Search

▼キーワード検索

2006.05.13
XML
テーマ: 中国&台湾(3305)
カテゴリ: 旅行
<安渓の中国茶都はどこにある?>
バスターミナルの出口付近にはお茶の販売店があったりして、まさに安渓はお茶の町であることを実感する。

ここまで来た目的はただ1つ。

お茶屋さんの集まる市場のような場所、「中国茶都」へ行き、お茶を買うこと。

しかし、地図が無いので、どこら辺に中国茶都があるのか分からない(-_-)

安渓の地図が無いか、バスターミナルの周りをウロウロしてみたが、見当たらない。
しょうがないから、タクシーに乗るか、と思ったが、タクシーもあまり見かけない。

そのかわり、やたらと声をかけられる。

誰にって・・・

バイタクの群れ

この写真の中にいる、バイクに乗っているおじさんたち。
そう、このおじさんたちは、バイクタクシーの運転手さんたちなのである。

バイクタクシーって何?

バイクタクシーというのは、簡単に言うと、2人乗りバイクの後ろに乗っけてもらうもの。

東南アジアでは一般的な形態で、カンボジアやベトナムあたりではよくいる。
ワタシも、アンコールワット観光とホーチミンの観光の時には、さんざんお世話になりました。

危なくないかって?

そりゃ危ないですよ、かなり。
事故の確率も高いし、転んだら、きっと大怪我でしょうね・・・

しかし、交通機関はそれしかない(厳密に言うとバスがあるが、地理が分からないのにバスには乗れないし・・・)ので、郷に入れば郷に従えで、乗るしかない。

問題は「どのドライバーのバイクに乗るのか」だ。
誰が安全に、しかも善良なプライスで乗せてくれるかを見極める。
バイクタクシーに乗るというリスクを冒す以上、この目利きが非常に重要になる。


さて、黙っていても、向こうから、たくさん声をかけてくる。
それはボッタクリとかじゃなくて、彼らにとってみれば普通の営業活動(並んで乗るようなバイクタクシー乗り場があるわけではないのだから)。

こちらも目を皿のようにして、ドライバーの顔を見て厳選。
1人、真面目そうなドライバーが声をかけてきたので、こいつなら大丈夫だろうと思い、「中国茶都へ行きたい」と言ってみた。


しかし・・・ワタシの中国語が通じないのだ。。。(T_T)

発音が悪いのかもしれないが、この辺の人たちがしゃべる普通話(中国語の標準語)は、明らかに聞きなれない言葉であり、何度か繰り返してもらって、やっと意味が分かるという状況。

福建省はひと山越えると言葉が違う。1000の言葉がある、と言われる(何でも千とか万になるのは、中国らしいね)。
昔から山がちで交通の便が悪いので、交流があまり生ぜず、各村々で独特の言語が発達してきた地域柄なのだ。
今でも地方へ行くとかなりの訛りのある中国語(普通話)が話されていたり、普通話が通じなかったりする。
#ちなみに台湾語の元になっているミン南語も、福建省生まれであり、今でも至る所で使われている。

しょうがない。筆談だ。

中国茶都、と書いて見せたら、

「なんだ、お前はお茶を買いたいのか。分かった、分かった。乗って乗って」
#ちゃんと、訛っているものの普通話しゃべれるじゃないか。。。(-_-)

ということで、バイクに跨った。
さて、このドライバー、ちゃんと連れて行ってくれるのだろうか・・・ちょっぴり不安になりながら、私もバイクに跨ったのでした。

<これが中国茶都だッ>
さて、道中。

「お前はどこから来たんだ」
「日本から」
「ええーっ?外国人なのか??」

と、かなりぶったまげた様子。
そりゃ、こんなところに外国人はあまり来ないだろうなぁ。しかも、バイクタクシーに乗るようなやつは。。。(-_-;)
#良い子は真似をしてはいけません。

「どこかお茶を買いにいく店はあるのか?」
「中国茶都で見てみる」
「友達がいるんだけど、案内してやる」

・・・出ました、お友達ネットワーク。
一番多いパターンは、これで観光用のお茶屋へ連れて行かれるというケース。
まあ、受け流す為に、とにかく最初は中国茶都へ行ってくれ、そのあとで考えると返答。
#しかし、このドライバーの素性が分かると、お友達ってのが当たりだった。

バスターミナルから、バイクで10分ほど。
門をくぐって、中国茶都へ入る。

中国茶都全景

エーーーー、こんなに広いの???

