中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2006.12.24
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テーマ: 中国&台湾(3305)
カテゴリ: 旅行
敦煌駅で、夜行列車に乗り込みます。
目指すはトルファン(吐魯番)。9時間半の旅です。

えーっと、席は…
ありました。ここです。

寝台車

ということで、荷物を置いて、近くの席に座ります。
怪訝そうな顔で、おじさんが声をかけてきた。

おじさん:(コイツ、言葉わかんねぇな)お前は何族だ?
あるきち:(何族?いきなり、少数民族扱いか…(^_^;) 日本人だけど。。。
おじさん:何、お前は日本人かぁ。一人で来たのか?


ここで、私のステレオタイプな中国の列車の旅に対する思い込みを検証することになりました(苦笑)
それは、

中国の列車に乗り、外人だと分かると、いろんな人が寄ってたかって質問をしてくる。
「お前は日本人が中国で何をしたか知っているか?」
「お前は山口百恵を知っているか?」
とか色々聞かれるらしい


その結果は…

いろんな人に寄ってたかって質問されたのは、その通り。
人がドンドン集まってくるんですね。もう、みんな外国人に興味津々(^_^;)
ただ、江沢民的な愛国心溢れるシビアな質問は無かったので、ちょっとホッとしました。
#山口百恵も出てきませんでした(笑)

…まあ、普通に世間話してました(^_^;)

なんでも、上海から、団体旅行で新疆を3週間ほど旅するのだそうな。
いわゆるお金持ちなオジサマたちのようでした。3週間の旅行というのは凄い。
こっちは、1週間だというのに(-_-;)


さて、外の景色は、ホントに単調な沙漠と山とトンネルの世界。
最初は、雄大?とか思ってましたが、30分もすれば飽きます。

やがて陽が落ち、真っ暗に。
…さて、さっさと寝ますか(-_-)zzz

初寝台でしたが、意外とグッスリと眠れました。
始発だったこともあって、結構、清潔。


…と、しばらくして、物音で目が醒めた。

おじさん:到了到了(訳:着いた着いた)

ん?着いたって?

あるきち:ここ、どこ?(寝ぼけまなこ)
おじさん:トルファンだよ。

あるきち:トルファン!(一発で目が覚めた)
おじさん:あれ、降りるんじゃないの?切符替えてもらった?

(注)中国の列車、寝台の乗り間違えがないように、検札の時に切符と寝台の札みたいなのを交換するシステムになっています。乗って検札の時に切符を渡し、降りる前に車掌さんが返しに来てくれるのです。ただ、私は、ウルムチ行きの切符なので、ウルムチまで行くと思って、車掌さんが返しに来なかったんですね。。。

あるきち:まだ。。。でも、降りる!

ということで、車掌さんに、

あるきち:降ります
車掌:でも、ここトルファンだよ。これウルムチまでの切符でしょ?
あるきち:いい、ここで降りる。
車掌:(チッ。しょうがねえなぁ…)はい
あるきち:お手数おかけしました
車掌:気をつけてね


ということで、何とか、トルファン駅に降り立ちました。
危ない、危ない(^_^;)

夜明けのトルファン駅


さて、トルファンも市街地から、駅は離れています。
駅は大河沿鎮というところにあるので、高速を使って車で1時間半は、かかります。
西部開発の際に、市街地を結ぶのではなく、最短距離で行けるように鉄道を通したので、こういうことになるんですね。。。
#今度開通した、チベット行きの青蔵鉄道とか、とんでもないことになるのでは。。。。

さて、トルファン行きのバス停を探さなきゃ…

と思ったものの、北京時間の朝4時。フツーの感覚なら深夜1時ぐらい。
そりゃ、真っ暗ですよ…先の方は全然見えません。

どーやって探せちゅうねん。。。(-_-;) (←何故か関西弁)

ほとんどの中国人観光客たちは、旅行社の手配したバスなのだろう、に乗ってさっさと消えてしまう。
地元の一般ピープルっぽい人は、大体迎えが来ている。

…ドンドン人の流れが少なくなっていく。

おいおい、コリャどうするよ…(-_-;)

と思っていたところに、客引きが声をかけてきた。

ドライバー:トルファンに行かない?10元。
あるきち:(じーっ、とドライバーの顔を見る。顔の彫りが深い。ウイグル人だ。悪いヤツではなさそうだ)ホントに10元?
ドライバー:うん。10元でいい。お客が来るまでちょっと待ってて


10元という安さなので、地球の歩き方に駅前からもバスが発着しているというから、それかしらと思って、ついて行ってみたら…

・・・普通の乗用車だった(^_^;)

どうやら、乗り合いタクシーらしい。
一生懸命、営業をする姿勢をドライバーが見せていたので、まあお客も集まるだろうと思って、とりあえず車に乗ってみた。

結構ボロいぞ、この車。アイドリング中に、エンジンがキュルキュル言ってる。。。
しかし、トルファンで、この車(アウディ)は、とてもいい車の部類に入るのだそうだ。まあ、一応アウディですからねぇ。

一生懸命、客引きをするドライバー。
しかし、その甲斐むなしく、お客さんははけてしまい、駅前は静寂を取り戻しつつある。

しょうがないので、貸しきり状態で、出発。
途中バスセンターに寄って、声をかける。それでも捕まらず、ちょっとガックリしながらドライバーは車を走らせる。
#トルファン駅のバスターミナルはちょっと離れたところにありました。徒歩7、8分はかかるのでは?行かれる方は、ちょっと覚悟して。

ドライバーと世間話。
どこから来たのか、という話で、日本からというふうに答えると、どうやら韓国人だと思われていたらしく(何故?)、

ドライバー:日本人か!おとといまで、北京に留学してる、日本人の留学生の女の子2人を連れて観光してたよ

と言い始めた。
本職は、観光ドライブの方だという。
そんでもって、漢人よりも、日本人のお客さんが多いらしい。全然、日本語話せないけど。

ふーん…


周囲に何も無い、高速道路(烏哈公路)をかっ飛ばすタクシー。

ドライバー:星がきれいだよ。
あるきち:ホントだ。


上を見上げると、満天の星空。
雲ひとつなく、星の明るさがいつもより明るく見える。
あたりは何もなく、満天の星空の下を、ただトルファンへ向かう道だけが、真っ直ぐに伸びている。

トルファン、気に入った! (←まだ着いてないけど)

ドライバー:泊まるところは予約してるのか?
あるきち:いや、まだ予約して無い。空いてるよね?
ドライバー:今の時期だと大丈夫だと思うよ。何軒か回ってあげよう。トルファン賓館、緑州賓館、トルファン飯店が3ツ星だから、日本人ならその辺がいいよ。


と、実に観光ドライバーらしい、気の効いたことを言う。

で、トルファン市内に入り、ホテルを2軒ほど回ってもらう。
ドライバー同伴のもと、両方とも部屋を見せてもらって、最終的にはトルファン賓館に決定。
ちなみに、トルファン賓館のフロントのお姉さんは、漢民族。なんか、ウイグル人には、つっけんどんだぞ…
#新疆ウイグル自治区もチベット程ではないですが、 いろいろある のです。


さて、この後の観光をどうするか。
当然のごとく、ドライバーから、提案が。

1日貸切で、駅からの分も含めて、400元で回ってやるけど、どう?

とのこと。
地球の歩き方の相場を見ても、そんなに悪い金額でもないので、即決。
何より、ドライバーの人柄が良いのでOKにしました。

トルファン賓館でチェックインの手続きを済ませ、荷物を一旦部屋に置いて、早速観光に出る。

まだ、時間は朝8時。夜明け少し前です。
トルファン滞在時間は1日しかないけれども、これは1日で大分観光ができそうだ(^^♪

まず初めに向かったのは、交河古城。
朝日の中の交河古城。それはそれは素晴らしいものなのです(^^♪
トルファンでもっとも印象に残ったのは、ここでした。

そのお話は、また次回♪





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Last updated  2006.12.24 22:41:05
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