中国茶・台湾茶と旅行　あるきちのお茶・旅行日記（旧館）

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台湾お茶旅行記（８）－梨山で夏茶を飲む

(6)

テーマ：オール台湾！(1575)

カテゴリ：旅行

梨山まで来て、梨山茶を飲まずに帰れるか！！

ということで、試飲が出来るお店を探して、街の中をフラフラ。

メインストリートにある、スーパーマーケットには、やはりパック済みのお茶しかない(-_-;)

お茶屋、お茶屋。。。

数少ないメインストリートのお店には、見当たりません(-_-;)

仕方ないので、裏通りに入ってみる。

ワンちゃんの群れが。

梨山の犬達

と、ちょうど、ホテルの裏手で、農家が直で販売をしている感じのお茶屋さんを発見したので、ここに行くことにする。

…その前に。

お腹が空いたので食事。
＃このままお茶飲んだら、一発でお茶酔いする(^^ゞ

梨山に連れてきてくれたドライバー氏推薦の店に行ってみた。

メインストリートにある、仁友平価小館。

梨山の仁友平価小館

何気なく入ったが、ここ、地球の歩き方にも載っていた。
原住民の子達も働いている。地元では、数少ない飲食店なので、それなりに流行っているらしい。

しかし、この店、メニューがない

弱った(-_-;)

と思ったら、「あなた日本の方？」という、やたら流暢な日本語が。

お店のおばさんが、日本語ペラペラ（驚）
＃年代的に、日本教育を受けたとも思えないのだが

で、炒飯とハマグリのスープを注文。

梨山の炒飯

山の中でハマグリは失敗？と思ったが、結構美味しかった。

しかし、観光客相手の土産物屋ならともかく、このようなお店で日本語が通じるのは驚異である。

さて、いよいよ、お茶屋さんへ突撃。

梨山のお茶屋さん

明岡製茶さんというところで、自分の畑でお茶を作って、製茶して販売しているらしい。
茶畑は福寿山地区の標高２２００ｍの地点だそうだ。

これは、ちょっと期待できるかも♪

ということで、ガラリと扉を開け、

あるきち：こんにちはー。お茶見せてください

最初、応対したのは高校生ぐらいの娘さん。

お茶屋娘：あなた、外国人？
あるきち：そう。日本人。
お茶屋娘：そういえば、去年も日本人が１人で買いに来たわよ。あなたより、國語がしゃべれないので、筆談したけど。
あるきち：ホント？（何だか、お友達になれそう。。。それとも、業者さんか？）
お茶屋娘：どのお茶飲む？新しいのがあるけど。
あるきち：新しいの？
お茶屋娘：８月１５日に製茶したやつ。

あれ？梨山って、製茶は年２回じゃなかったっけ…

冬茶にしちゃ、いくらなんでも早すぎるし。。。

どうやら、梨山にも夏茶があるらしい。
面白いので（多分美味しくないと思うけど）、最初、それを試してみることにした。

ちなみに値段は１斤２４００元だとか。

ここのお茶屋さんには春茶と夏茶の２つのチョイスしかない。
春茶は、この倍の値段。１斤４８００元。

茶葉の状態で、両方の香りを聞く。
あれ、やっぱり新茶の方が良いような。。。

お茶屋父：新しいから、茶葉の香りは夏茶の方がいいでしょ（と言って、出かけて行った）

さて、テイスティング。
娘さんが、鑑定杯で淹れてくれました。

ん、これは、ちょっとプロっぽく振舞った方が良いのかな（自意識過剰）

さて、飲んでみました。

うーーーん(-_-;)

梨山らしい、上品さはあるんです。
しかし、味わいと香りが弱々しい。

例えて言えば、没落貴族か。

決して、不味くはない。
それなりに、いい線ではあると思うけれども、いかんせん、１斤２４００元（６００ｇ８５００円ぐらい）という価格には釣り合わない。

普通のお茶として見れば良いけれども、梨山茶を名乗って市場に出てはいけないな、これは。
＃それでも、平地に下りて行ったり、日本では、これが梨山茶として高く売られるんだろうなぁ。。。（嘘ではないからね）

茶殻を見ると、案の定、茶葉が薄く、そして固め。
夏茶なので、茶質が乏しい＆成長が早すぎるのだろう。

あるきちの結論：

梨山の夏茶は、買う価値は無い（お茶の品質に対して割高すぎる）

様子を察してか、ここで、お茶を淹れる人が、お母さんにバトンタッチ。

この人、筆談メインで話してくる。

茶殻を眺めて、うーん、という顔をしていたので、どうも気に入られていないということが分かったらしい。

あるきち：春茶を試してみてもいい？

ということで、春茶を試してみることになった。

お茶屋母：うちのお茶は、軟枝烏龍。
あるきち：それは青心烏龍と同じ品種？（一応、お茶を勉強しているというジャブのつもり）
お茶屋母：そうそう

という話をしていたら、春茶が出てきた。今度も鑑定杯。

これは美味しい(^o^)／

まず、香りが断然違う。
弱々しい、夏茶の香りとは全く別物。
そして、味もこちらの方がしっかりしている。

しかし、感動をするほどではない。
何故だろう。。。

それは茶葉を見ると分かった。

梨山にしては、茶葉が薄いのだ。

年に３回摘みをしていることが原因にあるのかもしれない。

とはいえ、まあまあなので、記念に４両（４分の１斤＝１５０ｇ）だけ買うことにした。

名刺をもらったら、Webサイトを立ち上げているらしい。

http://f1tea.hicom.com.tw/
↑お茶屋父とお茶屋母が写真入りで登場してます。

梨山茶のティーバッグも頂いた。
良い人たちだ。

とりあえず、梨山に来て分かったこと。

シーズンオフの梨山に良いお茶は無い

きっと、台北などの茶荘が全部押さえてしまっているに違いない。

そして、それは事実だと、台北の茶荘に行って思い知らされます。
台北の茶荘には、衝撃的な福寿山茶と大禹嶺茶があったのです（後日掲載予定）。

明日からは、タロコ・花蓮経由台北への旅です♪

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