写真の奥のほうに大きな建物があるけれども、これが広大な駐車場(3000台以上は収容可能だろう)を取り囲むように4、5棟立っていて、さらに長屋のようなお茶屋さんの建物がある。

中国らしいスケールだ。
ホームページ を発見!敷地面積は18万平方メートルだそうだ。ありがちな言い方で言うと、東京ドーム4個分である。

交易所にもなっているので、中国銀行が入っていたり、長期滞在の人向けに、旅館があったり、レストランがあったりもする。
まさに、お茶のためにできた、巨大施設。それが、中国茶都だ。

しかし、人口100万人の安渓県で、こんなにお茶屋さんが必要なのか???
・・・と思って調べてみたら、取引量はうなぎのぼりで、2005年の取引額は10億元(150億円)を突破したらしい。


<中国茶都のお茶屋さんに突撃>
で、バイクのお兄ちゃんは、長屋の方へバイクを進めていく。
その中の1軒の前でバイクを止める。

「ここだ」と。

そこは、4、5坪の店舗面積の問屋さん。
子供を中心に一生懸命茶葉の茎取りをしている。もう、あたり一面にお茶の香り。

栄発茶行 というお茶屋さんだったのだが、ここの葉社長がお出迎え。
安渓のお茶屋さんの名刺
#お茶屋さんの社長で、葉さんというのも、面白い。。。ちなみに、名刺は「叶姉妹」みたいなことになっているが、これは「葉」の簡体字なのだ。

うちに来た最初の日本人だ、と喜んでる。しかし、この人の中国語の訛りがものすごくて、良く聞き取れない。
隣にいた娘さん(高校生ぐらいか?この子は非常に綺麗な普通話を話す)とドライバー氏に翻訳してもらいながら、会話をする。
で、早速お茶。

<試飲>
念願の本場モノの安渓鉄観音を淹れてくれる。

あ、茶器は勿論、小さめの蓋碗です。
凄く薄手の蓋碗で茶杯なんかは熱湯に入れて温めていて、ピンセットで掴んで出すような程、お茶が冷めないように気を使っている。すごく粗雑に茶葉を扱っているようだけれども、理に適ったことはきちんとしている。さすが、安渓。

まずは、茶葉の香りをかいでみろ、と言ってくる。
見た目は緑。とにかくきれいな緑。
鉄観音茶葉

エーーー、茶葉の段階でこんなに香りがするものなの??

これは、スゴイお茶ですよ。

とてもこれから、美味しいことが起こりそうな予感。。。

で、きっちりスケールで7gを計り、それを蓋碗に入れる。
お湯を最初に注いで、蓋碗のふたを取り、香りを嗅がせてくれる。

どっひゃー、という香りの高さ\(^o^)/

表現力が乏しくて申し訳ないのだが、これ、本当に茶葉からだけ出ているのかというぐらいの清香系の香り。クラクラしてきます。

一煎目は少し置いておいて捨てる。やっぱり現地でも捨てるものらしい。
さて、2煎目。蓋碗から茶海を通さずに直接茶杯へ注いでもらう。
飲んでみなさい、と。


異次元の美味さ・・・


口当たりはものすごく軽く、口に含んだだけで、花の香りがふわっとする。
しかし、味はしっかりしていて、ただの香りだけのお茶ではない。
かと思うと、あとからのどの辺りが甘くなってくる。
これが、安渓鉄観音の特徴、「回甘」というものらしい。
残念ながら、日本では回甘を味わったことが無かったが、こりゃスゴイお茶だ!

#ちなみに、現地の人は、口をすぼませズイッと音を立てて飲み、口の中でペチャペチャさせながら味わいをみる。

あとで値段を聞いてみたら、1斤2000元(500g・3万円)のお茶だったそうで、そりゃ美味いわ(^_^;)
#しかも、流通マージンがあんまり乗っていない段階で3万円ですからね。末端価格(麻薬みたいだ)にしたら、いくらのお茶だったのか・・・

別の茶葉も含めて、何杯か飲んだところで、どんなお茶が欲しい?とのこと。

いや、1斤2000元は買えないけど、1斤500元ぐらいの無い?と聞いてみた。

すると・・・

「お前はうちに来た最初の日本人だし、友達だから(おいおい、まだ初対面だよ)、このお茶500元でいいよ。何斤欲しい?」

という信じられないお言葉。。。
とりあえず、2斤お願いしちゃいました。
#アモイに戻ってから、何軒かお茶屋さんを回って試飲してみたが、1斤1000元の茶でも全然香りが違っていた。よほど、良いお茶だったに違いない。葉さん、ありがとー。


そしたら、1個1個7gずつに包装してやる、とのこと。
7gパック
↑これが7gパック。

7gとはどういうことかというと、蓋碗1杯に7gのお茶を入れるのが安渓では適量とされている。
蓋碗なんて110ccとか、そのぐらいなので、お湯を注いで膨らむと茶葉がてんこ盛り、という状態になる。
しかし、これが適量である、と彼らは言う。
蓋碗に入れた7gの茶葉
↑このぐらいのイメージ。

今回の申し出は、7gを1袋の状態にして、1個1個、真空パックをしてくれるというのである。
2斤だから、全部で140袋ぐらい7gを計り、詰め、真空パックをするという恐ろしい手間がかかる。
これなら、確かに1回1回量らなくても、美味しいお茶が飲めるし、何より小分けパックの1回ずつだから、日持ちもする。

なんて素晴らしい、申し出なんだ(T_T)

・・・でも、今から1つ1つ娘さんがやるので時間がかかる。
それで、聞茶をしてみないか、ということになった。

さて、安渓流の聞茶とは・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.05.13 18:36:41
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: